FAQ-20 Originがクラッシュした場合どうしたらいいでしょうか?

最終更新日:2024/2/4


Originがクラッシュしたり、フリーズしたり、ダイアログが開かない、または何らかの方法で応答しない場合は、以下の一般的なトラブルシューティングを試してください。これらの解決方法は、提示された順番に試すことが前提です。一つずつ実行して、対応できなかった場合、次の方法に移ってください。

クラッシュまたはフリーズが発生しプロジェクトを保存できなかった場合は、Originの自動保存機能がオンになっていると、作業の大部分を復元できる可能性があります。詳細はこのFAQを参照してください。

ステップ1:エラーレポートダイアログからクラッシュレポートを送信する

Originバージョン9.1以降を使用している場合は、クラッシュが発生した直後にクラッシュレポートを送信できます。OriginLabが詳細について調査し、メールアドレスをある場合には、フォローアップを行います。クラッシュレポートをテクニカルサポートに送るには、次のダイアログが表示されたときにレポートを送信ボタンをクリックします。

Send Crash Report.png
Note:インターネットが不安定で、レポートを直接送れない場合、このレポートには何が含まれていますか? をクリックして、クラッシュレポートの詳細をZIPファイルとしてエクスポートし、インターネットが安定している環境で、zipファイルを他の情報とともにEメールでお送りください。


クラッシュレポートダイアログが表示されない場合は 、ステップ2 に進みます

ステップ2:デバッグ情報の送信

Originがフリーズすると、エラーレポートダイアログが表示されずにハングしたりクラッシュしたりします。以下の手順でデバッグ情報を送信することができます。

Minidump

Minidumpは、Originで何が問題になったのかを調査するのに役立つ推奨される方法です。

以下の手順でMinidumpファイルを作成し、送信してください。

  1. ProcessExplorer(Microsoftの高度なタスクマネージャツール)を以下よりダウンロードします。
    http://technet.microsoft.com/en-us/sysinternals/bb896653.aspx
  2. Originを起動し、問題を説明する手順を実行します。
  3. ステップ1でダウンロードしたツールを解凍(展開)して、procexp.exeを実行します。
  4. 開いたダイアログで、Origin EXEファイルを右クリックしてメニューからDumpを作成 > Minidumpを作成を選択します。
  5. *.dmp ファイルが保存されるので、ZIPファイルにしてテクニカルサポートまでお送りください

デバッグログ

minidumpファイルではうまくいかない場合、以下の手順でデバッグログを送信することができます。

  1. Originを起動します。
  2. メニューのウィンドウ:スクリプトウィンドウからスクリプトウィンドウを開きます。。
  3. スクリプトウィンドウに次のように入力し、Enterキーを押します。

    @log=1

  4. Origin_Log.txtファイルとその場所がスクリプトウィンドウに返されます。 これを書き留めておいてください。
  5. Originを閉じてからOriginを再起動し、デバッグログファイルの生成を開始します。
  6. 問題をが起こる手順を実行します。
  7. デバッグログファイルを送信 してください。
  8. @logでログを有効にしたあと、Originを5回以上使用すると、ログが自動的に無効になります。

その他の注意事項:

Origin 2019以前のバージョンでは
次のスクリプトを実行して、ログを有効にします。

debug_log 2

ログファイルの場所がスクリプトウィンドウに表示されます。
次のスクリプトを実行して、デバッグログファイルの生成をオフにします。

debug_log 0

  • debug_log 2 コマンドはロギングをオンにし、セッション間で2MB相当のデータを保持します。
  • ログをオンにして、Originの起動時にログファイルを書き直すには、代わりにdebug_log 1を使用します。
  • ロギングの現在のステータスを表示し、デバッグログファイルの名前と保存場所を確認するには、debug_logを使用します。


ハードクラッシュが発生していないにもかかわらず、Originを正常に実行できない場合は、ステップ3 に進みます 。

ステップ3:DLLを変更する

起動後にOriginがクラッシュする場合は、MS DLLが見つからないか不一致の原因である可能性があります。以下の操作をお試しください。

  1. Windowsのタスクバーの検索ボックスでコントロールパネルと入力して、表示された結果から選択します。
  2. プログラム> プログラムと機能を選択します。
  3. 実行中のOriginのバージョンに応じて、以下の表から必要なMS再配布可能ファイルを探します。通常、Microsoft Visual C++ xxxx Redistributable xxxxxxxxという名前が付いています。
  4. 必要なDLLが見つかったら、右クリックしてコンテキストメニューからアンインストールを選択します。プロンプトが表示されたら、PCを再起動します。
    Note: 以前に、必要なDLLを異なるバージョンでインストールした可能性があります。たとえば、VS 2015-2019, 14.0をインストールしたとしても、Originが必要とするのはVS 2015-2019, 14.2で、これも「DLLが見つかりません」の原因になります。したがって、見つかった DLL をアンインストールし、再インストールすることをお勧めします (次のステップを参照)。
  5. Originのバージョンによって、必要なすべてのDLLインストーラをダウンロードし、再インストールします。
    Originのバージョンが2023b以降の場合 Origin 2022b および 2023 Origin 2022以前のバージョン
    1. vcredist_x86-2015-2022.exe
    2. vcredist_x64-2015-2022.exe
    1. vcredist_x86-2015-2022.exe
    2. vcredist_x64-2015-2022.exe
    3. vcredist_x64-2012.exe
    1. vcredist_x86-2008.exe
    2. vcredist_x86-2010.exe
    3. vcredist_x86-2012.exe
    4. vcredist_x86-2015-2022.exe
    5. vcredist_x64-2008.exe
    6. vcredist_x64-2010.exe
    7. vcredist_x64-2012.exe
    8. vcredist_x64-2015-2022.exe
  6. 完了したら、変更を有効にするために PC を再起動します。
  7. そしてOriginを再度起動します(必要に応じて、Originを管理者として実行します)。


これで解決しない場合、ステップ4を試してください。

ステップ4: 通常使うプリンタを変更する

HPプリンタドライバの競合に関する報告がいくつかあり、多くの場合、次のようなことが起こります。

この問題が発生した場合は、プリンタドライバを別のローカルデフォルトプリンタに変更し、Originを再起動します。

これで解決しない場合、ステップ5を試してください。

ステップ5: ソフトウェアが競合していないか確認

Originとほかのアプリケーション (GamePPなど) 間で競合がないか確認してください。

  • 競合している場合は、そのサードパーティ製ソフトウェアを閉じてから再度Originをお試しください。
  • ソフトウェア競合があるかわからない場合、以下の操作を実行してください。
  1. コンピュータを再起動します。他のソフトウェアを起動しないでください。
  2. Originを起動します。クラッシュするかを確認します。
  3. この状態でもクラッシュする場合は、右下のタスクバーを開いてサードパーティ製ソフトウェアがバックグラウンドで実行されているかを確認します。実行されている場合、それを閉じ、クラッシュが再現するかを確認します。

これで解決しない場合、ステップ6を試してください。

ステップ6:最新バージョンをインストール

ご利用のOriginバージョンで利用可能な最新のパッチ(サービスリリース)または最新バージョンをインストールしていることを確認してください。ヘルプ:ヘルプファイルを取得/アップデートのチェックを使用してパッチを確認したり、弊社のウェブサイトにアクセスしてパッチ/バージョンをEXEファイルまたはZIPファイルとしてダウンロードしたりすることができます。

これが当てはまらない場合や、パッチを適用しても問題が解決しない場合は、ステップ7に進みます。

ステップ7: 一時ファイルの削除

  1. Originメニューのウィンドウ:スクリプトウィンドウを選択します。
  2. 以下のスクリプトをスクリプトウィンドウに入力しEnter キーを押すと、OCTempフォルダを削除すると、OriginCはすべての新しいソースファイルを使用します。
    del -occlean

一時ファイルの削除では解決しない場合、ステップ8を試してください。

ステップ8: ユーザーファイルフォルダの変更

  1. スクリプトウィンドウで、レジストリ内のユーザフォルダパスの値をクリアするために以下のスクリプトを実行します。すると次にOriginを起動するときにはUser Filesフォルダがリセットされます
    del –path
  2. Originを閉じます。
  3. Originを再起動します。ローカルドライブの新しい空のフォルダをユーザファイルフォルダとして指定します。

ユーザファイルフォルダの変更では解決しない場合、ステップ9を確認してください。

ステップ9:クラッシュがファイル固有であるかどうかを確認する

プロジェクトファイルが破損している場合など、ファイル固有の原因でクラッシュまたはフリーズが発生する可能性があります。

クラッシュが特定のファイルによって発生したかどうかを確認するには、比較的小さいサイズの新しいOriginプロジェクトファイルを使用して、クラッシュの動作を再現してみます。

クラッシュがファイル固有のものである場合は、破損したファイルをサポートに送信してサポートを依頼できます。

ファイル固有の問題ではない場合、ステップ10を確認してください。

ステップ10:システムチェック全体を実行する

コンピュータがウイルスに感染している場合、Originが正しく動作しない可能性があります。アンチウイルスソフトが最新版で動作していることを確認し、システムチェックを行ってから、Originの動作を確認してください。

システムチェックを行っても解決しない場合、ステップ11を確認してください。

ステップ11:Originを修正インストール

Originがインストールされたフォルダを開き(スタートメニューまたはアプリリストでブラウズ 。Windows OSによって異なります)、OriginPro X.X ファイルの追加または削除ショートカットをダブルクリックします。これにより、Originのセットアップファイルが起動します(ショートカット名はバージョンによって異なります)。修正/更新を選択してウィザードのステップに従って修正を行います。

Originの修正インストールでは解決しない場合、ステップ12を試してください。

ステップ12:テクニカルサポートに連絡する

上記のいずれの方法でも問題が解決しない場合は、テクニカルサポートにお問い合わせください。

関連項目

キーワード: クラッシュ, 応答なし, インストレーション, クラッシュレポート, 動作停止, フリーズ, 修復, プリンタードライバー, 破損, インストール