FAQ-148 テキストラベル、ワークシートセル、ダイアログボックスに特殊文字を挿入するには?Insert-Greek-Symbols-in-Label
最終更新日: 2019/5/2
特殊文字をテキストラベルに追加
テキストラベルに特殊文字を挿入する2つの基本モードがあります。
- 多くのユーザはテキストラベルの作成と編集のためのインプレース編集モードで特殊文字を追加し、編集しています。
- 既存のテキストオブジェクトでは、テキストオブジェクトのプロパティダイアログで特殊文字の追加と編集するオプションがあります。
 | Origin 2018以降は、Unicode対応の*.opjuプロジェクト形式を使用可能です。ここで紹介しているテキストラベルやワークシートセルでのUnicode文字の挿入にALT+Xを使う方法は以前のバージョンのOriginではサポートされていません。2018より前のバージョンを使用している同僚とプロジェクトを共有している場合、下の「オブジェクトプロパティで特殊文字を追加して編集」の方法に従う必要があります。
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インプレース編集モードでUnicode文字を追加
テキストラベルを作成するには、プロット操作・オブジェクト作成ツールバーのテキストツール ボタンをクリックしてグラフやワークシート内のラベルを追加する位置でクリックします。するとインプレース編集モードになります。

- フォントを選択して4桁の16進数Unicode文字番号(θなら03B8)を押してキーボードのALT+Xキーを押します。

- 右クリックして、シンボルマップを選択します。必要に応じてフォントを設定し、Unicodeのチェックが付いた状態で文字を探して挿入をクリックします。あるいは、4文字のUnicode文字番号をUnicode値(16進)に入力して挿入をクリックします。

- ギリシャ文字は、書式ツールバーにあるギリシャ文字ボタン
をクリックして英文字を入力すると、対応するギリシャ文字が表示されます。あるいは、英語のテキストを選択して、 をクリックします。これにより選択した文字が対応するTTシンボルフォント文字(例えば"P"は"Π")に変換されます。

インプレース編集モードで上付きまたは下付き文字を追加
- テキストを上付きまたは下付きにするには、テキストを選択して、書式ツールバーの上付き
または下付き 、上下両付き ボタンをクリックします。
- 先に上付きまたは下付き、上下両付きボタンをクリックして入力します。

オブジェクトプロパティで特殊文字を追加して編集
描画オブジェクトを作成すると、オブジェクトのフォーマット編集、位置、プログラミングのためのプロパティダイアログボックスを使用できます。プロパティダイアログのテキストタブは、特殊文字の挿入や特別なテキストフォーマットの編集などのラベルテキストの編集を行います。
- テキストラベルで右クリックしてプロパティを選択します。
- プロパティダイアログの上部パネルでクリックし、以下の操作ができます。
- テキストを編集します。
- テキストを選択して書式ボタンの一つをクリックします(これにより文字列にエスケープシーケンスが挿入されます。詳細は以下のNoteを参照してください)。

 | 曲折アクセント記号やキャレット("^")ボタンはありませんが、(1)キーパッドの "0302"を押して、(2)ALT + Xを押し、(3)キーパッドの左矢印を押して、(4)基本文字を入力することによって、英字の上に"^"を追加できます。しかしこれは明らかに面倒なので、このような文字を多く作成する必要がある場合は、無料のLaTeX アプリをインストールすることを検討してください(アプリギャラリーでアプリの追加をクリックして「latex」を検索します)。
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- 16進数の4文字の文字コードを入力し(例: "λ"は03BB)、ALT+Xキーを押します。この方法ではエスケープシーケンスは挿入されないため、OPJ形式およびOriginのバージョン2018より前では対応していないことに注意してください。
- シンボルマップボタン
をクリックします。フォントを選択し、入力したい文字をクリックして挿入をクリックします。任意で、Unicodeのチェックを付けてUnicode値(16進)に4文字の16進数コードをボックスに入力します。入力されたシンボルを確認して挿入をクリックします。
Note: Origin 2018より前のバージョンでは、OriginはUnicodeをサポートしていません。そのため、2018より前のバージョンを使用しているユーザとファイルを共有したい場合、Unicode 文字を入力するときに(1)リッチテキストを有効化、(2)シンボルマップ(キャラクターマップではない)を使用してUnicode文字を挿入、(3)シンボルマップダイアログの下部にあるエスケープ表記を使用にチェックをつける必要があります。最後に、(4)OPJ(OPJUでなく)ファイルとして保存します。

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ワークシートセルに特殊文字を追加(バージョン2018以降)
セルでの編集の場合
- 16進数の4文字の文字コードを入力し(例: "λ"は03BB)、ALT+Xキーを押します。コードポイントが挿入されます。
- CTRL+Mを押すか右クリックしてキャラクターマップを選択して、キャラクターマップを開きます。リストから参照または、4文字の文字コードを入力して挿入をクリックします。
関連のFAQ: FAQ-149 ワークシートヘッダに入力したギリシャ文字や上付き文字を、グラフの凡例や軸タイトルに表示するにはどのようにしたらよいのでしょうか?
Note: Origin 2017以前のバージョンのみを所持しているユーザとデータを共有するために特殊文字を使用しているプロジェクトをOPJ形式で保存したい場合、リッチテキストを有効にしてシンボルマップを使って特殊文字を入力する必要があります。「Origin 9.0から2017SR2での操作」にある操作で詳細を確認してください。
ワークシートセルに特殊文字を追加(バージョン2018より前)
デフォルトでは、ワークシートの単位行(列ラベル行)のみリッチテキストを有効になっています。残りの列ラベル行とデータ部分では、リッチテキストはデフォルトでオフになっています。
行またはセルを右クリックして、データの書式を設定: リッチテキストを選択すると、行やセルでリッチテキストを有効にできます。シート全体のリッチテキストを有効にするには、最後のワークシート列のとなりにある灰色の領域で右クリックしてワークシートの表示属性を選択し、フォーマットタブの適用先とリッチテキストボックスを使用して設定します。
リッチテキストを有効にした場合
- CTRL+Mを押すか右クリックしてシンボルマップを選択して、シンボルマップを開きます。フォントを選択して、必要に応じてUnicodeボックスにチェックを付けます。文字を探し、挿入します。これらのバージョンのOriginではUnicodeの直接入力はできませんが、格納された文字のための文字列に自動で挿入されるエスケープシーケンスでUnicode文字を表示します。
- セルに文字を入力し、それを選択してSymbolフォントを使用するか、標準ツールバーのギリシャ文字ボタンを押して、入力したい文字を作成することもできます(この方法はTT Symbolフォントで利用可能な文字に制限されます)。

 | 9.0より前のバージョンのOriginでは、ワークシートはリッチテキストをサポートしておらず、特殊文字の直接表示や編集ができません。しかし、ワークシートにエスケープシーケンスを使用してこのような情報を入力することはできます。ワークシートヘッダ行に特殊文字を入力の項目にある「Origin 9.0以前のバージョンでの操作」を参照してください。
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Originダイアログボックスに特殊文字とテキストフォーマットを追加
グラフの軸タイトルや凡例に特殊文字を追加したいことがしばしばあります。いくつかのダイアログボックスでは特殊文字を使用できますが、お勧めはワークシートの列ラベル行に編集済の特殊文字を入力し、軸タイトルおよび凡例にその情報を使用してグラフを構成する方法です。詳細な情報は、FAQ-149 ワークシートヘッダに入力したギリシャ文字や上付き文字を、グラフの凡例や軸タイトルに表示するにはどのようにしたらよいのでしょうか?を参照してください。
この方法使用しない場合
- グラフの軸タイトルおよび凡例オブジェクトでテキストを直接編集するには、オブジェクト上でダブルクリックします。これによりインプレース編集モードになり、ワークシートメタデータへのタイトルや凡例のリンクである非表示のLabTalk変数を上書きできますこれは素早く直接的な方法ですが、静的テキストが受け入れられる場合は、機能します。
- 軸または凡例オブジェクトのプロパティダイアログで特殊文字の入力および直接テキスト編集をします。
- 軸ダイアログを開き、タイトルタブをクリックし、テキスト欄に、(a)Unicodeの4文字の文字コードを入力し、すぐにALT+Xキーを押して文字を入力、または、(b)エスケープシーケンスを使用して文字を既存のLabTalkコードに追加します。
- 凡例オブジェクトは、"Legend"と名付けられた特別なテキストオブジェクトで、凡例テキストは凡例オブジェクトのプロパティダイアログのテキストタブで編集できます。 この操作方法は上述のオブジェクトプロパティダイアログで特殊文字の追加と編集のセクションにあります。
- 他のOriginダイアログボックスのテキスト入力欄も特殊文字を入力、編集できますが、単一の基準はありません。例えば、目盛ラベルの表示タブにあるラベル接頭語、ラベル接尾語の項目ではエスケープシーケンスをサポートしていますがALT+Xの方法によるUnicodeの入力はできません(しかしUnicode文字のコピー/貼り付けは可能です)。
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