FAQ-1008 日時データをインポートする際に起こりうる精度の低下を解決するには?

最終更新日: 2019/5/10

Originのデフォルトの日時設定である修正ユリウス日は、日時データに対して最大1ミリ秒(10^-3))の精度をサポートします。"2/5/2040 15:59:59.994983" や "2/5/2040 15:59:59.99498750"のようにデータファイルがマイクロ秒またはそれ以上の精度である場合、デフォルト設定でOriginにインポートすると最後の数桁が失われる可能性があります。

Origin 2019以降、新しい"2018"設定を提供しています。この新しい設定では、日時データに対して最大10^-8 秒の精度に対応しています。Originプロジェクトを "2018」 システムに切り替えるには、システム変数@DSPを2018に設定します。

  1. メニューからウィンドウ:スクリプトウィンドウ を選択します。
  2. スクリプトウィンドウで、以下のコマンドを入力してから、Enterを押します。
    @DSP=2018
    
  3. Originのプロジェクトを保存します。


Note: @DSP値の変更は、現在のプロジェクトでのみ反映され、プロジェクトに保存されます。そのため、日時データを高精度でインポートしたいプロジェクトごとにこの設定をする必要があります。


Note: 高い精度でインポートされた値にわずかなばらつきがより見られる可能性があります。これは、現代のコンピュータプロセッサが浮動小数点データを処理する方法の性質によるもので、Originの問題ではありません。


キーワード:精度の低下, 日時, 精度の制限, 現代の日付, カスタム日付フォーマット