FAQ-1020 データへの「接続」とデータの「インポート」の違いは何ですか?

最終更新日:2024/7/02

接続( またはデータコネクタ)は、OriginPro 2019bで導入された新しいインポート方式です。新しい「接続」方式では多くの改善が行われており、また将来のバージョンでも改善され続けるため、こちらの使用をお勧めします。一方、従来のインポート方式 は改善の予定はありません。

Origin 2021b以降のバージョンでは、単一ASCIIのインポート(Ctrl+K)およびExcelインポートツールバーボタンでデータコネクタを使用するようになりました。システム変数 @TIB(デフォルト値は0)を使用して、 これら2つのツールバーボタンの動作を制御できます。

  • 0 =それぞれに対応するデータコネクタを開く
  • 1 =単一ASCIIのインポートでは従来のASCIIのインポートダイアログを開く
  • 2 = Excelのインポートでは従来のExcelのインポートダイアログを開く
  • 3 =それぞれに対応するインポートダイアログを開く


ユーザーの観点から見た、「接続」と従来のインポートの主な違いは次のとおりです。

  1. コネクタはインポートされたデータをロックします。これによりインポートされたデータが意図せず変更されることを防ぎます。バージョン2021b以降では、データコネクタアイコンをクリックし、インポートしたデータのロック解除 をクリックして、データの編集を有効にすることができます。また、システム変数@IPDCを使用して、データのロックを制御することもできます。
  2. コネクタはファイルやクラウドからの元データへの接続を維持します。
  3. コネクタを使用してインポートされたデータはOriginプロジェクト内に保存されないため、プロジェクトファイルのサイズが小さくなります。バージョン2019bではこれがデフォルトでした。バージョン2020では、ファイルサイズが500kBよりも小さい場合はプロジェクトファイルに保存されますが、LabTalkシステム変数@DNSおよび@FSEを使用してデフォルトの動作を制御できます。いずれの場合も、 データコネクタアイコンDC Icon Live.pngをクリックし、保存時にインポートデータを除外のチェックを外すことで、インポートしたデータを保存できます。
  4. テキストファイルの場合、CSVコネクタを使用できます。これにより、ほとんどのASCIIテキストファイルではファイル構造を指定する必要がなく、自動でインポートできるため、利便性が大幅に向上します。インポートダイアログを使用する場合は、ファイル構造の詳細や日時形式などを指定し、後で使用できるように設定をテーマとして保存する必要があります。

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