Copy-with-Full-Precision
最終更新日:2017/9/21
Originワークシートまたは行列シートの数値は、内部的に64ビットの「倍精度」の2進数として格納されます。Originインターフェースでは、この2進数は、最大指数が+/- 308の約15小数点で表現できる10進数で表されます。
ワークシートと行列シートは通常、小数点以下5または6桁の表示を行うようフォーマットされていますが、表示された数字がOriginがセルに保存した数値の短縮された表現である可能性を認識しておいてください。
以下の表はコピー > 貼り付けを行う場合、表示されている値をコピーするかフル精度の値でコピーするかを表しています。
Origin 2018より前のバージョンでは、コピー(フル精度)は、コピーと同様、Originのインスタンス内でコピーして貼り付けるとき(たとえばあるワークシートから別のワークシートへ)、Originの内部値を使用していました。Origin 2018から、コピー(フル精度)は、常にOriginが内部的に使用している二進数に変換し最大15桁の10進数に変換します。Originは、MS Excelなどの外部アプリケーションにコピーして貼り付けるときに常にこのように機能しますが、Originの特定のインスタンス内で数値をコピーして貼り付ける方法が少し変更されています。
この変更は、データリンクを含むセル(たとえばグラフの結果表の値)からリンクなしで数値だけを他のワークシートセルにコピーしたい場合に対応するために行われました。値のみをコピーしてOriginに貼り付ける必要がある場合を除き、コピー(フル精度)ではなくコピーを使用する必要があります。
コピー(フル精度)の動作を2018の前のバージョンと同じようにしたい場合は、スクリプトウィンドウで次のように入力してEnterを押します。
@CFP=0
これにより、現在のOriginセッション内の動作のみが変更されます。この動作をOriginを起動するたびに有効にするには、このFAQを参照してください。
キーワード:精度, 桁, 小数点, 数値表示, 丸め