FAQ-344 Originにショートカットキーを登録するには?

最終更新日:2023/7/24

アクセラレータまたはホットキーを追加すると、メニュー方式の操作にすばやくアクセスできます。一部のメニューに関連付けられた組み込みのショートカットに加え、Xファンクションで構築された Originメニューに対して独自のキーボードショートカットを定義できます。

OriginのメニューがXファンクションで構築されているか確認するには

ショートカットを追加したいメニューにマウスカーソルで指し、ステータスバーの左下のテキストを確認するのが簡単な方法です。Xファンクション名で始まるテキストが表示された場合、Xファンクションで構築されたメニューです。それ以外の場合は異なります。

たとえば、積分(解析:数学:積分) と凡例の更新(凡例オブジェクトを右クリック > コンテキストメニューから凡例: 凡例を更新... ) メニューの両方で Xファンクションダイアログが開きますが、積分はXファンクションで構築されている一方で凡例の更新は異なります。

FAQ-344 WorkSheetAccelerators Section.png

ショートカットを作成するには、以下のように操作します。

  1. ユーザファイルフォルダにあるorigin.iniファイルを開きます。 ファイルはメモ帳で開くこともできます。
  2. [WorksheetAccelerators][GraphAccelerators]などを呼び出すセクションを探します。ここで、例えば、NLFitダイアログ (Ctrl+Y) のように、登録済みのアクセラレータがあるので、注意してください。これらのセクションに追加して、そのウィンドウ種類でのアクセラレータを定義します。
    アクセラレータ定義についてのガイダンスは、この.iniファイルの[WorkSheetAccelerators]セクションにあるコメントを参照してください。
    • 式は、アクセラレータのシーケンス番号で始まります。INIでの順序は重要ではないですが、間隔を開けないようにしてください。1、2、3、4、5を定義してから、4を削除すると、5は無視されます。
    • 次に、等号を入力します。
    • 等号の右側のコードには、2つの主要部分が含まれています(追加で、可能なオプション。詳細は次の項目を参照)。1つ目は、Ctrlキーを押しながらメニューエントリ選択することで簡単に取得できるXファンクション名です。開いたダイアログの[Xファンクション]フィールドを確認してください。2つ目は、その機能をコントロールするのに使用するキーの組み合あわせです。各パートを分割するために、バーティカルバー(|)を使用します。
    • OffsetnOptionはどちらもオプションですが、Offsetを指定する場合はnOptionが存在する必要があります。
    • Offsetは特定のダイアログテーマをアクセラレータにリンクします。Offsetはゼロからは開始するので、例えば、「2」は、ダイアログテーマリストの3番目のテーマに関連付けされます(通常、リストの最初のテーマは<前回どおり>です)。Offsetの前に「+」文字を付けると、Offset= 14を設定する場合と同様に、ダイアログを強制的に開きます。
    • nOption = -1を設定すると、引数値を使用しないことを意味します。つまり、アクセラレータが特定のテーマに関連付けられていない状態です。
  3. Origin.iniを再保存して、Originを閉じ、再度起動すると変更が反映されます。



サンプル:

  1. ユーザファイルフォルダを開き、Origin.iniを開きます。[WorkSheetAccelerators]セクションを探します。
  2. 解析:信号処理:FFT:FFTを選択して開くFFTダイアログを開くショートカットキーを設定するために、以下を追加します。
    3=fft1|Ctrl+B
  3. origin.iniファイルを再保存して、Originを閉じ、再度起動します。
  4. 解析:信号処理:FFT:FFTメニューを確認すると、メニュー項目の右側にホットキーが表示されます。


\User Files\Origin.ini で定義したアクセラレータは、標準のアクセラレータを上書きします(NLFitを開くCtrl+Yのように例外もあります)。例えば、subtract_ref|Ctrl+X を定義すると、編集:切り取りのホットキーとしてCtrl+Xを使用できなくなります。subtract_ref|Ctrl+Shift+X を定義すると、行列ウィンドウの表示:X/Yを表示のホットキーとしてCtrl+Shift+X が使用できなくなります。


キーワード:アクセラレータ, メニュー, Xファンクション, キーボード, ホットキー, ショートカット