出力が以下のように1または複数のデータセットで構成される「データセットフィッティング」を実行したい場合があります。
例えば、合成されたスペクトルを分析して、個々のスペクトルの比率を求めたいような場合です。これは、複数の独立変数を定義するか、フィット関数内で組合せを計算することで行うことができます。
必要なOriginのバージョン:8.0 SR6
このチュートリアルでは、以下の項目について説明します。
Samples\Curve FittingフォルダからComposite Spectrum.datファイルをインポートします。このサンプルデータをみると、列Aがインデックス、列Bと列Cが成分Aと成分Bに関するスペクトルである事が分かります。列Dは成分Aと成分Bの複合スペクトルの構成物を読み取った後の値が入力されます。純物質から算出された列Bと列Cの関数で列Dをフィットすれば、列Bと列Cの構成要素にかかる係数(便宜上、c1とc2と呼びます)を算出できます。(Note: この場合、独立変数と従属変数は同じ数であると仮定します。そうでない場合、補間が必要です。)
フィット関数オーガナイザを開き、新しいフィット関数を定義します。
パラメータ初期化編集ボックスにC1とC2を初期化するため、次の値を入力します。 C1=1; C2=1; フィット関数を保存してフィット関数オーガナイザを閉じます。列Dだけを選択し、NLFit ダイアログを開き、次のようにデータ選択ページで入力データセットを指定します。
そして、フィットボタンをクリックして、結果を求めます。
以下のような結果を得ることができます。
フィット結果を確認するには、新しい列を追加し、そこにFitNLCurve1というワークシートにあるフィットしたYからフィット値をコピー&ペーストします。そして、Composite とフィットデータを選択し、折れ線グラフをプロットし、どの程度良くフィットしているかを見ます。