Fit-Date-Time
最終更新:2018/09/26
実験データは時間の関数であることが多く、暦の単位(例えば、2007年4月1日)で表すことができます。計算のために、Originは内部的にユリウス暦の値を使用します。これは2.45419E6のような大きな正の数です。そのため、通常の期間の測定データに対して、ユリウス暦での従属変数の内部表示は、1桁か2桁程度しか違いが無い大きな正数になります。非線形フィッティングでのLevenberg-Marquardt法などの広範な計算は、数値精度が低下するために収束しないことが多くあります。
非線形フィッティングを実行するために、独立変数Xを最も早い日付に正規化することで避けることができます。X-prime = X - Date (最も早い日付)のような新しい独立変数X-primeが作成されます。 Dateは、カレンダーの日付をユリウス暦に変換するOriginの関数です。この新しいX列と生のYデータ列を使用して非線形フィッティング操作を実行できます。結果は、正規化されたX値に基づいていることに注意してください。生データの上にフィット曲線をプロットするには、フィットワークシートのX列にオフセットを追加する必要があります。また、時系列データの場合は、X列型をDateに設定する必要があります。
以下の例は、正規化した日付データセットを作成するために、「値の設定」ダイアログボックス内でDate() 関数を使用する方法を示しています。
この正規化技法は、最後の1つまたは2つの有効数字だけが異なる大きな正の数を用いて計算を実行するときはいつでも使用することができます。
Origin2019から、「time zero」 が2018年1月1日00:00と定義されている「2018」 日付システムをサポートしています。今日の日付を前提とすると、分数日(時、分、秒など)を処理する場合、この日時システムは大幅に精度が向上します。
参考:
キーワード 日付, 時間, カーブフィット, フィット, 時系列, 正規化