(作図の詳細)『ドロップライン』タブ

PD-Dialog-DropLine-Tab

どの2Dデータプロットでも、プロットのシンボルを組み合わせてドロップラインを追加できます。また、3D散布図やトラジェクトリグラフでも追加できます。

2Dグラフ	3D散布図、2D/3D三点グラフ

ドロップラインの方向

直交座標系の2Dグラフの場合、水平、垂直ドロップラインはオプションです。

2D三点グラフおよび3Dグラフ(3D三点グラフを含む)では、3D散布図のオリジナル と XY/ZX/YZ投影レベルのあるドロップラインタブでX/Y/Z軸に平行なドロップラインを利用できます。オリジナルレベルでは、3方向のドロップライン（X/Y/Z軸に平行）がオプションですが、XY/ZX/YZ 投影レベルでは、そのパネルの軸方向である2方向しか利用できません。例えば、XY投影レベルでは、XとY軸に平行なドロップラインのみになります。3D三点グラフ の場合、垂直Z 軸(Zh)に平行なドロップラインのみ可能です。ただし、2D三点グラフ の場合、すべての方向にドロップラインを追加可能です。

線種

水平/垂直、または、X/Y/Z 軸に平行チェックボックスにチェックを付け、下X軸または左Y軸に、各データポイントからの水平線または垂直線を表示します。それぞれ、線種、太さ、色をドロップダウンで選択する事により、変更できます。

ドロップラインの色の設定

データプロットの場合と同じようにカラーチューザーを使用して、ドロップラインの色を個別に指定できます。

すべてのドロップラインを単色に設定

色のドロップダウンリストで自動が選択されている場合、作図の詳細・シンボルタブのシンボルの色または縁の色で設定されている色を表示します。

希望する色を指定して、現在の方向のすべてのドロップラインに適用できます。ドロップラインにカスタムカラーを定義して使用する場合は、このページを参照してください。

ポイント毎に違う色を設定

カラーチューザーのポイント毎サブタブでは、データセットを私用してドロップラインの色を制御できます。

滝グラフの縦棒/横棒と同様に、ドロップラインには特別なタイプのデータセットの色の制御方法があります。

• Y値: 正-負: このオプションは、対応するY値が正、負の条件かによって、縦棒/横棒を異なる色で塗ります。（ロリポッププロットのみに利用できます。）

ドロップラインの色について、次のデータプロットにドロップを選択すると、Y値: 正-負がカラーチューザーのポイント毎サブタブに表示されます。

• 次のプロットのY値がこのプロットより大きい場合、ドロップラインの色をカラーリストの最初の色として設定します。
• 次のプロットのY値がこのプロットよりも小さい場合、ドロップラインの色をカラーリストの2番目の色として設定します。

滝グラフのY値: 正-負-合計のように、この方法を選択すると、2番目のカラーリストの後の色もグレーアウト表示になります。

ドロップライン

ドロップダウンリストを使って、現在のドロップラインにつなぐ線（軸や追加線）や曲面（軸パネルや3Dデータの曲面）を指定します。

直交座標系の2D散布図/折れ線グラフには、ドロップダウンリストにある4つのオプションが選択可能です。

• 自動: この項目は、デフォルトでドロップラインを左Yと下X軸に引きます。
• X/Y=軸の開始: X/Y=最小になるように、左Y軸と下X軸にドロップラインを引きます。
• X/Y=軸の終了: X/Y=最大になるように、左Y軸と下X軸にドロップラインを引きます。
• X/Y=カスタム追加線：X/Y=カスタム値になるようにカスタム追加線を引きます。追加線がない場合、ドロップ線は自動になります。
• 次のデータプロット：ドロップラインを同じX値で次のプロットにドロップします。垂直グループにあるこの項目は、ロリポッププロットではデフォルトで選択されます。

2D三点グラフの場合、ドロップダウンリストから2つの軸を選択できます。

• X軸に平行なドロップラインの場合、YやXを選択して度の軸にドロップラインを引くのかを指定できます。
• Y軸に平行なドロップラインの場合、XやZ を選択して度の軸にドロップラインを引くのかを指定できます。
• Zに平行なドロップラインの場合、XやY を選択して度の軸にドロップラインを引くのかを指定できます。

直交座標系の3D散布図/トラジェクトリグラフには、ドロップダウンリストにある4つのオプションが選択可能です。

• 自動:デフォルトでこの項目が選択されていて、X=最小/Y=最大/Z=最小面にドロップラインを引きます。
• X/Y/Z=軸開始面: X/Y/Z=最小になるように、YZ/XZ/XY面にドロップラインを引きます。
• X/Y/Z=軸終了面: X/Y/Z=最大になるように、YZ/XZ/XY面にドロップラインを引きます。
• 曲面:3Dデータから作成される曲面にドロップラインを引きます。曲面がない場合、ドロップ線は自動になります。

3D三点散布図の場合、垂直Z軸(Zh)に沿ったドロップラインを追加できるZ軸に平行なもののみ可能です。

矢印の設定

直交座標系の2D散布図/折れ線グラフの場合、ドロップラインの最後に矢印を表示できます。

矢印を表示する場合は、矢印の形状、矢印の太さ、矢印の長さを指定します。矢印の太さと長さの単位はポイントです。

三点グラフと3Dグラフの場合、ドロップラインの最後に矢印を表示できません。

指定した点のみを表示

特別なデータポイントまたは特別なX値でドロップラインを追加できます。

ここでは、以下の5つのシンタックスが使用できます。

• スペース区切りで行番号を入力します。例えば1 3 5 とすると、1、3、5行でドロップラインを表示します。
• 開始と終了の行番号、スキップするポイントの数を指定します。例えば、2:0:5 と入力すると、2行目から最後の行までの範囲で、1行のデータをドロップラインを表示し、5行スキップします。
• x=の後にスペース区切りで、X値を入力します。例えば、x=3.5 7.8 と入力すると、X値が3.5と7.8の位置でドロップラインを表示します。
• 他の列にある行番号をドロップダウンリストから選択します。例えば、[Book1]sheet2!col(A) とすると、選択した列で指定された行番号におけるドロップラインを表示します。
• 他の列にあるX値をドロップダウンリストから選択し、範囲表記の前にx=を付けます。例えば、 x=[Book1]sheet2!col(A) とすると、選択した列で指定されたX値におけるドロップラインを表示します。

指定したX値でドロップラインを追加した場合、指定したX値にデータポイントがない場合、最も近いデータポイント間の補間した接続線で対応する値を見つけ、ドロップラインを表示します。接続線が直線のときのみ、ドロップラインをX値によって指定できます。下図にサンプルを示します。

データポイントの表示

ドロップライン表示の際にデータポイントをどのようにスキップするか指定します。

ポイントをスキップしない

ポイントをスキップせず、全データポイントが独自のドロップラインを保有します。このコントロールグループのデフォルトの選択です。

増分でポイントをスキップ

ドロップダウンリストで増分でポイントをスキップを選択するとデータポイントの頻度を表示でき、頻度をテキストボックスに入力できます。この設定は、データプロットのドロップライン、シンボル、エラーバー、およびデータ ラベルの表示にも影響します。

ポイントスキップテキストボックスにn が入力される場合、n ポイントの内最初の1つだけが表示されます。残りのn-1つのポイントはスキップされます。しかし、最後のデータポイントは常に表示されます。最後のポイントを非表示にしたい場合、@SMEP = 0に設定します。 n は2以上の整数で指定します。n = 0 または 1の場合、ポイントはスキップされません。

グラフに線が含まれている場合、ポイントのスキップによる線破断なしチェックボックスを使用でき、スキップされたポイントの場合に線を破断するか指定できます。これを選択すると、データポイントがスキップされても、線は連続したままになります。

スマートスキップ

スマートスキップオプションの何れかを選択すると、データ密度と曲線形状に基づいたスマートな演算処理を使用してデータ ポイントをスキップできます。

スマートスキップ（総保有ポイント数）

スキップ後に保持されるデータポイントの合計を指定することで、データポイントをスマートスキップします。

スマートスキップ（スキップポイントの%）

すべてのデータポイントに対する割合でスキップするデータポイントの数を指定することで、データポイントをスマートスキップします。

スマートスキップの方法

さまざまな曲線の形状とデータ密度に基づいて、データポイントをスキップする方法が複数あります。

• 最大三角形: 中点付近の点を見つけます。この点(1)は、始点と終点を含むエリア内で最大の三角形となります。次に、点1は曲線全体を2つのセグメントに分割し、各セグメントで点1を見つけるのと同じ計算を実行して点2と点3を見つけます。セグメント内の点2と点3の三角形の領域を比較し、より広い面積を持つものを保持します。
  

このアルゴリズムに従って段階的に検索し、そのたびに、設定されたポイント数に達するまで、最大の三角形エリア (現在大きな面積の三角形と上位レベルのより小さな三角形の間) を持つ点のみが保持されます。

• Yしきい値: 検索する点の数に応じて、反復法を使用して Y 軸距離のしきい値を計算します。次に、ポイントをしきい値以下に保ちます。
• データ距離のしきい値: 検索する点の数に応じて、反復法を使用して三角形の面積が大きいしきい値を計算します。次に、ポイントをしきい値以下に保ちます。
• Douglas Peucker Hull: Douglas–Peuckerアルゴリズムを使用して、線分で構成される曲線を、ポイントの少ない同様の曲線に間引きます。
• 区分の最大三角形: 曲線をいくつかのセグメントに分割し、最大三角形アルゴリズムに従って点を見つけます。各セグメントでいくつかのデータポイントを見つけます。