FAQ-251 用量反応でEC50/IC50を計算する方法は?

最終更新日:2015/02/04

Originは非線形フィットダイアログでDose Response関数を使ってフィットするとき、自動的にEC20, EC50, EC80の値を計算し、出力レポートシートに書き出します。

この計算は、フィット関数の派生パラメータの機能を使って、フィット後に行われます。以下の情報は、EC20, EC50, EC80の数式がどのように派生されるのかを示しています。

最初に、OriginがどのようにDose Responseフィット関数を定義しているかを見てみましょう。フィット関数オーガナイザ(F9を押す)を開き、Growth/SigmoidalカテゴリーにあるDoseResp関数を選択します。ページの一番下にある派生パラメータは次のように定義されています。

span=abs(A1-A2)
EC20=10^(LOGx0 + log(0.25)/p)
EC50=10^LOGx0
EC80=10^(LOGx0 + log(4)/p)

関数式タブからDoseResp関数は次のように定義されていることが分かります。

How to compute EC50 IC50 in Dose Response fitting 001.png

この関数でフィットするとき、X値は用量の対数で、 LOGx0 は曲線の中心、これは反応の半分の濃度です。よってEC50は以下のように計算されます

How to compute EC50 IC50 in Dose Response fitting 002.png

EC20についてはどうでしょうか?EC20は、20%の反応の濃度ですので、DoseResp関数から数式を推定することができます。

How to compute EC50 IC50 in Dose Response fitting 003.png

ですからEC20は次に等しくなります。

How to compute EC50 IC50 in Dose Response fitting 004.png

一般的なケースに対しては、この数式を使って派生パラメータでどのEC/ICの値でも計算することができます。

How to compute EC50 IC50 in Dose Response fitting 005.png

ここで F は反応のパーセントです。例えば、EC80に対しては

How to compute EC50 IC50 in Dose Response fitting 006.png



キーワード: EC, IC, EC50, IC50, EC20, IC20, EC80, IC80, Dose Response