Originのコマンドウィンドウとスクリプトウィンドウ

コマンドウィンドウの適用

Origjnのコマンドウィンドウは、LabTalkスクリプトを実行するために使用されます。コマンドウィンドウでは、コマンド履歴やオートコンプリート機能を使用できます。

これを表示するには、メインメニューからウィンドウ:コマンドウィンドウを選択するか、ホットキー Alt + 3 を使用します。

このチュートリアルで、異なるタスクを実行するためのコマンドウィンドウの使い方について紹介しています。

コマンドウィンドウのレイアウト

コマンドウィンドウは2つのパネルで構成されています。

The Layout of the Command Window.png

履歴パネル

この履歴パネルでは、ユーザが入力したすべてのスクリプトコマンドの履歴を保持します。 デフォルトでは、エラー無く実行されたコマンドだけが履歴パネルに追加されます。(この動作はコマンドパネル内で右クリックして、ショートカットメニューから設定を選択して、変更することができます。 -- 以下参照)

右クリックショートカットメニューでの選択項目

LabTalkスクリプトファイル(OGS)に保存

このコマンドは、コマンド履歴でコマンドが選択されている場合に利用できます。再度利用するために、選択した行をOGSファイル(スクリプトファイル)に保存します。

選択を実行

このコマンドは、コマンド履歴の一部を選択し、選択したコマンドを実行します。

コピー

このコマンドは、履歴パネル内の選択したコマンドをコピーし、コマンドパネルに貼り付けたり、テキストファイルやOGSファイルに貼り付けるのに利用します。

クリア

このコマンドはパネル内のすべてまたは選択したテキストのみを消去するのに使うことができます。

印刷

このコマンドはパネル内のすべてまたは選択したテキストのみを印刷するのに使うことができます。

位置

このコマンドは、履歴パネルの相対的な位置を変更する場合に利用します。コマンドパネルの左、右、上、下に配置することができます。 コマンドウィンドウを一度閉じ、再度開いたときに変更が有効になります。

コマンドパネル

このコマンドパネルでは、ユーザからのスクリプトコマンドを受け付けます。 また、Xファンクションからの出力、Xファンクションのヘルプ、エラーメッセージを表示するのにも使用されます。

右クリックショートカットメニューでの選択項目

名前を付けて保存

このコマンドは、このパネルにあるすべてのテキストをテキストファイル(.TXT)に保存します。

切り取り

このコマンドは、コマンドラインの一部(プロンプトを含まず)が選択されている場合に利用できます。

コピー

このコマンドは、コマンドパネル内のテキストが選択されている場合に利用できます。 このコマンドは、例えば、Xファンクションコマンドでこのパネルに出力された結果を選択してコピーし、別のアプリケーションに貼る付けるのに使うことができます。

貼り付け

このコマンドは、履歴パネル、テキストファイル内のスクリプトなどからコピーしたテキストを、このパネルに貼り付ける場合に利用します。

クリア

このコマンドはパネル内のすべてまたは選択したテキストのみを消去するのに使うことができます。

印刷

このコマンドはパネル内のすべてまたは選択したテキストのみを印刷するのに使うことができます。

設定

このコマンドは以下のオプションを提供するダイアログボックスを開きます。

  • オートコンプリート
このオプションは、コマンドパネルに入力するXファンクションのオートコンプリート機能のオプションを設定します。オートコンプリート機能を「自動的に開始(デフォルト)」、「オフ」、「矢印キーで開始」の3つから選択できます。
  • プロンプト
プロンプトの表記をデフォルトの「>>」にしたり、現在の時間や現在の作業ディレクトリを表示するように切り替えることができます。
  • コマンド履歴
重複したコマンドや失敗したコマンドをコマンド履歴に追加するかどうかを設定します。

スクリプトウィンドウ

スクリプトウィンドウはコマンドウィンドウよりも以前のもので、一部の機能がありません。しかし、単純なLabTalkコマンドを記述するための便利なツールであることに変わりはありません。

スクリプトウィンドウは Origin 2023にて改良が行われ、Unicode、オートコンプリート、およびシンタックスハイライトをサポートするようになりました。さらに、マウスホイールでスクロールしながらCtrlを押すと、フォントサイズを制御できます。古いスクリプトウィンドウを使用したい場合は、LabTalkのシステム変数 @NSW=0 を使用して戻せます (システム変数の値の設定については、LabTalkシステム変数の値の変更を参照してください)。

ウィンドウ:スクリプトウィンドウ もしくは Shift+Alt+3 にてスクリプトウィンドウを開きます。

スクリプトウィンドウのレイアウト

スクリプトウィンドウは単一のパネルで構成されています。

OH script window features.png


ファイル[テキスト形式]
  • 新規:ウィンドウをクリアします。
  • 開く:LabTalkスクリプト(*.ogs)や他のテキストファイルを開きます。
  • 保存:現在のogs/txtファイルへの変更を保存します。
  • 新規保存:ogs/txtファイルとして内容を保存します。
  • 印刷:ウィンドウの内容を印刷します。
編集
  • 元に戻す
  • やり直す
  • 切り取り
  • コピー
  • 貼り付け
  • 削除:選択した内容を削除します。
  • 改行を挿入:カーソル位置に行を挿入します (スクリプトを実行せずに)。ショートカットキー:Ctrl + Enter
  • 検索
  • 置換
  • オートコンプリートを有効にする:オートコンプリート機能をのオンオフを切り替えます。
  • シンタックスハイライトを有効にする:シンタックスハイライト機能のオンオフを切り替えます。
  • スクリプトの実行:Enterを押してスクリプトの実行を無効にします。
隠す

内容をクリアせずにスクリプトウィンドウを非表示にします (内容をクリアかつウィンドウを閉じる右上の「x」ボタンとは異なります)。

ツール