Originのワークブックはウィンドウの名前変更や移動、サイズ変更が可能で、データのインポートや整列、分析、変換、作図、表示のためのフレームワークを提供します。
ワークブックウィンドウでシート追加とオーガナイザを表示/非表示の2つのボタンを利用できます。 |
オブジェクト | 最大数 |
---|---|
ワークブックに含めるワークシート |
1024† |
† 255シート以上の場合、Unicodeファイル形式 (例 *.opju) で保存する必要があります。Unicode対応のファイルは、Origin 2018 より前のバージョンのOriginでは開けません。
ワークブック |
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ワークシート |
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列 |
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Originのワークブックは高度にカスタマイズ可能であり、データあり(ワークブックファイルなど)またはデータなし(ワークブックテンプレートなど)の両方で保存できます。それらは多くの異なるアプリケーション用に構成できるため、時間の経過とともに多数のカスタムファイルを収集する可能性が高くなります。新しいブックダイアログは、使用するこれらのファイルを整理および選択するのに役立ちます。
新しいブックダイアログを開くには
新しいブックダイアログからテンプレートセンターを開くボタンを利用できます。ボタンをクリックすると追加のワークブックテンプレートを参照でき、ダウンロードしてテンプレートリストに追加できます。 |
各ウィンドウプロパティダイアログにはテキスト入力のためのコメント欄があります。これらのコメントは、新規ブックダイアログのプレビューとプロジェクトエクスプローラのプレビューに含まれています。さらに、コメントは編集: プロジェクト内を検索ツールから検索できます。 |
Originのワークブックではスプレッドシートセル表記:Spreadsheet Cell Notation (SCN)をサポートしています。SCNは表計算でよく知られているセルレベルの計算が可能です(詳しくはこちら)。
ワークブックは、テキストや数値データだけでなく、すべての作業関連データの保存場所として使用することもできます。グラフ、行列、画像、ノートを追加できます。また、計算式、スクリプトおよび変数、テキストオブジェクト、プログラムボタン等を保存したり、ほかのプロジェクトデータへのライブリンクを作成できます。柔軟なデータコンテナとしての役割を以外にも、ワークブックはバッチ分析とレポートの媒体としても機能します。
ワークブック、ワークシート、およびワークシートのセルレベルでワークブックウィンドウに保存できるオブジェクトの種類と、それにアクセスする方法を表にまとめています。
要素 | ワークブック | ワークシート | ワークシートセル |
---|---|---|---|
グラフ | シートタブで右クリック > グラフをシートとして追加 | ワークシート右側の灰色の領域で右クリック > グラフを追加 | セル上で右クリック > グラフを挿入 |
行列 | シートタブを右クリック > シートとして行列を追加 | -- | -- |
イメージ | -- | -- | セル上で右クリック > ファイルからイメージを挿入 |
ノート | ワークブックのタイトルバーで右クリック > プロパティ > コメント | ワークブックのオーガナイザを表示/非表示ボタンをクリック > データシート > ボックス内にノート入力 | セルをクリックしてミニツールバーのノートを挿入 (下記参照) |
変数 | ワークブックのオーガナイザを表示/非表示ボタンをクリック > page.info, Imported Files, User Treeなど | データ/変数にリンクしたテキストオブジェクトを追加 | ワークシートセルで右クリックして変数の挿入、または、セルを選択してミニツールバーの名前を定義をクリックします。 |
関数と式 | ワークシート右側の灰色の領域で右クリック > スクリプトパネルを表示 | 列を選択して右クリックして列値の設定を選択します。あるいは、F(x)=セルに式を入力します。 | セルをクリックして数式バーを使用または直接セルに入力してセル式を作成します。 |
スクリプト | ワークシート右側の灰色の領域で右クリック > スクリプトパネルを表示 |
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-- |
ファイルのメタデータ | ワークブックツールバーのオーガナイザを表示/非表示ボタンをクリック | -- | -- |
リンク | -- | -- | URL、他のワークシート範囲/セル、プロジェクト内のグラフ、行列、画像ファイルへのセルレベルのリンクを入力します。 |
テキストおよび描画オブジェクト | -- | プログラム可能なボタンとテキストラベルおよび描画オブジェクトをワークシートに追加します。 | -- |
矢印 | -- | -- | 右クリックして矢印の挿入 |
ワークブックは、最大1,024個のシートを持つことができます。シートは1つの名前をもち、これはスペースや特殊文字を含めることができます。オプションで、ラベルやコメントを追加できます。
シート名を編集する方法
システム変数@SSLでシートの命名動作を変更できます。LabTalkシステム変数リストの@SSLを参照してください。
ワークシートタブにマウスカーソルを合わせると、ツールチップとしてワークシートの名前、ラベル、コメントが表示されます。 |
ワークブックにシートを追加するには、ワークシートタブ上で右クリックして以下のいずれかを選択します。
ワークブックの各シートはカスタマイズ可能です。ワークシートを挿入または追加した場合、新しいシートはORIGIN.otwuファイルを元に作成されます。 (ORIGIN.otwuを編集している場合には、ユーザファイルフォルダに保存されています。)列の数やフォーマットをカスタマイズしたほかのシートを元に新しいシートを追加するには、複製またはデータなしで複製メニューコマンドを使用します。
シートを既存のブック間で移動する場合、または、シート移動して新しいブックにするには
(A) 既存のブック間でシートをドラッグまたは、 (b) シートをOriginのワークスペース内の空の部分にドラッグ&ドロップして新しくブックを作成します。
ブック間でドラッグするときやワークスペースにドラッグ&ドロップする際に、複数シートを選択して一括で移動することができます。
または、
ワークシートのプロパティダイアログを開く
ワークシートプロパティダイアログボックスは次のようなシートのプロパティをカスタマイズできます。
シートの設定のほとんどは、セルを選択して右クリックしてセルのフォーマットを選択すると、セルレベルでも適用できます。
詳細情報は、ワークシートプロパティダイアログを参照してください。
オブジェクトマネージャのショートカットメニューを使ってワークブック内容の表示を操作できます。
オブジェクトマネージャを使ってワークシートを非表示(および表示)にできます。
ワークシートの一部分を固定して、残りの部分だけをスクロールすることができます。状況に応じて2通りの方法を使用できます。
選択した行または列に移動可能な垂直または水平のディバイダを配置できます。または、単一のセルが選択されている場合は、垂直方向と水平方向の両方のディバイダとして使用できます。これにより、ワークシートがデータ領域の同一のスクロール可能なビューに分割されます。他のパネルの行または列を表示したまま、各パネル内をスクロールできます。
ワークシートの最初の1~10行および/または列を固定して、残りの行または列をスクロールすることができます。固定された行および列はヘッダは、固定されていることを示すために位色で表示されます。
列名は次の方法で変更できます。
ワークシート列の命名規則は上の表をご確認ください。
前述のように、ワークシートの列のXY属性(別名「プロット属性」)は、通常、分析および作図の操作中にデータがどのように処理されるかを決定します。たとえば、X列+ 3つのY列を選択して、X値の共通セットに対して各Yデータセットの同時線形フィットを実行できます。または、同じ列を選択して、共通のX値のセットに対して3本の線のプロットをグラフ化することもできます。さらに、Z値、エラーデータ、ラベルなどの指定があります(詳細については、Originヘルプファイルの列属性を参照してください)。
ユーザインターフェイスには、分析や作図の操作中に列を指定できる場所がいくつかありますが、基本的なレベルでは、(1)列ヘッダをクリックして列を選択し、次に列ヘッダをクリックしてワークシートに設定します。 (2)次のいずれかを実行します。
列プロパティダイアログボックスは次のような列のプロパティをカスタム化できます。
「列プロパティ」ダイアログボックスを開くには:
列ショートネームはプロパティタブで編集できます。その他のプロパティ(ロングネーム、単位、コメントなど)もここで編集するか、列ラベル行に直接入力します。
Originのワークシートのデータはテキストまたは数値データのどちらかとして扱われます。ワークシート内のテキストデータの表示は簡単ですが、数値データの表示はより複雑です。
特に指定しない限り、ワークシート内のすべての数値は、内部的に浮動小数点、倍精度(Double(8))の数値として格納されます。これには、日付と時刻、桁単位で表示するようにフォーマットされたデータ、または固定小数点数を表示するようにフォーマットされたデータが含まれます。
数値データを扱うときは、ワークシートに表示されている内容が、内部的に格納されている数値を(ワークシートの設定によって)表現したものであることに注意してください。この点は2つの理由から重要です:
ワークシートデータをフォーマットするための中心的な場所は、上記のようにプロパティダイアログですが、数値データと日時データの表示を変更するためのクイックアクセスミニツールバーボタンがあることに注意してください。これらのボタンを表示するには、最初に選択した列のフォーマットを日付または数値/文字と数値に設定する必要があることに注意してください。 |
デフォルトでは、Originは日時データをユリウス暦の値として保存し、日時の計算にこの数値を使用します。ただし、通常は、このユリウス歴の値をより意味のある日時形式で表示することをお勧めします:
日時データをワークシートにインポートするとき、Originはこのデータをテキストとして認識することがあります(OriginのCSVコネクタは通常、日時データをうまく認識することができます)。日付ー時間データがワークシートのセル内で左揃えになっている場合、Originはそれをテキストと認識しています。この場合、列プロパティダイアログボックスを開いて適切なフォーマットと表示のオプションを選択する必要があります。日付ー時間データがセル内で右揃えになっている場合、Originはそれを数値と認識し、日付ー時間形式で表示します。 |
Origin 2021では、まったく新しい列とセルのフォーマット-色が利用できます。
color(A,B,C)
は列A、B、CのRGB値を使用して色を設定します) 。Originは、さまざまなカスタム形式で数値をワークシートに表示できます。この図は、同じ数値セットに適用されるさまざまなフォーマットを示しています(列A(X))。
以下は、サポートされているカスタムフォーマットオプションのサンプルリストです(Origin 2019に組み込まれている事前入力済みのリストです)。カスタム表示は、カスタム表示リストに直接入力することができ、それらはこのリストに保存されます。
他にも多くのフォーマットオプションがあります。詳細は、カスタム数値フォーマットを参照してください。
表示フォーマット | 説明 | 例: セルの値 = 123.456の場合 |
---|---|---|
*n | n桁の有効桁数を表示します。 | *3は123と表示します。 |
.n | n 桁の小数桁数を表示します。 | .4は123.4560と表示します。 |
S.n | 科学的表記1E3でn桁の小数桁数を表示します。 | S.4は1.23456E+02と表示します。 |
E.n | 工学表記でn 桁の小数桁数を表示します。 | E.2は123.46と表示します。 |
* "pi" | 数字を10進数で表示し、その後に記号πを表示します。 | * "pi"は39.29727πと表示します。 |
#/4 "pi" | 分母を"4"とし、πの小数部として数値を表示します。 | #/4 "pi"は157π/4と表示します。 |
#/# "pi" | 数字をπの小数部として表示します。 | #/# "pi"は275π/7と表示します。 |
##+## | 数字を1桁、"+"区切り記号、2桁の数字(例:測量ステーション)として表示します。 | ##+##は01+23と表示します。 |
#+##M | 数字を1桁、"+"区切り記号、2桁の数字、および"M"を接尾辞として表示します。 | #+##Mは1+23Mと表示します。 |
#n | 数字をn桁の整数で表示し、必要に応じて先頭にゼロを付加します。 | #5は00123と表示します。 |
#% | 数字をパーセンテージで表示します。 | #%は12346%と表示します。 |
# ##/## | 数字を適切な割合で表示します。 | # ##/##は123 26/57と表示します。 |
# #/n | 数字を適切な割合でn番目に表示します。 | # #/8は123 4/8と表示します。 |
DMS | 1度 = 60分、1分 = 60秒として、数字を度° 分’ 秒"の形式で表示します。 | DMSは123°27'22"と表示します。 |
D MDn EW (経度) D MDn NS (緯度) |
度数と小数点以下の桁数で数字を表示します。パラメータnは小数点桁数を指定します。正の値には "E"または "N"が付加され、負の値には "W"または "S"が付加されます。負の値を保持したい場合は、 "EW"または "NS"を付加しないでください。 | D MD3 EWは123° 27.360 Eと表示します。 |
D MDn EWB (経度) D MDn NSB (緯度) |
度数と小数点以下の桁数で数字を表示します。パラメータnは小数点桁数を指定します。文字"B" ("before") は、正の値に"E"または"N"が前置され、負の値に"W" または"S"が前置されることを指定します。負の値を保持したい場合は、 "EWB"または "NSB"を追加しないでください。 | D MD3 EWBはE 123° 27.360と表示します。 |
%#x | 数字を32ビットの16進数(最大8桁)で表示します。"#"記号は "0x"接頭辞を指定します。 | %#xは0x7bと表示します。 |
%#0nx | n文字の文字列として数字を32ビットの16進数(最大8桁)の表記法で表示し、必要に応じて先頭に0を付けます。 | %#06xは0x007bと表示します。 |
%#0nI64X | n文字の文字列として数字を64ビットの16進数(最大13桁、#= "0x"を含む15の合計)の表記法で表示し、必要に応じて先頭に0を付けます。 | %#014I64Xは0X00000000007Bと表示します。 |
-+n | ほかのカスタムフォーマットと組み合わせて正/負 (+-) の符号を表示可能です。例えば、正と負の両方の数値を含む列がある場合、カスタム表示を「-+.2」に設定することで、「-」または「+」の接頭辞を付けて小数点以下 2桁まで数値を表示できます。 通常は、「-」は表示しますが、「+」は表示されません。ただし、この構文は、ワークシートの負の数値の表示に使用される通常の「短いマイナス」のでなく「長いマイナス」を使用します。「-」と「+」記号は、「-+」などのようにカスタム文字列で組み合わせて使用することも、「-」などのように単独で使用することもできます。 | -+.2は+123.4560と表示します。 |
列ラベル行には、メタデータ(他のデータを説明するためのデータ)が保存されます。一般に、このメタデータは、インポートされたファイルのヘッダ情報として取り込むことも、手動で入力することもできます。列ラベル行の表示は任意で、必要に応じてユーザーは選択的に表示または非表示にできます。
列ラベル行情報は、作図操作(たとえば、ワークシートロングネームはグラフ凡例または軸タイトルのテキストとして使用される)で頻繁に使用されます。F(x)= 行は、データの列における数学演算を実行する際に使用されます(下記参照)。ユーザパラメータ行に格納されたデータは、プロット、データ操作、統計解析、または数学演算におけるデータセットのラベル付けまたはグループ化などで使用されます(チュートリアル2参照)。
ヒント
列ラベル行の表示(表示または非表示)は、ショートカットメニューコマンドで制御できます。
ラベル行を管理するためのワークシート列ラベル行ミニツールバーもあります。選択したラベル行の非表示、リッチテキストの有効化、ラベル行の順序を変更などを行う「ために使用します。
Origin 2019では、列ラベル行メタデータの転置ビューである列リストビューと呼ばれるワークシートの新しい表示モードが導入されました。このビューは、ワークシートに多数のメタデータ行があり、そのメタデータの特定の側面に注目したい場合に便利です。ワークシートをアクティブにして、表示: 列リストビューを選択するかCTRL + Wを押します。
列リストビューのメタデータにデータフィルタを適用することができます。標準のワークシートビューに戻ると(表示:列リストビューの横のマークをオフにすると)、フィルタ処理されたメタデータに関連付けられているデータのみがワークシートに表示されます。
列リストビューは列ショートネーム(+列属性)の前に列番号を表示します。さらに、列ロングネームの左端にマウスカーソルを合わせると、ツールチップにデータセットサイズが表示されます。列番号の表示を無効にするには、@DSI=1に設定します。 |
列に入力された数値データは、スパークラインというラベル行にグラフィカルに表示されます。 スパークライン はその列内のデータの小さなインセットグラフで、これは行番号を独立変数(X)、列内数値を従属変数(Y)としてプロットしたものです。50列より少ないデータをインポートすると、デフォルトでスパークラインが表示されます。
スパークラインの表示と非表示
スパークラインが大量にあると、Origin の動作が遅くなる可能性があります。プロジェクトの動作が遅い原因がスパークラインの表示である可能性がある場合、システム変数@SPKを使用してスパークラインの作成を止め、プロジェクト内の既存のスパークラインを非表示にできます。また、delete -spkで現在のプロジェクトからスパークラインを削減可能です。 |
前述したように、ワークブックにはメタデータが保存され、その一部は列ラベルの行に表示されます。ほかのメタデータはワークブック内で非表示になっています。非表示のメタデータには、インポートファイルのパス、名前、データをインポートした日付と時間、ヘッダ情報、様々な名前や変数等のメタデータ等が含まれます。これらの非表示のメタデータは、ワークブックオーガナイザで表示できます。
ワークブックのオーガナイザパネルを表示/非表示にする
ブック、シート、列およびセルレベルのプロパティの多くは、ミニツールバーのボタンで設定することまたはオン/オフを切り替えることができます。
Originには、スクリプトでできるもう1つの置換ツールであるwreplaceがあります。ダイアログを開く場合は、スクリプトウィンドウ(ウィンドウ:スクリプトウィンドウ)を開き、wreplace -dを入力して実行します。スクリプトのオプションなど詳細は、wreplaceのXファンクション文書を参照してください。 |
Originは、ワークシートのある範囲や、ワークシート列に数値を入力するための機能をいくつか提供しています。最も簡単な方法は、メニューコマンドを使って列に行番号、一様乱数、正規乱数を入力する方法です。これはOriginの機能を素早く確認するためのデータを用意する際に便利です。
事前選択したワークシートや列にデータセットを生成する操作は以下の通りです。
オートフィル機能は、列ラベルの行やワークシートデータ部分のセルで使用することができます。
オートフィル機能を使って拡張パターンを入力する(数値データのみ)には、
オートフィル機能を使って繰り返しパターンを入力する(テキストまたは数値データ)には、
データ選択方法のヒント
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LabTalkスクリプトを使用してすばやくデータセットを生成することもできます。例:
col(1)={0:0.01:4*pi}; col(2)=sin(col(1));
値の設定ダイアログでは、一つ以上のワークシートデータ列へのデータ作成、またはデータの変換を行うことができます。このダイアログボックスには、メニューバー、出力範囲の定義に使用するコントロール、LabTalk関数を検索して式に挿入するツール、1行の数式を定義する列式ボックス、データの前処理や列式で使用される変数の定義を意図した 実行前の処理スクリプトパネル(任意で使用)、および Pythonユーザーの場合、式で使用できるPython関数を定義および使用するためのPython関数タブが含まれています。
Origin 2017から、値の設定にある計算式のボックス(上部のボックス)は、MS ExcelとGoogleシートのようなスプレッドシートセル表記をサポートしています。セルはショートネーム+行インデックス番号の使用して位置を指定できます(例えば、列Aの第一セルは以前は"col(A)[1]"でしたが、"A1"で示されます)。
新しいワークブックでは、スプレッドシートセル表記はデフォルトで有効になっています。スプレッドシートセル表記は、列の計算式を定義する場合のみ利用できます。これは、列値の設定の実行前の処理スクリプトパネルでもLabTalkスクリプトでも利用できません。「以前」の列およびセル表記は「スプレッドシート」モードでも機能するので、以前の表記法に慣れていてこれを使いたい場合は、いつでも入力できます。スプレッドシートセル表記や以前の方法については、列式のサンプルを参照してください。
単一列の値の設定ダイアログボックスを開くには:
複数列の値の設定ダイアログボックスを開くには:
メニューコマンド |
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列の式 |
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実行前の処理スクリプト |
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Python関数 |
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Originの組み込み関数にアクセス
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詳細は、列値の設定 - クイックスタートを参照してください。
簡単な式であれば、F(x)= 行に列の値を設定できます。ここで入力した数式は、値の設定ダイアログに直接入力されます。値の設定の計算式で使用できたスプレッドシートセル表記は、F(x)=でも使用できます。
F(x)=ラベル行の使いやすさ
Originは他のスプレッドシートプログラムが使用しているような、セルレベルの式をサポートしています。セルレベルの式は、ワークシートデータセルまたは、列ラベル行のユーザパラメータ行のセルに式を入力して値(数値、文字列、日時など)を出力できます。編集モード(編集: 編集モード)が有効な時はセル式が表示されます。編集モードが無効の時は、式の結果が表示されます。編集モードに関係なく、セルの内容は編集できます。
詳細は、数式を利用してセルの値を設定するをご覧ください。
セルまたは列の数式を作成する場合(F(x)=を使用)、数式バーを使用すると、関数の検索と挿入、セル範囲の選択、式の表示と編集、特にセル幅を超える長い式の表示と編集が簡単になります。
セル(データセルまたはF(x)=)に式を入力するには、セルをクリックしてから、次の操作を行います:
数式バーの端をドラッグしてサイズを変更できます。デフォルトのフォントサイズを変更するには、 LabTalkシステム変数の値を変更します @FBFS (デフォルトでは「130」です)。 |
チュートリアル2: "This"を使って複数列をまたがって最大値を素早く検索 ワークシート列ラベル行(ワークシートヘッダ行)でセル式を使用できるのは、ユーザパラメータ行のみです。
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チュートリアル3: セル式で列ラベル行の値を使用 ユーザパラメータ行を含むワークシート列ラベル行のすべてのデータは文字列として格納されています。列ラベル行の値を数値としてセル式で使用するには、文字列を数値に変換する必要があります。次のサンプルでは、LabTalk関数value()を使って列ラベル行データを数値に変換し、セル式で使用できるようにします。
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ワークシートデータ範囲または列ラベル行に名前を付け、セル式や列式で名前を使用したり、グラフの参照線を定義できます。
名前付き範囲を作成
名前付き範囲の管理
数式とリンクを削除すると、プロジェクトデータを同僚と共有するときに外部リンク(DDE)Excelファイルなどを共有しなくても可能になります。また、データをアーカイブする前にプロジェクトのサイズを大幅に縮小します。
数値データに変換できるもの:
このツールを開くには
詳細情報は、 Originのヘルプファイルをご覧下さい。
ワークシートのセル(データ行または列ラベル行)には、セルノートを含めることができます。データや、画像や埋め込みグラフなどの他のオブジェクトを含むものでも可能です(Note: リンクを含むセルはサポートされません)。
ワークシートセルのノートはリッチテキストをサポートしており、Originのリッチテキストシンタックスを使ってテキストスタイルを設定できます。さらに、画像やグラフを追加したり、ワークシートのセル値やレポートテーブルの値などにリンクしたりできます。詳細はレポート用のノートウィンドウを参照してください。
Note:
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書式ツールバーを使用したテキストのスタイル設定に加えて、各行/段落に簡単なスタイルのセットを適用できます。テキストスタイルマネージャダイアログボックスでスタイルを管理します。
変更するスタイルドロップダウンリストから<新規> を選択すると、スタイルを追加できます。または、スタイルを選択して削除できます。
ノートウィンドウで段落スタイルを適用する方法
Originでは、ワークシートデータを処理する様々な機能を利用できます。ほとんどの機能はワークシートメニューにあり、それ以外は編集か列、解析メニューにあります(ワークシートがアクティブでないと表示されません)。ショートカットメニューから利用できるユーティリティもあります。データを選択して右クリックします。
処理 | メニュー操作 |
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ワークシート: ソート(領域) |
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編集: プロジェクトを検索 |
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列: 列を隠す/再表示 |
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メニューなし。ダイアログボックスを開くには
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列:フィルタメニューまたは、ワークシートデータ操作ツールバー 参考: データマスク操作 |
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ワークシート: 重複行の削除 |
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ワークシート:条件フォーマット:ハイライト |
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列:列の反転 |
上記のワークシートデータユーティリティに加えて、Originワークシートは条件フォーマットをサポートしています。条件フォーマットには3つのモードがあります。
条件フォーマットマネージャを使ってアクティブシートの条件フォーマットを管理します。
3色限定混合を使用してワークシートヒートマップの色を塗る場合、中央の色の位置を指定できるようになりました。パーセンタイルによる、パーセントによる、値によるから指定します。 |
1つまたは複数のワークシートに保護を適用し、その過程でいくつかの例外を設定できます。
どの操作の場合も、シート保護オプションダイアログが開き、例外の設定が可能です。このダイアログは、環境設定:シート保護オプションをクリックしても開くことができます。
テキストおよび数値データの他に、ワークブックにはさまざまな種類の情報を含めることができます -- 画像、グラフ、ノート、行列;他のワークブックセルの値へのリンク、プロジェクト変数、ドキュメント、ウェブページ;さらにはインポートファイルのメタデータ、変数やスクリプト -- などです。これらの要素により、ワークブックを研究データを収集したり、カスタムレポートを作成するための柔軟な媒体として利用できます。
さらに、ワークブックは複雑な一連の分析操作を「格納」することができます。例えば、適用されたデータフィルタ、フィルタリングデータのフィット操作、カスタマイズされた結果のプロットなどを、分析テンプレートというものに格納します。分析テンプレートを使用すると、新しいデータを入力するだけで、結果のカスタムレポートを自動的に生成することができます。
レポートを生成するための選択肢の1つ は、カスタムMS Wordテンプレート、あるいは、PDFファイルへのデータエクスポートです(他の方法は、このセクションの一番下にあるヒントを参照してください)。これを行うには、Originで出力を生成する分析を実行し、主要な結果をWord テンプレートのブックマークに関連付け、最後にワークブックを分析テンプレートとして保存します。レポートを作成するには、バッチ処理ツールを開き、分析テンプレートとWordテンプレートの両方を選択してバッチ処理を実行し、レポートを作成します。
レポート作成のほかのオプションとして、Originのノートウィンドウを使ってHTMLレポートを作成することもできます。ノートウィンドウは、直接またはプレースホルダシートを使用して、グラフ、ワークシートセルなどにリンクできます。詳細は、ノートウィンドウからHTMLレポートを作成をご覧ください。 |