ウィンドウの基本操作

このトピックはOriginの子ウィンドウについての共通の基本操作について説明しています。

目次

ウィンドウの移動とサイズ変更

Origin 2023bで保存したOPJUは、保存時にワークスペースが最大化されていてもそうでなくても、異なる解像度およびDPIの画面で開いたときに、ワークスペースと子ウィンドウサイズが適切にスケーリングされます。この機能は、システム変数@MFRLA および @SRWSを使って制御/調整できます。

ウィンドウのスナップ

行と列で整列されたウィンドウは「スナップ」できます。これにより、あるウィンドウの端をドラッグすることで同じ行または列にあるウィンドウサイズを変更できます。スナップする際には緑色のバーが表示されます。

  1. ウィンドウ:ウィンドウのスナップ(Ctrl + F12)を使用して、この機能のオフとオンを切り替えできます。もしくはシステム変数@MDIを使って制御します。この設定はセッション間で記憶されます。
UG snap green bar.png


ウィンドウを整列

重ねて並べる (ウィンドウ: 重ねて並べる) および タイル状に並べる (ウィンドウ: 上下に並べる/左右に並べる) ウィンドウ操作に加えて、ユーザ指定の順序で子ウィンドウを整列して配置するためのウィンドウを整列 ダイアログ (X-Function = winarrange) があります。 .

詳しくはウィンドウを整列をご覧ください。

ウィンドウの非表示と削除

Origin 2022以降、メインメニューの編集:元に戻すまたはCtrl+Zキーでワークブックウィンドウの削除をやり直すことができます。このとき関連するプロットも元に戻ります。

ウィンドウを閉じるボタンをクリックすると、ウィンドウを非表示にするか、削除するかを尋ねられます。この設定を変更するには、

  1. 環境設定:オプション」を選択します。
  2. オプションダイアログボックスで、オープン/クローズタブを選択し、ウィンドウの閉じ方オプショングループで、個別のウィンドウタイプの閉じるボタンをクリックしたときに、どのような応答をするのかを指定します。

アクティブウィンドウの標識

Origin 2018bから、アクティブウィンドウ(グラフや解析が実行されるウィンドウ)はアクティブなことを明瞭に示すために、色付きの枠で囲みます。アクティブウィンドウの標識をカスタマイズするには、@システム変数@AWC (色)、@AWI(スタイル)を使用してください。

Active window halo.png

システム変数@AWC@AWI永続的なシステム変数です(レジストリに書き込まれる)、スクリプトウィンドウを使用して値を設定する場合、セッション間で値が記憶されることはありません。ウィンドウ:スクリプトウィンドウを選択し、コマンドラインに値(例: @AWC=color(255,0,0))を入力してEnterキーを押します。

最後に使ったウィンドウに戻る

グラフ、行列、ワークシート、レイアウト、ノート、Excelシートウィンドウを含むOriginのウィンドウは、ピンポンとして知られているこの操作をサポートしています。

ウィンドウの複製

このデフォルトの名前付けシンタックスを使って、複製ウィンドウに名前を付けられます。

デフォルト名N

ここで、Nは、同じタイプの他のプロジェクトのウィンドウ名で使われていない、もっとも小さい番号になります。

ウィンドウ デフォルトのウィンドウ名

ワークブック

BookN

グラフ

GraphN

行列

MBookN

レイアウトページ

LayoutN

詳細はOriginのウィンドウ名の命名規則をご覧下さい。



データ有り/無しのワークブックや行列ブックを複製するには、ウィンドウタイトルバーで右クリックして、ショートカットメニューからオプションを選択します。

Origin 2020から、ウィンドウを複製するためにデータ無しで複製を選択した場合、元データのみが削除され、セル参照やセルの式などセルにリンクした内容は、後で使用するために保持されます。以前のようにセルにリンクした内容も削除するように戻すには、システム変数@DkLを使用します。

ウィンドウのリフレッシュ

グラフウィンドウやワークシートの内容を変更したり、非表示になっていたウィンドウの一部が表示される場合、Originは、自動的にウィンドウを再描画します。 アクティブなウィンドウを手動でリフレッシュするには、標準ツールバーのリフレッシュボタンButton Refresh.pngをクリックします。

Note: グラフデータが大規模な場合、再描画には時間がかかります。隠しウィンドウの一部を表示したり、ウィンドウのサイズを変更したり、再描画するのに500ms以上かかると、Origin 2018はビットマップバッファリングを使用して再描画プロセスを停止し、速度を向上させます。この場合、ウィンドウのサイズを変更すると、グラフの内容が「リアルタイムに」更新されず、ビットマップが伸縮/圧縮に使用されるため品質が「悪い」ことがあります。この品質は、サイズ変更が完了すると更新されます。

ウィンドウをファイルに保存

テンプレートはデータ無しで保存され、ウィンドウファイルはデータあり で保存されます。

アクティブウィンドウを子ウィンドウとして保存するには、

ウィンドウは、適切なファイル拡張子を付けて保存されます。

Originでは、ウィンドウの新規保存ダイアログのファイルパスドロップダウンに便利なオプションが用意されています。

Save window as path.png

アクティブウィンドウをテンプレートファイルに保存するには、


アクティブワークブックウィンドウを分析テンプレートファイルとして保存するには、

Origin 2019bより、処理なしのワークブックを分析テンプレートとして保存できます。メインメニューからファイル: ワークブックを分析テンプレートとして保存、またはショートカットメニューからファイル: ワークブックを分析テンプレートとして保存を選択すると、ダイアログが立ち上がり、データのクリア方法を決めることが出来ます。

Save Analysis Template ClearData.png

ラジオボタンを選択しOKボタンをクリックすることで、分析テンプレートを保存する新規保存ダイアログが開きます。

データをクリアしたくない場合、キャンセルをして名前を付けてウィンドウを保存を選択します。

以前のバージョンでは、操作なしでワークブックを分析テンプレートとして保存することができませんが、ワークブックをウィンドウファイルとして保存し、 バッチ処理ダイアログで繰り返し処理を実行することは可能です。

関連情報:

Originプロジェクトのウィンドウファイルを開く

ファイルからウィンドウを開くには:

ウィンドウタイプを選択して開き、ファイルを指定します。ウィンドウは、現在のプロジェクトの一部になります。

ファイルの種類の下に、読み取り専用ファイルとして開くチェックボックスがあります。このチェックボックスは、OPJまたはExcelファイルが選択されている場合のみ利用できます。読込み専用ファイルを保存しようとするとエラーメッセージが表示されます。

開く」 ダイアログの下側にある「情報を表示」チェックボックスは、OPJファイルと一緒に保存したコメントを表示するかどうかを指定します。

ドラッグアンドドロップでファイルを開く

ファイルの種類 Originにファイルをドロップした場合の動作
OPJ 現在のプロジェクトが保存されていて、保存後に変更されていない場合、ドロップされたOPJが追加されます。それ以外の場合、現在のプロジェクトを閉じ、ドロップされたファイルを開きます。
OGG, OGW, OGM Originでogg, ogw, ogmファイルを開きます。
OTP, OTW, OTM Originでテンプレートファイルを開きます。
OIS ダイアログテーマをインストールすると、メニュー、関連ダイアログ、LabTalkスクリプト、テーマオーガナイザで利用できるようになります。テーマファイルは、User FIlesフォルダの\Themes\AnalysisAndReportTableサブフォルダに保存されます。
FDF フィット関数をインストールします。

Origin 2017以前のバージョンでは、インストールの際にダイアログが開き、関数ファイルをどのカテゴリーに保存するかを聞かれましたが、Origin 2018以降では、関数作成の際に設定したカテゴリーにそのまま保存されます。
全てのバージョンで、User Files フォルダにあるFitFuncフォルダに保存するかどうかポップアップダイアログで確認されます。

OXF Xファンクションをインストールします。
OPX, OPK パッケージをインストールします。インストール済みのOPXは、パッケージマネージャに表示されます。
OTH ワークシートテーマまたはグラフテーマをインストールします。ファイルはUser FIlesフォルダ下の\Themes\Worksheet or \Themes\Graphにあるサブフォルダに保存され、テーマオーガナイザに表示されます。
C, CPP, H, OGS これにより、コードビルダに、ファイルが開きます。


ウィンドウを固定

固定ウィンドウがは、ウィンドウ整列時にスキップできます。

ウィンドウを固定する方法


ウィンドウの固定を解除する方法


フォルダ切り替え時に固定ウィンドウの表示を保持

2023bから、フォルダを切り替えても固定ウィンドウが表示されたままになります。システム変数@pws=0 を設定して以前の動作に戻せば、固定ウィンドウが独自のフォルダがアクティブな時だけ表示されます。

固定ウィンドウが独自のフォルダにない場合

  1. フォルダ情報が固定ウィンドウタイトルに表示されます。
  2. 固定を解除すると、固定ウィンドウが現在のフォルダで表示されなくなります。
  3. 固定ウィンドウのフォルダに戻るには、フォルダとウィンドウツールバー元のフォルダに行くボタンButton Go to Original Folder.pngをクリックするか、 ウィンドウタイトルバーを右クリックしてコンテキストメニューから元のフォルダに行くを選択します。