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Originのワークブックは、データ、メタデータ、計算式、スクリプト、分析結果(グラフおよび行列を含む)を保存する機能があります。Originの分析機能の再計算付きの複雑な情報を保持する機能を組み合わせて、分析テンプレートを作成することができます。
分析テンプレートのコンセプトは、OTW(U)ファイルとしてワークブックテンプレートを保存するときすべてのデータが失われるという点で、Originのワークブックテンプレートのコンセプトとは異なります。いくつかの操作を実行し、分析テンプレートをOGW(U)ファイルとして保存する(ファイル:分析テンプレートとして保存)と、ブックには列とシートの数、列の指定と順序、フォーマットとスタイルオプションといった情報だけでなく、 実行した分析の種類と生成する出力の種類に関する情報もOTW(U)ファイルに保存します。適切なデータを与えると、分析テンプレートはデータを処理し、自動的にワークシートデータ、行列、テーブルとグラフを組み合わせた分析レポートシートの形式で出力します。分析テンプレートは、Originのバッチ処理で不可欠なアイテムになります。
すべての分析操作が1つのワークブックに統合されている場合は、ファイル:ワークブックを分析テンプレートとして保存を選択して、ワークブックを分析テンプレート(*.OGW(U)ファイル)として保存できます。OGW(U)ファイルをOriginに直接ドラッグして、開くことも可能です。関連するデータの全ての分析は消去されますが、分析は緑色の鍵で表示されている通り続行されます。
保存したテンプレートを使って別のデータセットを処理したいだけの場合、「ワークブックのテンプレート」は、「プロジェクトのテンプレート」と同じように機能します。いずれも、新規データをテンプレートにインポートして、グラフと結果に関連する全ての分析を更新する必要があります。
「ワークブックのテンプレート」を利用するメリットは、 バッチ処理ダイアログを使用できる点です。これは、ボタンをクリックするか、メニューからファイル:バッチ処理を選択して複数ファイルまたはデータセットを自動で処理します。
1つのワークブック内でデータの1つを解析する場合、アクティブなワークブックからクローン化したワークブックにインポートして、全てのファイルに同じ解析することが簡単にできます。この機能を使用する際は、各ファイルタイプのインポートダイアログでテンプレート名を<クローン>に設定します。
分析結果をまとめてレポートするには、カスタムレポートシートを作成します。ここには、表、グラフ、ロゴなどの外部の画像など、分析テンプレートを分析処理した出力要素のすべてのリンクを含みます。
また、分析テンプレートから得られた結果を事前カスタマイズしたWordテンプレートに出力する選択をして、レポート用にWordまたはPDFファイルを作成することが可能です。
これを実行するには、まず初めにブックマークした好みのセルで、Wordテンプレートを用意します。メニューからファイル:分析テンプレートにWordブックマークを追加するを選択して、分析テンプレートにWordブックマークを追加ダイアログを開き、特定のワークシート内の分析テンプレートに、ブックマークという名前で追加されます。
分析結果をWordブックマークでWordテンプレートに送る場合、分析テンプレートから結果をコピーしてWordブックマークが追加された対応するセルに、リンクとして貼る必要があります。その後、現行の分析テンプレートを再保存して、Wordテンプレートに沿って、バッチ分析結果をWordやPDFに直接エクスポートすることができます。
次の簡単な例で分析テンプレートについて説明します。
上級ユーザへの注意:分析テンプレートの操作をユーザ定義のXファンクションで実行し、テンプレートをOGW(U)で保存し、それを別のユーザと共有する場合、Xファンクションを作成するときに「プロジェクト内に保存」(Xファンクションビルダ > ツリービュー)にチェックを付ける必要があります。 |
アクティブなワークブックからクローン化したワークブックに、複数ファイルをインポートするチュートリアルでは、分析テンプレートとして現在のワークブックを使って、複数ファイルをバッチ処理する操作方法を説明しています。 分析テンプレートの作成と使用のチュートリアルで、分析テンプレート使用のクイックスタートを提供しています。 レポート用Wordテンプレートでのバッチ処理のチュートリアルでは、Wordテンプレートと分析テンプレートを使って、Word/PDFレポートを作成する方法を、ひとつずつ説明しています。
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