ワークシートデータのコピーと貼り付け


Originでは、元のワークシート列から他のワークシートにデータをコピーする様々なオプションを提供しています。

コンテキストメニューでワークシートの値をコピーして貼り付け

ワークシートの値をコピー

ワークシート列を選択し、右クリックしてコピーを選択し、次のいずれかを選択します。

コピー 表示精度でデータをコピー
コピー(フル精度) フル精度でデータをコピー
コピー(ラベル行含む) 元の列のラベルとデータ(表示精度)をコピー
コピー(式) 元の列の式のみコピー
コピー(ラベル行) 元の列のラベル行のみコピー
コピー(式とラベル行) 式とラベル行をコピー
転置してコピー コピー時に選択したセルのブロックを転置
すべてコピー 元の列の式、ラベル、データ(フル精度)をコピー


詳細は、FAQ-482:最大の精度でデータをコピーするにはどうしたら良いですか?を参照してください。

  • Origin 2019bでは、複数のワークシートセルのコピーと貼り付けがMS Excelと同様の動作をするように変更されました。1つのセルをコピーしてm個のセルに貼り付けると、m個のセルに貼りつきます。さらに、n個のセルをコピーしてn*m個のセルに貼り付けると、コピーしたn個のセルの内容を繰り返してセルに値を入力します。新旧の動作を切り替える場合、LabTalkシステム変数@CPNBを使用できます。システム変数の値を変更する方法については、このFAQを参照してください。
  • Origin 2024bからは、右クリックメニューのコピー: マスクステータスのコピーをクリックして、マスクステータス(マスクデータポイントの位置)をコピーできます。

ワークシートの値を貼り付け

Originは、コピーしたワークシートの値を、新しいワークシートセルを貼り付ける際に、様々なオプションを提供しています。

貼り付け先の最初のセルを選択して右クリックし、目的に応じて以下のメニューから選択します。

貼り付け コピーしたワークシートセルの値を貼り付け
貼り付け(間隔を空ける) クリップボードに保持されたデータを分割せずにワークシートのセルに貼り付けます。@PST = 0の場合にのみ表示されます。詳細はこちらのFAQを参照してください。
転置して貼り付け コピーしたセルブロックを転置して貼り付け
リンクの貼り付け コピーしたセルをリンクとして貼り付けます。元のセルで値が変更されると貼り付け先の値も自動で更新されます。
リンクの転置貼り付け コピーしたセルブロックをリンクとして転置して貼り付けます。

1つのセルのみをコピーした場合、編集: リンクの貼り付けから複数セルのリンクさせてセルを貼り付けられます。

リンクされたワークシートセルを編集しようとすると、表記法が使用されていることが確認できます。例えば、cell://A[6] という表記は、列Aの6番目のセルにリンクしていることを示します。セル A[6] が更新された場合、cell://A[6] のどのセルも自動で更新されます。

Origin 2019以降、現在のデータセット内のデータポイントをマスクした場合、データセットをコピーして貼り付けると、これらのポイントのマスクステータスが維持されます。マスク付きのコピーは「転置して貼り付け」、「リンクの貼り付け」、「リンクの転置貼り付け」には対応していません。

システム変数@CPMを使用して、マスクの状態を維持せずにデータをコピーする動作に切り替えできます。

Xファンクションでワークシートの値をコピー

上記の直接コピーする方法以外にも、Xファンクションを利用してワークシートの値をコピー・ペーストを実行することもできます。

Xファンクション"colcopy"によるワークシート列のコピー

colcopyというXファンクションがあります。これは、列データフォーマットやラベルのコピーが行え、元の列に対してフィルタが使用されているときの非表示列をコピーするかどうか設定できます。

colcopyダイアログを開くには、メインメニューからワークシート:列をコピー...を選択します。

または

列を右クリックし、ショートカットメニューから列をコピー...を選択します。

フィルタが適用されると、右クリックのコピーメニューはデフォルトで非表示の列を無視します。全ての行をコピーするために、デフォルトの設定を変更するには、システム変数@iHR=1にします。詳細はシステム変数の一覧を確認してください。

Xファンクション"Wcopy"または"Wrcopy"によるワークシートセルのコピー

上記のXファンクションcolcopyの他に、Originには、ワークシートのセル(特に選択したデータ行やセルの指定ブロック)内のデータをコピーして、新規または既存のワークシートに貼り付けるための2つのXファンクションWcopy および Wrcopyがあります。

Wcopy

XファンクションWcopyは、は特定のワークシート行を指定したワークシートにコピーします。

これを利用して、

  • すべての行を別のワークシートにコピします。
  • ワークシートの行を事前に選択して、ワークシートにのみコピーします。
  • 指定したカウントまたはレートでランダムな行をコピーします。
  • 出力ワークシートの表示方法を指定します。
  • 列の式を含む出力操作を保持するかどうかを指定します。

Wrcopy

XファンクションWrcopyは任意の範囲のワークシートセルを他のワークシートにコピーします。コピーした範囲を貼り付ける出力先のワークシートの場所を指定できます。

ワークシートをHTML/EMF表としてコピー

ほとんどの場合は、別の場所でワークシートの値が必要なだけです。例えば、データを別のアプリケーションにコピーします。しかし、場合によっては、ワークシート全体をEMF テーブルとして PowerPointスライドにコピーしてプレゼンテーションで使用したり、テキストブックの画像としてエクスポートしたりする必要があります。

ワークシート全体を画像としてコピーする

  • ワークシートをアクティブにし、メニューの編集: コピー: HTMLまたはEMFとしてコピー (Ctrl+Shift+G) を選択します。

データと列ヘッダ (ロングネーム、単位、コメントなどがある場合) を含むワークシート全体と、フォントスタイル、セルの色 (条件付きフォーマットの色を含む)、縞模様の行、表形式、などのHTML 形式がコピーされます。ただし、テキスト形式 (Unicodeテキスト形式およびOEMテキスト形式を含む) は保持されません。

選択した行/列を HTML/EMF表としてコピーするには、選択を右クリックして表のコピー(HTML, EMF)を選択します。