色スケール

色スケールはカラーマップや等高線データのカラーマップと数値スケールを表示するためのオブジェクトです。Origin2018b以降の、色スケールはより柔軟で、カスタマイズ性に富んでいます。

  • カラーやグレースケールの等高線グラフを作成する際に、デフォルト設定によって色スケールが表示されます。カラーまたはグレースケールの等高線図、3Dカラーマップを作成する際に色スケールが適用されます。
  • データプロットのグループ内で色スケールを適用することもできます。色スケールはラインカラー、シンボルの色、パターンから選びます。
  • カラーマッピングが無い場合は、データプロットごとに色スケールを追加できます。
Color scales independent of data.png

最後の2つのケースでは、グラフが作成された際(下記の独立した色スケールの追加を参照)、色スケールは自動で追加されません。

凡例と色スケールのカスタマイズ専用のミニツールバーがあります。使用可能なボタンは、プロット/凡例のタイプによって異なります。ツールバーを表示するには、凡例または色スケールオブジェクトをクリックして選択します。

MT legend customization.png

カラーマップデータプロットを含むグラフに色スケールを加える

  1. メニューから挿入:色スケールを選択します。

または、

  1. グラフ操作ツールバー中の色スケールの追加ボタンButton Add Color Scale.pngをクリックします。

または、

  1. 凡例を右クリックし、コンテキストメニューから色スケールの追加を選択します。
Note:グラフに複数のプロットプロパティがあり、異なる色パレットリストを持つ場合は、このようなコマンドやツールバーの操作で色スケールを追加します。

色スケール制御ダイアログ

このダイアログは、色スケールオブジェクトをダブルクリックあるいは、右クリックしてオブジェクトの表示属性を選択して開くことができます。このダイアログで色スケールの編集が可能です。ツリーノード構造になっているので、編集を行う際にはまず左パネルで目的のページを選択し、その後右パネルで設定を変更します。

塗りつぶし

ここでは、色スケールがプロットプロパティによって決定されるか否かを決めます。

マップ

色スケールがプロット・グループプロパティによって決定されるか、独立させるかを指定します。

  • 現在のレイヤのプロット・グループリスト
    色スケールは、選択したプロット・グループに対して、色パレットリストを表示します。
  • なし
    色スケールはデータプロットと独立しています。
主レベルのみ表示

現在のレイヤのプロット・グループリストマップが選ばれているとき利用可能です。色スケールで全主レベルの色だけを表示するように指定できます。このオプションを選択すると、レベルタブの範囲内のレベルを表示が、全ての主レベルになります。

塗りつぶし

これはマップに対してなしが選ばれている場合のみ利用できます。三角形のボタンをクリックし、色パレットを表示させます。CTRLを押しながら、パレットをクリックして、推移リストダイアログのパレットを開きます。このダイアログでは色を追加、削除、並び替えることができます。詳細は、このページを参照して下さい。

スクリプトウィンドウを開き、パレットカラーリストでマッピングされたグラフに色スケールを追加するにはLabTalkコマンドを利用します。

spectrum -i;

スクリプトウィンドウを開きます。

レベル

このページでは色スケールのレベルを決定できます。

開始レベルを非表示にする

これは、塗りつぶしページでマップにデータプロットが選ばれている場合のみ機能します。色スケール内の開始のレベルを表示するかどうか指定します。開始レベルは、選択された色スケール範囲より小さいカラーマップです。

Color Scale Hide head Tail 01.png
終了レベルを非表示にする

これは、塗りつぶしページでマップにデータプロットが選ばれている場合のみ機能します。色スケール内の終了のレベルを表示するかどうか指定します。終了レベルは、選択された色スケール範囲より大きいカラーマップです。

Color Scale Hide head Tail 02.png
範囲内のレベルを表示

このチェックボックスにチェックを付けると、色スケールの一部を表示する範囲を設定できます。この範囲内のレベルのみ、指定されたラベルで表示されます。デフォルトでは、最小および最大ボックスに、最小、最大レベルのレベル値が表示されます。つまり、全色スケールのすべての主レベルが指定されたラベルで表示されます。

主目盛を表示

ドロップダウンリストから、色スケールのラベルをどのレベルで表示するか指定します。

  • 全ての主レベル
    作図の詳細ダイアログのカラーマップタブで定義した、すべての主レベルでラベルを表示します。
  • 全レベルの一部
    選択された主レベルで色スケールレベルのラベルを表示します。どのレベルを表示するかは、レベル数ごとに主目盛を表示で設定します。
  • カスタムレベル
    開始終了タイプ主目盛のオプションでカスタムされたレベルで色スケールのラベルを付けます。
  • 最小と最大のレベル
    色スケールの最小と最大レベルにラベルを表示します。これを選択すると、レイアウトタブの、ラベルを反対側に表示チェックボックスの代わりに、ラベルを表示ドロップダウンリストを利用できます。
レベル数ごとに主目盛を表示

これは、表示全レベルの一部が選択されているときのみ利用できます。隣り合う2つの主目盛間のレベルの数を指定するために使用します。カラーマップの主レベル数を超える値を指定することはできません。また、最初と最後の主レベルは常に表示されます。

開始

これは、表示カスタムレベルが選択されているときのみ利用できます。色スケールの開始値を指定します。

終了

これは、表示カスタムレベルが選択されているときのみ利用できます。色スケールの終了値を指定します。

タイプ

これは、表示カスタムレベルが選択されているときのみ利用できます。色スケールのスケールタイプを指定します。軸ダイアログスケールのヘルプファイルで、このドロップダウンのオプションについて確認できます。

主目盛

これは、表示カスタムレベルが選択されているときのみ利用できます。色スケールの主目盛の位置を指定します。軸ダイアログスケールのヘルプファイルで、このドロップダウンのオプションについて確認できます。

副目盛

色スケールの副目盛の位置を指定します。軸ダイアログスケールのヘルプファイルで、このドロップダウンのオプションについて確認できます。

ラベル

このページでは色スケールレベルのラベル表示とフォーマットの編集が可能です。

ラベルフォーム

ラベルフォーム 各レベルのラベルとして表示するものを指定します。
  • 「作図の詳細」ダイアログのカラーマップ/等高線タブで指定されたそれぞれのカラーブロックのレベル値を使用します。
  • 範囲
    各色ブロックのレベル範囲を使用します。たとえば、ブロックの開始値 - ブロックの終了値を色スケールラベルとして使用します。開始レベル範囲のラベルスタイルは< 最小、終了レベル範囲のラベルスタイルは > 最大になります。

表示

自動チェックボックスは、塗りつぶしページでマップが選ばれている場合のみ有効です。自動のチェックボックスにチェックが付いていると、色スケールレベルのラベル表示は、作図の詳細ダイアログの 等高線ラベルタブの設定に従います。

自動のチェックが外れている場合、色スケールレベルのラベル表示を、編集できます。この編集項目の詳細については、軸ダイアログ目盛ラベルタブの表示サブタブのヘルプファイルを確認してください。

フォーマット

色スケールレベルのラベルの色をドロップダウンリストから選択します。カスタムカラーを作成するには、空欄をクリックして色ダイアログでRGB値を指定します。設定が自動の場合、カラースケールラベルは、カラーマップに従います。

回転(度)

Originでは、色スケールラベルを回転して表示することが可能です。テキストボックスに正の数を入力するとラベルは反時計回りに回転し、負の数を入力するとラベルは時計回りに回転します(Originは入力された負の数を対応する正の数に変換して回転させます)。

<自動>は、色スケールオブジェクトの方向を参照して色スケールラベルを自動で回転することを意味し、ラベルは常に色スケールオブジェクトに垂直になります。

テキストの折り返し

重ならないように色スケールラベルのテキストを折り返すかどうか指定します。

各語句間のスペースでのみテキストの折り返しが行われます。

位置

色スケールのラベルをレベル刻みに対してどう配置するかドロップダウンの3つのオプションから選択します。

  • 中央
    色スケールレベルの主刻みの位置に色スケールラベルを配置します。
  • 刻み間の中央
    隣り合う色スケールレベルの主刻みの間に色スケールラベルを配置します。
  • 刻みの横
    色スケールレベルの主刻みの横に色スケールラベルを配置します。
位置合わせ

色スケールラベルの配置方法を指定します。軸目盛ラベルと同じ配置規則があります。Note:色スケールが水平に配置されている場合、配置は下/上軸の目盛ラベルに従います。

フォント

このノードで、フォントサイズスタイル太字斜体下線)の設定ができます。

レイアウト

このページでは、色スケールの方向やオフセット、背景といったレイアウトを決定します。

背景 色スケールの背景スタイルを指定します。
  • なし
    背景なしです。
  • 黒線
    色スケール境界として黒線の枠が表示されます。
  • 色スケール境界として影付きの黒線の枠が表示されます。
  • ダークマーブル
    ダークグレーマーブルのは背景スタイルを使用します。
  • 白地
    白色で塗りつぶされた枠が表示されます。
  • 暗転
    黒色で塗りつぶされた枠が表示されます。
レイアウト カラースケールのレベルをどのように表示するのかを指定します。2つ方法が可能です:
Color Scales 01.png
並べ替え 色スケールオブジェクトの方向を指定します。
  • 自動
    これを選択すると、色スケールオブジェクトの周囲の案かーポイントをマウスでつかんでドラッグする操作で色スケールの方向を変更できます。
  • 垂直
    これを選択すると、色スケールオブジェクトが常に垂直方向になります。
  • 水平
    これを選択すると、色スケールオブジェクトが常に水平方向になります。
逆順 チェックを付けると、カラーマップとラベルを逆順にします。
ラベルを反対側に表示 チェックを付けると、色スケールラベルを反対側に表示します。
両端を三角形で表示する このチェックボックスをオンにすると、カラースケールの両端が三角形で表示されます。この設定は、レイアウト = 統合で、開始終了レベルの少なくとも一つが表示されている場合にのみ使用できます。
ColorScale headTailTriangle.png

このチェックボックスをオンにすると、色スケールの幅の下に三角形の高さが表示されます。デフォルトの値は0です。

ラベルを表示 主目盛を表示ドロップダウンリストで最小と最大のレベルを選択すると利用できます。主目盛を表示ドロップダウンリストでほかの項目を選択下場合、代わりにラベルを反対側に表示チェックボックスを利用できます。

ドロップダウンリストで、色レベルの最小と最大のラベルを表示する方法を選択します。

  • デフォルト: 色スケールの右側にラベルを表示します。
  • 反対側: 色スケールの反対側にラベルを表示します。
  • 外部終了: 色スケール終了の外側にラベルを表示します。
  • 終端内部: 色スケール終端の内側にラベルを表示します。
ページの標準フォントサイズの設定に従う チェックを付けると、カラースケールのフォントサイズを標準のフォントサイズに変換します。
シンボルの間隔 レイアウト分割にセットされている場合のみ利用できます。各色ブロック間の間隔を現在の色スケールラベルのフォントの高さの%単位で指定します。
サイズとラベルオフセット (フォント高さの%)

ここでは、色スケールのサイズとオフセットを指定できます。全ての設定項目は、色スケールラベルのフォントの高さの%単位で指定されます。

  • 色スケールの幅
    色スケールの幅を設定します。
Note: 幅はラベルのフォントサイズ(高さ)をもとに決定され、ラベルのフォントサイズを変更すると、以下のようになります。
  • Origin 2020b以降のバージョンでは、同じ幅になるようにこのボックスの値(事前に設定されている場合)が自動で変更されます。
  • Origin 2020以前のバージョンでは、この値は変更されず、フォントサイズの変更ととも幅も変更されます。

Origin 2020bから、システム変数@rbbfを使って、どちらかの動作に切り替えできます。

垂直方向のレイアウトの場合、左/右の端をつかんでドラッグすることで幅を変更できます。

水平方向のレイアウトの場合は、上/下の端をつかんでドラッグすることで色スケールの高さ(厚み)を変更できます。

  • 三角形の高さ
    開始終了の三角形の高さを設定します。上記の両端を三角形で表示するを選択すると、この項目が出現します。単位は色スケールの幅と同じです。
  • ラベルオフセット
    色スケールの境界と対応するラベルとの間隔を設定します。
位置
  • 単位単位のドロップダウンリストで絶対単位も相対単位も表示します。
  • インチ、cm、mm、ピクセル、ポイント、スケール:水平および垂直の絶対単
    Note: この単位を選択すると、ラベルの位置は軸スケールに対応します。軸スケールの変更に応じて変更されます。
  • ページの%: この単位を選択すると、水平および垂直テキストボックスの値は、グラフページの高さと幅の割合になります。
  • レイヤの%: この単位を選択すると、水平および垂直テキストボックスの値は、レイヤの高さと幅の割合になります。


  • アンカー:このドロップダウンリストから色スケールのアンカーポイントを指定出来ます。
    例えば、左-上アンカーに選んだ場合、色スケールの左上のポイントが水平と垂直の値となります。


  • 水平および垂直:水平または垂直のオフセット値を設定します。

タイトル

このページは色スケールのタイトルを制御するのに使用します。

表示 色スケールのタイトルを表示するかどうか決定します。
タイトル 色スケールタイトルで使用するテキストを入力します。デフォルトの構文は%(?R, @options)で、?Rはカラーマップのデータセット(列または行列のZ値)を参照し、@optionでどのメタデータを使用するかを決定します。詳細は、凡例テキストの置換表記を参照してください。
位置

ドロップダウンリストから色スケールタイトルの位置を選択します。

回転 タイトルを回転できます。
  • 任意の回転:
    このテキストボックスで正の値を選択または入力するとタイトルを反時計回りに回転します。時計回りに回転する場合は負の値を入力します。
  • 自動回転:
    <自動>オプションを選択すると、色スケールのタイトルは自動的に回転し、その対応する線に対して常に垂直になります。
このドロップダウンリストから、タイトルテキストの色を選択します。
フォント

このノードで、フォントサイズ、スタイル(太字斜体下線)の設定ができます。

軸と軸目盛

色スケールオブジェクトの周りの軸と軸目盛をどのように表示するか指定します。

水平配置のときは、次のオプションが利用できます。

左と右で同じオプションを使用する このチェックボックスにチェックを付けると、左と右両方で同じ軸と軸目盛を使用します。チェックを付けると、左の軸と軸目盛を表示が利用できます。 上に対応するサブブランチも選択できません。右の軸だけを変更すれば、その設定が左にも反映されます。
右の軸と軸目盛を表示 チェックを付けると、右の軸と軸目盛を表示します。軸と軸目盛を非表示にするにはチェックを外します。
左の軸と軸目盛を表示 チェックを付けると、左の軸と軸目盛を表示します。軸と軸目盛を非表示にするにはチェックを外します。
境界を表示 チェックを付けるとカラーブロック周囲の境界を表示します。境界を非表示にするにはチェックを外します。
境界色 境界を表示を選択すると使用でき、このドロップダウンで境界色を選択します。
境界の太さ 境界を表示を選択すると使用でき、境界線の太さを選択するか、キーボードから入力します。

垂直で配置されているときは、の項目はの項目はになります。

下/上/右/左

色スケールオブジェクトの周囲に表示される軸と目盛のスタイルをさらにカスタマイズできます。

  • 軸と軸目盛と目盛の色を選択または定義します。
  • 太さ
    軸および軸刻みに対する線の太さ(ポイント単位、1ポイント=1/72インチ)を入力または選択します。
主目盛
  • スタイル
    ドロップダウンリストで主目盛の方向を指定します。
  • 長さ
    主目盛の長さ(ポイント単位、1ポイント=1/72インチ)を入力または選択します。
副目盛
  • スタイル
    ドロップダウンリストで副目盛の方向を指定します。
  • 長さ
    副目盛の長さ(ポイント単位、1ポイント=1/72インチ)を入力または選択します。自動にすると、主目盛の半分の長さになります。

独立した色スケールを追加

カラー値がデータ値にマッピングされているグラフでは、カラースケールがデフォルトの凡例となります。

グラフまたはレイアウトウィンドウにカラースケールを追加することができます。これはプロットデータとは完全に独立しています。

  1. 色スケールの追加 Button Add Color Scale.png ボタン(グラフにオブジェクトを追加 ツールバー)
  2. 色スケールをダブルクリックし、色スケール制御ダイアログを開きます。
  3. 塗りつぶしを選択し(左パネル)、マップ = なしを設定します(レイアウトウィンドウにはこのオプションしかありません)
  4. 塗りつぶしリストをクリックして、パレットまたは増分リストを選択します。
  5. レベルを選択し、表示 = カスタムレベルを設定します。
  6. 希望の開始終了の範囲を設定し、あなたの目盛タイプ増分カウントなどを選択するものを決定します。
  7. ラベルを選択してタイプ = 数値を設定し、表示オプションを選択します。スケールを逆にする必要がある場合は、レイアウトを選択して逆順をチェックします。
Layout independent color scale.png

関連動画を見る:グラフにカラースケールを追加する

色スケールを手動で制御

編集済みの色スケールオブジェクトの表示は、\l(CN)スイッチで手動で表示を制御することができます。このスイッチは、Cを大文字で書く必要があり、あます。また、Nはレベルに対する数値です。レベルの色は、作図の詳細ダイアログのカラーマップ/等高線タブで設定した色と同じです。

色スケールを手動で制御するには

  1. ツールバーのテキストツールボタンを使ってテキストオブジェクトを作成します。
  2. 何か文字を入力してから、テキストオブジェクトを選択し、右クリックして開くメニューから、プロパティを選び、オブジェクトプロパティダイアログを開きます。
  3. オブジェクトプロパティダイアログで、文字を\l(CN)に変更すると、Nで指定されたレベルの色が下側のパネルに表示されます。
  4. OKをクリックすると指定したレベルがグラフに表示されます。

Nが0、1、指定なしの場合、黒色になります。N=2の場合、欠損値の色が表示されます。Nが2より大きい値の場合。(N-2)番目のレベルの色が表示されます。Nがレベルの総数よりも2大きい場合、表示される色は黒になります。