レイヤ内容ダイアログLayerN-Dialog
レイヤ内容ダイアログは、グラフレイヤにデータプロットの追加と削除、グループ化と非グループ化、データプロットの順序変更(描画順序入れ替え)を行う際に使います。
レイヤ内容ダイアログを開くには
- グラフウィンドウの左上のレイヤアイコンをダブルクリックします。
- メニューからグラフ操作: レイヤ内容を選択します。
- レイヤアイコンを右クリックし、コンテキストメニューからレイヤ内容を選択します。
Note: Origin 8.5よりも古いバージョンでは、グラフのレイヤアイコンをダブルクリックすると、 作図のセットアップダイアログボックスが開きました。 現在のセッションでこの動作に戻すには、スクリプトウィンドウを開き、@LID=1 <ENTER>と入力します。Originセッションで使用できる目盛を変更するには、システム変数の設定ダイアログボックスを使います。
|
レイヤの内容ダイアログボックスリストの左パネルは、データセットに利用できます。右パネルでは、レイヤ内にプロットされるデータセットを表示します。
現在のグラフレイヤにデータセットを追加するには、
- 左パネルでデータセットを選択します。
- ボタンをクリックして右のパネルに選択したデータセットを追加するか、左のパネルでそのデータセットをダブルクリックして右のパネルに移動します。
- 適用ボタンをクリックして、ダイアログを開いたままグラフを更新します。
- 閉じるボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
「レイヤ内容」で、グラフYデータセットを既存のグラフに追加する場合、関連するXデータセットも追加します。 グラフにZデータセットを追加する場合、XYデータセットに関連するZデータセットも追加します。 ワークシートにX列が存在しない場合、デフォルトのX値を使います。詳細は、作図の詳細をご覧下さい。
左側パネル(利用可能なデータ)
利用可能データドロップダウンリスト
ドロップダウンを使ってリストボックスの内容にフィルタをかけます。
このフィルタで、簡単に必要なデータセットを選択できます。このフィルタの中には、例えば、「グラフと結びついたワークシート」もあります。これは、現在グラフを作成したワークシート内のデータセットだけを表示します。また仮想行列に対しては、仮想行列マネージャ内の全ての既存の仮想行列をリストします。
さらにOrigin 2018b以降のバージョンでは、Originは行列シートの追加をサポートしています。これに基づいて、Originは現在のワークブックのすべての埋め込み行列をリストするために、ワークブックに埋め込まれた行列のオプションを提供します。
ドロップダウンリストにカスタム条件を追加する方法は、このページを確認してください。
Note: プロジェクト内のフォルダは階層を持ち、親フォルダにグラフを追加すると、フォルダ内のシート(再帰的)を選択すると、親フォルダとサブフォルダ内のすべてのワークブックがレイヤ内容ダイアログにリストされます。フォルダ内のワークシートを選択すると親フォルダ内のワークブックのみリストされます。
|
ショートカットを含めるチェックボックス
Originではユーザがプロジェクトエクスプローラの他のフォルダにショートカットを作成することができます。このチェックが付いていると、現在のフォルダ内のショートカットウィンドウが利用可能なデータセットボックスにリストされます。
このショートカットウィンドウの詳細はこのページを参照してください。
非表示シートを含めるチェックボックス
このチェックボックスにチェックを付けると、利用可能なデータセットの一覧に非表示シートも表示します。
ワークシートの表示/非表示についてはこのページを参照してください。
利用可能なデータセットのリスト
このリストボックスはデータセットの有用な情報を表形式でまとめています。例えば、ワークブック、ワークシート、列ラベル、プロット形式などです。ここでは次のことを行えます。
- 列ヘッダエリアを右クリックし、列が何を表示するか編集できます。
- 列ヘッダをクリックして、その列の内容でソートします。
- 列ヘッダをクリック&ドラッグして、列の順番を変更できます。
- 左側の端を掴んで動かすことで、左側パネルの大きさを変更できます。
この設定は記憶され、次回ダイアログが開かれた時に同じ状態で表示されます。
Note:
- SHIFTキーを押しながら2番目の列のヘッダをクリックすると、階層(ネスト)ソート可能です。
- システム変数@SCCS = 1 に設定すると、大文字小文字を区別するソートになり、Book1 > Book2 > Book3がBook1 > Book10 > Book2のようにソートされます。
|
| データをより見やすくするために、マウスでドラッグしてダイアログボックスの列見出しの並べ替えが可能です。
|
自動列幅
|
列幅を自動的に調整します。
|
フォルダ
|
データセットを含むフォルダを表示するかどうか指定します。
|
ブック名
|
ブックにロングネームを設定している場合、チェックを付けるとロングネームを表示します。ブックにロングネームをが無い場合、チェックを付けるとショートネームを表示します。
|
ブックロングネーム
|
列内にブックのロングネームを表示するか指定します。
|
ブックショートネーム
|
列内にブックのショートネームを表示するか指定します。
|
シート
|
シート名を表示するか指定します。
|
データセット名
|
データセット名を表示するか指定します。
|
ロングネーム
|
ロングネームを表示するか指定します。
|
ショートネーム
|
ショートネームを表示するか指定します。
|
単位
|
データセットの単位を表示するか指定します。
|
コメント
|
データセットのコメントを表示するか指定します。
|
最初の値
|
データセットの最初の値を表示するか指定します。
|
ステータス
|
素データか、ロックされているかなど、データセットのステータスを表示するか指定します。
|
位置
|
データセットのシート内での位置を表示するか指定します。
|
[Book]Sheet!col
|
データセットの作図範囲を表示するか指定します。
|
グラフタイプと追加/削除ボタン
グラフタイプボタン
グラフタイプコンボボタンは左側と右側パネルの間に位置していて、データセットをグラフレイヤに追加する際にユーザがグラフタイプを選択できます。ドロップダウンリストは、利用可能なグラフタイプを選択するのに使用できます。自動のデフォルト設定は適用するグラフタイプで追加するか、レイヤの一番初めのグラフタイプで作図します。例えば、Yデータセットを折れ線グラフのグラフレイヤに追加する場合、新しいデータも折れ線グラフになります。行列から3DグラフにZデータた追加されると、データは3D折れ線グラフとして追加されます。
データセットの追加と削除ボタン
ボタンは選択したデータセットを現在のグラフレイヤに追加する際に利用します。 ボタンは選択したデータセットを現在のグラフレイヤから削除する際に利用します。一度に複数のデータセットを選択できます。
右パネル
適用時に再スケール
この項目を選択すると、レイヤ内容ダイアログボックスを閉じた後に再スケールを行い、全てのデータを表示するようにします。現在の軸スケールをそのままにしておくには、このチェックボックスは外しておきます。
レイヤ内容リストボックス
このリストボックスには、現在レイヤに作図されている全てのデータセットが含まれます。
レイヤからデータセットを取り除くには、レイヤの内容リストボックスでデータセットを選択し、 ボタンをクリックします。
Note: データプロットが、あるデータプロットグループの一部である場合、このリストボックスに表示される名前には、gn という記述フォーマットが適用されます。ここで、nはグループ番号です。 (「グループ化/非グループ化」ボタンの説明を参照)
|
このリストの列ヘッダ部分を右クリックしてコンテキストメニューを開きます。
行ヘッダを隠す
|
このアイテムにチェックをすると、行ヘッダを非表示にします。
|
自動列幅
|
このアイテムにチェックをすると、列の幅を自動的に調整します。
|
ブック名
|
ブックにロングネームを設定している場合、チェックを付けるとロングネームを表示します。ブックにロングネームをが無い場合、チェックを付けるとショートネームを表示します。
|
ブックロングネーム
|
列内にブックのロングネームを表示するか指定します。
|
ブックショートネーム
|
列内にブックのショートネームを表示するか指定します。
|
シート
|
シート名を表示するか指定します。
|
データセット名
|
データセット名を表示するか指定します。
|
ロングネーム
|
ロングネームを表示するか指定します。
|
ショートネーム
|
ショートネームを表示するか指定します。
|
凡例
|
データセットの凡例を表示するか指定します。
|
範囲
|
データセットの作図範囲を表示するか指定します。
|
表示
|
表示するか指定するためのチェックボックス列を表示するか指定します。
|
グラフタイプ
|
このチェックを付けると、グラフタイプをドロップダウンリストから変更できるようになります。
|
コンテキストメニュー内のエントリはこのリストボックスに表示する列の項目を選択できます。選択可能なオプションは、プロットの元のインデックス範囲を表示するデータ範囲とプロットタイプです。列ヘッダをクリック&ドラッグして順番を入れ替える事もできます。
グラフタイプ列の各行を個別にクリックすると、利用可能なグラフタイプをドロップダウンリストから選択できます。ドロップダウンリストから選択して、現在のプロットタイプを変更します。グループ化したグラフには、1つのドロップダウンのみが利用できます。これで、グループ内のグラフのタイプを一度に変更できます。
ボタン
レイヤ(n)ボタン
ボタンをクリックして、別のレイヤ、あるいは、新しいレイヤに切り替えます。
レイヤの切り替え
- レイヤ(n)ボタンをクリックしてレイヤ切り替えオプションを選択することで、フラウアウトメニューからレイヤを選択できます。切り替えると、Layer(n)ボタンの括弧内が切り替え後のレイヤ番号になります。
新しいレイヤの作成
- レイヤ(n)ボタンをクリックして新しいレイヤオプションを選択することで、フライアウトメニューからレイヤタイプを選択してレイヤを追加できます。
グループ化と非グループ化ボタン
- グループ化ボタンは、右のパネルで2つ以上のデータセットが選択されている時のみ利用できます。
- 非グループ化ボタンは、右のパネルでグループが選択されている時のみ利用できます。
これらのボタンを使う場合は、
- 右のパネルにいくつかのデータセットが追加されています。それらをグループ化して作図の詳細でデータセットを自動的にデータセットに推移させます。
- 右のパネルにグループ化したデータセットがあり、レイヤから1つのデータセットを取り除くには、非グループ化します。
- 右のパネルでグループ化して、別のデータセットを右のパネルに移動して、それをグループに追加します。(ヒント:まず初めに、非グループ化してからグループ化します。)
プロットグループと推移プロットのプロパティーについては、下記をご覧ください。
上と下ボタン
グラフの描画順は、レイヤ内容の右パネルにあるデータセット順によって決定します。 描画順は、推移リストを適用した順になります。これらのボタンを使って、単一、または、グループ化されたデータセットを上または下に移動して、描画順を変更します。
データプロットをレイヤ前面に移動:
- リストにあるデータセットを選択します。
- ボタンを使って、リストの一番下に移動します。
グループ内でプロット順を入れ替える
- データセットのいずれか1つを一度クリックしてグループ全体を選択します。
- 順番を変更したいデータセット上でクリックし、およびボタンを使って順序を変更します。
または、
- 順番を変更したいデータセット行にあるg1等のグループ識別子をクリックしたままにします。
- そのまま上又は下にドラッグし青い線が表示されたところに移動できます。
グループで複数データセットの順序を変更
- 順番を変更するグループのデータセットのいずれか1つを一度クリックしてグループ全体を選択します。
- および ボタンをクリックして順序を変更します。
または、 グループ識別子の一つの上で、クリックします。例えば、g1で、マウスをクリックして押した状態でドラッグをして、グループ化した後、希望する位置に移動します。
作図の詳細(レイヤ)ボタン
作図の詳細(レイヤ)ボタンを押すと、作図の詳細ダイアログボックスが開き、そのダイアログボックスの左ページのツリーダイアグラムでは、レイヤnアイコンが選択された状態になっています。レイヤの表示を色々制御するため、このダイアログボックスのタブ内の項目を設定してください。
作図のセットアップボタン
作図のセットアップボタンをクリックし、作図のセットアップダイアログボックスを開きます。
作図のセットアップダイアログボックスは、グラフウィンドウにデータセットを追加したり、削除するための詳細を設定できるインターフェースです。 このダイアログでは列のXY属性を変更することなく、データをプロットする事ができます。
作図のセットアップダイアログについての詳細は、以下のヘルプページのトピックを参照してください。
|