グラフへのデータプロットの追加や交換


Originでは、グラフを作成するには、(1)データを選択して、(2)ツールバーボタンをクリックするか、作図メニューコマンドを使います。既存のグラフにデータポイントを手動で追加したり削除したりする場合には、以下の手順で行います。

レイヤにプロットを挿入メニューを使用してグラフレイヤにプロットを追加する

この方法は線図散布図線+シンボル縦棒(または横棒)、面積図に使用できます。 これは、選択したワークシートデータをアクティブなグラフウィンドウに追加する直接的な方法です。 複数Y列(データセット)を選択するとレイヤでデータがグループ化され、自動でデータセットによる推移で作図されます。

ある範囲のデータを既存の折れ線散布図線+シンボル棒グラフ面積グラフに追加するには、次の手順を実行します。

  1. ワークシート上のデータを選択します。
  2. グラフウィンドウをクリックしてアクティブにします。
  3. メニューから、挿入:レイヤにプロット:グラフの種類 を選びます。

Noteたとえば、プロットをレイヤに追加する方法(レイヤ内でプロットをグループ化することができるなど)をさらに制御したい場合は、プロットの追加メニューコマンドを作図のセットアップダイアログボックスにリンクするLabTalkシステム変数を設定できます (作図のセットアップダイアログを開く他の方法 は他にもあります)。

現在のセッションでのみレイヤにプロットメニューコマンドの動作を変更するには、コマンドウィンドウを開き、コマンドラインで次のいずれかを入力します。

@LIP=0 <ENTER> //作図のセットアップダイアログが開きます。

@LIP=1 <ENTER> //デフォルト - 作図のセットアップダイアログボックスを開かずに、選択したデータセットをレイヤに追加します。

Originセッションで使用できる目盛を変更するには、システム変数の設定ダイアログボックスを使います。

現在のレイヤに関数プロットまたはパラメトリックプロットを追加する

Origin 2019b以降では、Originは、挿入:関数グラフまたは挿入:パラメトリックグラフメニューを選択することにより、関数グラフまたはパラメトリックグラフを現在の2D/3Dグラフレイヤに直接追加することをサポートしています。

挿入:関数グラフまたは挿入:パラメトリックグラフメニューを選択すると、関数グラフの作成ダイアログが開きます。関数の定義式を入力し、追加ボタンをクリックすると、関数グラフが現在のグラフウィンドウに挿入されます。

関数プロットをさらにカスタマイズするには、関数タブで行います。作図の詳細ダイアログの関数タブを開くことができます。

選択したデータをグラフレイヤにドラッグする

選択したワークシートデータをOriginグラフウィンドウにドラッグ&ドロップして単純な2Dグラフを作成できます。 この方法はOriginがユーザには見えない内部で計算を行う必要があるグラフ、例えば統計のグラフでは使用できません。

詳細は、ユーザガイドのドラッグ&ドロップしてデータを追加するトピックを参照してください。

プロットをコピーと貼り付けしてデータをグラフに追加

基本の2Dグラフ、例えば散布図、線+シンボル、バブルなどは、既存のグラフレイヤからコピーして他のレイヤ(同じウィンドウ内あるいは異なるグラフウィンドウのレイヤ)に貼り付けできます。Origin 2020より前のバージョンでは、これは黒い線のプロットのみを生成していました。Origin 2020では、シンボルサイズや色などのプロットプロパティを維持しながら、プロットのコピーペーストできるプロットタイプを拡張しました。

  1. プロットをクリックして選択し、CTRL+Cを押します。
  2. 目的のグラフをクリックして、CTRL+Vを押します。

グラフ内のプロットを選択して、ミニツールバーのプロットをコピーボタンをクリックしても、コピーできます。

Copy plot minitoolbar.png

以前のバージョンでは、シンプルなグラフ(折れ線、散布図、線+シンボル、2D縦棒/横棒)を選択してコピーし、元のデータをワークシートに貼り付けることもできました。この操作は、デフォルト設定ではサポートされなくなりましたが、LabTalkシステム変数@CPNP = 1を設定することで、戻すことができます。

ダイアログを使用したレイヤ内のプロットの管理と編集

レイヤ内容ダイアログ

レイヤ内容ダイアログは主に次の項目で利用できます

  1. アクティブグラフレイヤに、簡単にデータセット(データプロット)を追加と削除
  2. 利用可能なデータをフィルタリングし、ブック、シート、ロングネーム等によってソートし、目的のデータセットを簡単に見つける
  3. レイヤ内でのデータセットの順序の変更(描画順に影響を与えます)
  4. データセットのグループ化(または非グループ化)
  5. プロット範囲の編集

詳細は、レイヤ内容ダイアログをご覧ください。

作図のセットアップダイアログボックス

作図のセットアップ」ダイアログボックスは次のような柔軟なインターフェースを提供します。

  1. グラフウィンドウのどのレイヤに対してもデータセット(データプロット)の追加と削除を行う
  2. グラフの種類を指定したり、変更したりする
  3. データセットのグループ化(または非グループ化)
  4. プロット範囲の編集

詳細は、「作図のセットアップ」ダイアログをご覧ください。

オブジェクトマネージャを使ったプロットの管理

グラフが作成されると、すべてのプロット要素はオブジェクトマネージャにツリーノード構造として表示され、グラフオブジェクトを対話的に管理できるようになります。

オブジェクトマネージャでは次のことができます。

  1. プロットの非表示/表示
  2. グループ/レイヤ内でプロットを移動する
  3. グループ間またはレイヤ間でプロットを移動する
  4. プロットや特別な点を削除する
  5. プロットタイプを素早く変更する
  6. 作図の詳細、画層の内容、および作図のセットアップダイアログに切り替える
  7. レイヤの順番と描画の順番を変更する

詳細については、オブジェクトマネージャを参照してください。

グラフレイヤへのASCIIデータの直接インポート

ASCIIファイルをグラフウィンドウに直接インポートすることができます。これは、いくつかの簡単なグラフタイプにのみ使うことができます。(折れ線、線+シンボル図、縦棒/横棒グラフ)詳細は、ASCIIインポートでプロットを追加をご覧ください。

プロットに割り当てられたデータセットを変更

コンテキストメニューコマンドを使用して、プロットに関連付けられているデータセットを変更できます。

  1. プロットをクリックして選択し、次に右クリックしてXを変更/ Yを変更/ Zを変更を選択します(3Dグラフおよび等高線グラフの場合のみ)。
  2. 元のワークシートから他の列を選択するか、列の選択をクリックして列ブラウザを開き、現在のフォルダ中現在のフォルダ(再帰的)現在のプロジェクト中のいずれかから他の列を選択します。

この方法で、元の列プロット属性を上書きできます。(例えば、ポイントのXを変更して、Y属性のワークシート列を選択。)


複数のワークブックがあり、それぞれのワークシートに以下のものを含むとき…

  • 同一シートのショートネーム
  • 同じ列のショートネーム
  • 同一の列プロットの指定
  • 一致する列番号

...他のワークブックを選択してプロットを交換することができます。

  1. 別のワークブックのデータセットから選択するには、プロットをクリックして選択し、次に右クリックしてワークシートを変更を選択します。