対応のあるt検定

内容

  1. 1 イントロダクション
  2. 2 欠損値の扱い
  3. 3 対応のあるt検定を実行


イントロダクション

対応のあるt 検定の手法は、対応のある(または関連する、一致する)標本の平均値が与えられた値と等しいかまたは異なるかどうかを検定するパラメトリックな仮説検定です。「対応のある」という言葉は、同じ項目でとられる2つの測定データがある、または2つの項目からそれぞれとられる1つの測定データがあるということです。

検定は片側または両側のどちらかで行うことができます。検定する統計量とp 値が計算され、帰無仮説を棄却するかどうかを調べることができます。有意水準\sigmaより小さい、小さなP 値は、帰無仮説を棄却できるということを示しています。

2つの母平均間の違いを推定するには、信頼区間を持つ標本の平均の差もそれぞれの信頼水準で計算します。

検出力は、帰無仮説を正確に棄却する機会です。検出力が低すぎる場合、帰無仮説を棄却することは危険であるということになります。しかし、検出力が高すぎても良くありません。過剰に高い検出力は、標本の微小な変化でも仮説を棄却することになります。

欠損値の扱い

データ範囲に、欠損値がある場合、全てのケースが分析から除外されます。

対応のあるt検定を実行

対応のあるt検定を実行するには

  1. メニューから統計:仮説検定:対応のあるt検定を選択します。これにより、「 PairSampletTest」ダイアログボックスが開き、その中で最初に「データ入力の形式 」をインデックスまたは素データ値から選び、そして、「入力データ 」、「検定する平均」、「 対立仮説」を指定します。
  2. OKをクリックすると、レポートテーブルのシートが作成され、そこに自由度t統計量、関連したp値検定の結論が表示されます。さらに、標本の平均の差の信頼区間ヒストグラムボックスチャート検出力分析を表示することもできます。

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