QuickFit-Gadget
クイックフィットガジェットは、グラフ内のプロットデータに対して柔軟かつ簡単に線形フィット、非線形曲線フィットを実行できます。このツールによりROI(関心領域)オブジェクトが作成され、ROIをドラッグして曲線の範囲を選択してその範囲で素早くフィット処理します。
クイックフィットガジェットでは次のことができます。
クイックフィットガジェットを使用するには、グラフウィンドウがアクティブな時にメニューからガジェット: クイックフィットを選択します。
関数リストの編集
現在の軸スケールに基づき、見かけの値を使用してフィットするかどうかを指定します。例えば、指数関数的に減衰するデータを対数スケールでプロットした場合にこのチェックを付けると、直線でフィットさせることができます。
このチェックボックスにチェックを付け、データにそれに関連する誤差値がある場合、Originは正または負の誤差のうち大きい方を重みとして使用します。
図上値によるフィットは、Log10などの非線形軸を持つグラフからフィットを開始する場合にのみ有効です。このオプションにチェックを付けた場合、まず軸のタイプに従って生データを新しいデータ空間に変換し、変換されたデータに対してフィッティングを実行します。つまり、図上値によるフィットは、ワークシートの生データを変換してからフィッティングを実行することと同じです。
ROI(関心領域)の設定を指定します。フィットはROI範囲内で実行されます。
ROIボックスの上部中央に表示する値を指定します。
あるいは、カスタムラベルにチェックを付けてテキストボックス内にテキストを入力して指定することもできます。
このタブでは、グラフ上に貼り付けられる結果を表示するテキストボックスの内容を設定できます。
ソースグラフに貼り付けられる結果のテキストボックスのほかに、フィットレポートを他の出力先に出力することもできます。詳細な設定はこのタブで指定できます。
ワークシートに出力する場合、次のオプションを利用できます。
フィット曲線の設定を指定します。
フィット関数のパラメータはこのタブに一覧されます。それらの値を編集して修正することができます。 Gauss関数の例:
クイックフィットの関数を選択すると、下の図のようにグラフ上に黄色(デフォルトの設定)の矩形が追加されます。
ROIボックスの右上には小さいボタンが2つ配置されています。ボタンをクリックするとROIボックスが閉じ、をクリックすると以下のメニューが開きます。
Origin 2019より前のバージョンでは、Originはこの自動モードをサポートしていません。フィッティングプロット/データを変更するには、フライアウトプロットリストから選択しなければなりません。
このプロットリストでは、最初の20のデータセット/プロットのみが表示されます。20以上のプロットがグラフ中にある場合は、リストの一番下にあるMore...をクリックして、プロットの選択ダイアログを開いて他のプロットを選択します。
このダイアログではフィット関数の変更はできないので注してください。フィット関数を変更したい場合は、上述のフィット関数変更メニューを使用します。フィット関数を線形または多項式にした場合、このダイアログの設定タブの図上値によるフィットを利用できます。