グラフテンプレートの基本

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既存のグラフテンプレートからグラフを作成する

全てのOriginグラフはグラフテンプレートから作図されます。最初にOriginで作図する時のグラフテンプレートはシステムテンプレートと使用可能な拡張テンプレート です。これらの組み込みテンプレートを編集し、カスタマイズされたテンプレートとして、User FIlesフォルダ または他の便利な場所に保存しようと考え出します。グラフテンプレートライブラリ から、編集したテンプレートおよび使用可能な拡張テンプレートにアクセス出来ます。

Origin 2022以降、Originは、アプリセンターと同様に、OriginLabのWebサイトのファイル交換の場からワークブックとグラフテンプレートをダウンロードできる新しいツール、テンプレートセンターを導入しました。

全てのグラフテンプレートは、簡単ないくつかのステップだけで基本的なグラフを作成するために、初期プロパティのセットを保持しています。操作は以下のいずれかの方法で行います。

  • ワークシート、行列、Excelワークブックのデータを選択し、グラフギャラリツールバー(2D、3Dと等高線)のボタンをクリックします。
  • ワークシート、行列、Excelワークブックのデータを選択し、Originメニューから作図: グラフの種類を選択します。
  • ワークシート、行列、Excelワークブックのデータを選択し、Originメニューから作図:ユーザテンプレートに作図または作図:テンプレートライブラリを選択します。
  • 標準ツールバーの新規グラフウィンドウ ボタンButton New Graph.png をクリック、または ファイル:新規作成:グラフ から選択してテンプレートを選択して、空のグラフテンプレートファイルを開きます。データの入っていないテンプレートに、(a)ドラッグ&ドロップ、(b)作図のセットアップダイアログ、または (c) レイヤ n ダイアログボックスでデータを追加します。(ヒストグラムやボックスプロット、ターナリのような、計算を必要とするグラフタイプについては、この方法では作成できません。代わりに、作図メニューまたはグラフツールバーボタンにより作成します。)


初期設定のテンプレートで作成したプロットが問題なければ、作図完成です。さらにグラフを編集したい場合には、編集した内容をテンプレートファイルに保存しておきます。次のセクションをご覧ください。

グラフを編集する

ほとんどの編集内容(アノテーションボタンオブジェクト以外)は、Originの作図の詳細 ダイアログボックスダイアログ、または関連するミニツールバーにて行えます。

作図の詳細ダイアログボックスでは、ページ > レイヤ > プロット といった階層構造になっています。 グラフウィンドウプロパティの内容及び操作については、これらのトピックをご覧ください。


全グラフの軸設定は、軸ダイアログボックスで行うことができます。三点(ターナリ)および極座標グラフなど、一部の特定のグラフには、独自の軸ダイアログがあります。

また、ミニツールバーは、ほとんどの2Dグラフ及び等高線図の、一般的なグラフプロパティを対話的に変更するための「クイック編集」ツールです。これらのツールバーは、選択したオブジェクトのタイプに依存します。ポップアップのボタンを使用すると、一般的なカスタマイズオプションすべてにアクセスできるため、複雑なダイアログを開かなくてもすばやく変更を実行できます。

どの編集項目がテンプレートに保存されるかについては、Originヘルプファイルのグラフテンプレートに保存される属性をご覧下さい。

グラフをテンプレートとして保存する

基本のグラフを作成して、さらに編集した内容を再利用するために保存するには、次のステップで編集したグラフテンプレートを保存します。

グラフウィンドウをアクティブにして

  1. Originメニューからファイル:テンプレートの新規保存を選びます。 または、グラフウィンドウのタイトルバーで右クリックして、テンプレートの新規保存を選択します。これによりtemplate_saveasダイアログが開きます。


ダイアログボックスでの編集方法についての詳細は、テンプレートしてカスタムウィンドウを保存をご覧ください。

クローンテンプレート

クローンテンプレートは、一般的な構造で常に表示されていたデータの「スマートプロット」というものでした。クローンテンプレートはテンプレート選択の前に、データの事前選択を必要としません。(実際に、クローンテンプレートにプロットする際に行われるデータ選択は無視されます)アクティブブックまたは行列ブックのデータ構造が、複製可能なテンプレートに保存されているデータ構造と一致する場合、複製可能なテンプレートの左下隅にある羊のアイコンが青色になります。テンプレートライブラリでそのテンプレートを選択し、作図ボタンをクリックします。テンプレートライブラリをバイパスするだけで、作図:ユーザテンプレートに作図リストから羊アイコンでマークされたテンプレートを選択することもできます。

クローンテンプレートとしてグラフを保存

グラフウィンドウをアクティブにして

  1. ファイルメニューから、または、ウィンドウのタイトルバーの右クリックメニューから、テンプレートの新規保存を選択して、Utilities\File: template_saveasダイアログを開きます。
  2. デフォルトで、テンプレートはUserDefinedカテゴリーに保存されます。また、カテゴリー編集ボックスで新しいカテゴリー名を入力すれば、その新規カテゴリーに、テンプレートを置くこともできます。カテゴリーを使うと、テンプレートの管理ができるため、新しいグラフを作成する際に、テンプレートを見つけやすくなります。
  3. テンプレート名編集ボックスに新しい名前を入力して、テンプレートに名前をつけます。既存テンプレートを上書きする場合は、テンプレート名をテンプレート名ドロップダウンリストから選択するか、編集ボックスで入力してから、OK をクリックして実行します。
  4. グラフロングネーム/ショートネームの事前設定編集ボックスで、LabTalkの置換表記を使ったヘッダー情報で、新規のクローン化グラフのロングネーム/ショートネームを事前設定します。また、オプションボタンをクリックすれば、フライアウトメニューの項目から、この設定を選択することができます。LabTalkの記述にあまり慣れていない場合には、このオプションをお使いください。
  5. クローンテンプレートのマークチェックボックスにチェックを入れると、標準のテンプレートではなくて、クローンテンプレートとして、このグラフを保存できます。このオプションが可能な場合、どのようなワークブックのデータが、このテンプレートのグラフ形式と一致するのかを確認することもできます。列/シートの一致条件で、ショートネーム/ロングネームを選択した場合、現在のワークブック内にある、列/シートのショートネーム/ロングネームは、すべて異なる必要があります。
  6. また、ファイルパスのオプションをクリックして、ファイル保存場所を選択することが可能です。
  7. 全ての設定が完了させてOKボタンをクリックすると、クローンテンプレートが作成されます。

もう1つのスマートな作図ツールはバッチ作図です。これは、テンプレートファイルを保存したり呼び出したりする必要がありません。

詳細な情報

  • テンプレートライブラリ では、保存した全てのグラフテンプレートと使用可能な拡張グラフテンプレートを管理できます。拡張2DグラフギャラリーツールバーのテンプレートライブラリボタンButton Template Library.pngをクリック、または、メニューの作図:テンプレートライブラリを選択します。
  • クローングラフテンプレートで作図する方法は、このセクションをご覧ください。
  • クローングラフテンプレートを保存して使う方法についてのチュートリアルは、ユーザ定義グラフテンプレートから作図をご覧ください。
  • なお、テンプレートに名前をつけて保存ダイアログのオプションについての詳細は、このセクションをご覧ください。