ユーザー定義グラフテンプレートからの作図


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概要

このチュートリアルでは、グラフをユーザ定義テンプレートとして保存し、保存したカスタムテンプレートを使って新しいデータをプロットする方法を紹介します。Originには、標準テンプレートとクローンテンプレートの2種類のグラフテンプレートがあります。クローンテンプレートは、グラフのデータ構成が複雑である場合も、新規のワークブック/ワークシートからグラフを簡単にクローン複製できますが、新規のデータは元のデータと同じ構成であることが前提となります。これと比較すると、標準テンプレートはデータソースに対し自由度がありますが、複雑なレイヤ階層やデータ構造を持つグラフを複製することができません。

このチュートリアルでは、以下の項目について解説します。

  • 標準テンプレートとしてグラフを作成し、保存
  • 標準テンプレートに新しいデータをプロット
  • クローンテンプレートとしてグラフを保存
  • 同じデータ構造のデータをクローンテンプレートにプロット

標準テンプレート

標準グラフテンプレートとして作成、保存

このチュートリアルは、チュートリアルデータプロジェクト(<Origin EXE フォルダ>\Samples\TutorialData.opj)と関連しています。

  1. Tutorial Data.opjを開き、Custom Axis Scale to Show Different Scale Range フォルダを開きます。
  2. BExothermic EnergyCEnergy-SDを選択して、2Dグラフギャラリーツールバーの散布図ボタンButton Scatter.pngをクリックし、エラーバー付きの散布図を作図します。
  3. 次に、グラフ上のポイントのいづれかをダブルクリックし、作図の詳細(プロット属性)のダイアログを開き、シンボルを丸い青色に変更します。
  4. 左側パネルでLayer1の下にある、最初のプロットが選択されていることを確認します。シンボルタブを開きます。プレビューの下にある下向きに三角形ボタンから、塗りつぶし円を選択し、シンボルの色カラーチューザーの単一色タブからを選択します。OKをクリックします。
    Plot From User Defined Template 01.png
  5. これを標準テンプレートとして保存します。Graph1のウィンドウタイトルバー上で右クリックし、テンプレートの新規保存を選択してダイアログを開きます。
  6. テンプレート名にBlueCircleと と入力して、テンプレート説明青い塗りつぶし円のように入力します。
  7. 新規で作成したグラフにプロットのロングネームと同じグラフロングネームを付ける場合は、グラフロングネームの事前設定の隣にある、オプションボタンをクリックし、@LL:ロングネームを選択します。グラフロングネームの事前設定として、%(1,@LL)が入力されます。
  8. クローンテンプレートのマークのチェックが外れた状態で、OKをクリックして標準テンプレートとして保存します。

標準テンプレートに新しいデータをプロット

  1. ワークブックに戻り、TemperatureTemperature-SD を選択します。メニューの作図:マイテンプレート:BlueCircle(UserDefined)を選択してグラフを作成します。グラフウィンドウのロングネームはTemperature となります。
Plot From User Defined Template 02.png

クローンテンプレート

クローンテンプレートとしてグラフを保存

  1. F11 キー、または ヘルプ:ラーニングセンター を選択して、ラーニングセンター ダイアログを開きます。左側のパネルからグラフサンプルを選択し、Ramanを探します。
  2. グラフをダブルクリックしてRaman Spectrumサブフォルダを開きます。
  3. Raman Spectrumグラフは、ワークブックPeak1のさまざまなシートのデータからプロットされ、データのラベル付けもされています。このような複雑な構成のグラフを標準テンプレートを使ってワンクリックで作図することはできません。そのため、このグラフはクローンテンプレートとして保存して、ワークブックPeak2のデータを使って作図します。
    Plot From User Defined Template 03.png
  4. このためには、Raman Spectrumウィンドウのタイトルバーで右クリックし、テンプレートの新規保存を選択して、Utilities\File: template_saveasダイアログを開きます。
  5. テンプレート名としてMyPeakTemplate と入力します。グラフロングネームとして、Raman Spectrum + ワークブックロングネームのとなるように設定します。このためには、グラフロングネームの事前設定 の編集ボタンの隣にあるオプションボタンから、@WL:ブックロングネームを選択します。追加された%(1, @WL)の前にRaman Spectrum と入力します。
  6. クローンテンプレートとしてマーク のボックスにチェックを入れてこの項目を広げ、プロット列の一致条件 および シートの一致条件インデックスに設定して列とワークシートを一致させます。
  7. OKボタンをクリックしてダイアログを閉じ、テンプレートを保存します。
Plot From User Defined Template 04.png

クローンテンプレートを使ってグラフを作成

  1. タイトルがPeak2のワークブックを開き、作図:ユーザテンプレートに作図を選択してテンプレートライブラリを開きます。
    Plot From User Defined Template 05.png
  2. 羊のアイコンが表示されているクローンテンプレートMyPeakTemplateをクリックして選択し、作図ボタンをクリックしてグラフをクローン複製します。
    Plot From User Defined Template 06.png
  3. もしくはワークブック Peak2 をアクティブにし、作図:マイテンプレート:MyPeakTemplate (UserDefined) を選択して、グラフを直接複製します。