グラフ軸の表示範囲を変更する軸の表示範囲のコントロール
軸ダイアログボックスのスケールタブの開始と終了のオプションを使って、グラフ軸の表示範囲を変更することができます(一般的な2D/3Dグラフ)。他の操作方法もいくつかあり、特に軸のズームインショートカットメニューコマンドやスケールイン/スケールアウトボタン(ツールバー)があり、これらはグラフの軸表示範囲を変更し、同時にスケールタブの開始と終了の設定を変更します。
軸スケールの値を手動で変更する
インポートしたデータをグラフウィンドウにプロットすると、レイヤの軸は、データポイント全てを含むスケールの両端に余白を設けた状態で自動的に再スケールされます。この両端の余白は、再スケールのマージンといい、軸のスケールにどのように影響するかについてはこちらで説明します。
軸スケール範囲を手動で変更するには
- 対象の軸(X、Y、又はZ)をダブルクリックして、軸ダイアログボックスを開きます。
- スケールタブを開きます。
- 左側のパネルから軸アイコンを選択します。
- 開始のテキストボックスに、希望する軸の開始値(最小値)を入力します。
- 終了のテキストボックスに、希望する軸の終了値(最大値)を入力します。
- 適用をクリックします。この時点で、軸スケールには入力した正確な範囲が表示されます。ただし、再スケーリングをトリガーする操作をすると、開始値と終了値がリセットされます。
- 手動で入力した開始と終了の値のままにするには、OKボタンを押す前に再スケールドロップダウンリストを固定にします(下の、自動再スケールを停止するを参照してください)。
再スケールのマージンを変更する
グラフの軸を再スケールする場合、再スケールのマージンの設定を使用して、N次元の最小データ値と最大データ値の差の割合でデータセットの最小値と最大値の外側に余白を付けることができます。
再スケールのマージンを変更するには
- 軸上で右クリックして再スケールのマージン...を選択し、再スケールのマージンを編集ダイアログを開きます。
- デフォルトで、最小/最大で同じマージンにチェックがついており、最小および最大の再スケールの余白で指定したパーセンテージと同じであることを意味します。
- 最小/最大で同じマージンのチェックを外すと最小と最大の余白を設定する項目が表示されます。最小/最大で軸の再スケールを個別に制御するパーセント値を入力します。
もちろん、軸をダブルクリックして軸ダイアログを開き、スケールタブで再スケールのマージン(%)を設定することもできます。この場合、指定したマージンが最小値と最大値の両方に適用されます。
一部のグラフタイプまたはプロットの軸は、ショートカットメニューの再スケールのマージン...を使用した再スケールのマージンの設定ができません。三点グラフ、スミスチャート、極座標グラフ、3Dgurahu のZ軸などでは、軸ダイアログを開いてマージンの設定をする必要があります。
軸ドラッグによる軸スケールの変更
軸または軸端にある赤い点をドラッグして、軸のスケールを変更することができます。
- 軸をクリックして軸の始点と終点に2つの赤い点を表示し、赤い点上にマウスを移動して、垂直方向 (Y軸の場合) または水平方向 (X軸の場合) にドラッグして、軸スケールの開始/終了を変更できます 。
- Xキーを押したまま (またはスケール拡大画面移動ツールボタンを押して)、Y/X軸上でマウスを移動し、軸を水平/垂直にドラッグアンドドロップして、X/Y軸スケールの開始または終了を変更します。
Note:
- (Xキーを押しながら) 赤い点または軸線をドラッグすると、軸の現在の開始/終了値がデータディスプレイとステータス バーの両方に表示されます。
- Xキーを押したまま X/Y軸をドラッグすると、パンニングツールとは異なり、Y/X軸の開始値または終了値のみが変更されます。
軸のズームメニューから軸スケール範囲を変更する
軸スケール範囲を変更するには:
- どの軸スケールの値を拡大するか決めます。
- 軸の目盛ラベルを右クリックします。
- ショートカットメニューから軸のズームインを選びます。
Originは、ステップ1で選択した軸スケール値がグラフ軸の中心近くに表示されるように、軸を再スケーリングします。 これは、軸ダイアログボックスの開始および終了の範囲が狭まります。 これは、「中央」ショートカットメニューコマンドによる軸スケールの変更(下記参照)に似ています。
軸スケールを全範囲に戻すには:軸のズームアウトショートカットメニューは、スケール範囲の拡張に影響します。 すべてのデータを表示して、スケールを元に戻すには:
- 軸または軸刻みを右クリックします。
- ショートカットメニューから再スケールによる全表示を選ぶか、グラフ操作ツールバーの再スケールボタンをクリックします。
スケールボタン(「プロット操作・オブジェクト作成」ツールバー)による軸スケールの変更
- プロット操作・オブジェクト作成ツールバーのスケールインボタン をクリックします。
- 拡大したいグラフの領域を囲む四角形を描くようにドラッグします。マウスボタンを離すと、選択したデータのみを表示するように軸スケールが変更されます。
継続して拡大し、最終的に必要な特定の軸範囲を表示することができます。ESCキーを押すと拡大モードを解除します。
以前の軸スケールに戻すには、
- プロット操作・オブジェクト作成ツールバーの軸スケールの復元ボタンをクリックします。
軸スケールを全体表示するように戻すには、
- プロット操作・オブジェクト作成ツールバーの軸スケールの復元ボタンを数回クリックします。
- グラフ操作ツールバーの再スケールボタンをクリックします。
Note: これらのスケールイン/軸スケールの復元ボタンは、「スケール」タブ(「軸」ダイアログボックス)の開始と終了のテキストボックスの値を変更しますが、表示メニューのズームイン/ズームアウトコマンドは、軸スケールの最大値と最小値を変更するのではなく、単にグラフページの表示を変更して、拡大したり縮小します。
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Note: Ctrlキーを押して、スケールインボタンをクリックします。四角の範囲をドラッグしてグラフを選択すると、「Enlarged」と名前の付いたウィンドウが作成されます。この機能は2Dグラフと、複数のリンクされたレイヤが1つの軸を共有し、重なっている場合(リンクされたレイヤの%の左/上が0で、幅/高さが100、さらに直接 (1対1)で親レイヤとリンクされている)に有効です。
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再スケールツールによる軸スケールの変更
X軸スケール範囲の変更
- 再スケールツールボタン をクリックし、Zキーを押します。またはシンプルにZキーを押します。
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- 右クリックして左右にドラッグする
もしくは
- マウスホイールを使う
もしくは
- +/-キーを使う
というように水平方向の軸スケール範囲を変更します。
Y軸範囲の変更
- 再スケールツール ボタン をクリックし、 Z キーとShift キーを押します。またはシンプルに Zキーと Shift キーを一緒に押します。
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- 右クリックして上下にドラッグする
もしくは
- マウスホイールを使う
もしくは
- +/-キーを使う
というように垂直方向の軸スケール範囲を変更します。
Z軸スケール範囲を変更するには:
- 再スケールツールボタン をクリックし、Dキーを押します。またはシンプルにDキーを押します。
- マウスホイールまたは+/- キーを使って垂直方向のスケール範囲を変更します。
「中央」ショートカットメニューによる軸スケールの変更(2D&3D)
特定の軸スケール値を、データプ色っと範囲の中央に設定する方法
- 目盛ラベルを右クリックします。
- ショートカットメニューから中央を選択します。
これは、軸ダイアログボックスの開始および終了の値を変更します。
軸スケールを全体表示するように戻すには、
- 軸または軸刻みを右クリックします。
- ショートカットメニューから再スケールによる全表示を選ぶか、グラフ操作ツールバーの再スケールボタンをクリックします。
「軸のズームイン/ズームアウト」ショートカットメニューによる軸スケールの変更(2D&3D)
データプロットの軸スケールをズームイン/ズームアウトする方法
- 目盛ラベルを右クリックします。
- ショートカットメニューから軸のズームイン/ズームアウトを選びます。
これは、軸ダイアログボックスの開始および終了の値を変更します。
自動再スケールを停止する
データをグラフレイヤから追加または削除する時などに起こり得る、意図しない再スケールを避けるために、軸のスケールを手動で制御したい場合があります。 軸の再スケールを全て、または一部のみ停止することができます。
- 対象の軸(X、Y、又はZ)をダブルクリックして、軸ダイアログボックスを開きます。
- スケールタブを開きます。
- 左側のパネルから軸アイコンを選択します。
- 再スケールドロップダウンリストから希望する再スケールのオプションを選択します。
固定
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これを指定すると軸を再スケールすることはできません。 スケールを直接変えたり、スケールに変更をきたすような操作 (例えば、ズームインツールボタンの使用など) を実行した場合、Originは開始と終了の値を固定します。
ある2Dレイヤ内の両方の軸が手動方式に設定されている場合に、軸拡大図 ツール ボタンを押すと、ノーマル方式に変更して再スケールしてよいかどうかを確認をするダイアログボックスを開かれます。 「はい」ボタンをクリックすると、スケールの制限が一時的に無視されます。
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Normal
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軸を再スケールすることが可能です。 軸のスケールを変更して、(2Dグラフ)制限なくスケールイン ツール を使います。
作図のセットアップ またはレイヤ管理 ダイアログでグラフからデータセットを追加または削除する場合、再スケール のチェックボックスにチェックを入れて、データの変更に合わせてスケールを調整します。
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自動
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このオプションは 正規化 オプションに似ていますが、プロットされたデータに対して自動的にOriginはスケールを合わせます。(作図のセットアップまたはレイヤ管理で 再スケール にチェックを入れる必要はありません)
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固定開始 - ノーマル終了
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軸ダイアログボックスで、軸の開始 の値は固定され、終了 の値がノーマル モードの場合、開始 テキストボックスでの編集のみにより変更出来ます。
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ノーマル開始 - 固定終了
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軸の開始 の値が ノーマル モードの場合、軸の終了 の値は固定され、軸ダイアログの終了 テキストボックスでの編集のみにより変更できます。
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固定開始 - 自動終了
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開始 の値が固定され、軸の終了 の値は自動的に再スケールされます。
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自動開始 - 固定終了
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軸の開始 は自動的に再スケールされ、終了 値は固定されます。
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軸を再スケールして、軸の範囲外にあるデータを表示する
これで軸スケールがリセットされて、アクティなグラフレイヤが表示されます。 データセットの最大値・最小値が範囲外にある場合、または、ワークシートの表示範囲が修正する際に、この工程を使って再スケールします。
軸スケールをリセットする
- グラフ操作:再スケールして全てを表示を選択します。
または、
- グラフ操作ツールバーの再スケールボタン をクリックします。
この操作は、データセットをnポイントごとに削減してプロットを表示するスピードモード設定には影響を与えません。 再スケールは軸スケールの値のみをリセットします。
Note:
- 軸ダイアログボックスのスケールタブで、再スケール方式ドロップダウンリストから手動が選択されている場合、Originはこの再スケール設定を無視するかどうか確認します。 いいえをクリックすると、軸の再スケールを実行しません。
- Origin 2018bのマルチレイヤグラフでは、再スケールボタンを押すと、レイヤや軸がアクティブになっていない場合も、再スケールが行われます。
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