レイヤをリンクする

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チュートリアル:リンク軸を持つ複数レイヤ

複数レイヤグラフやグラフウィンドウ内のレイヤはリンクする必要はありません。 リンクが存在しない場合、グラフレイヤは、ページ上の位置やサイズ、軸スケールの点で完全に独立しており、ページ上の他のレイヤに影響することなく、どのレイヤもサイズ変更や移動ができ、軸スケール値を変更することができます。

しかし、複数レイヤグラフのレイヤをリンクすることで、さまざまなグラフを効率よく作成することができます:

  • 親レイヤのサイズ変更または移動時に、リンクされた子レイヤのサイズ変更と移動が同時に行われるように複数パネルグラフを構成できます。 これは、グラフレイヤ間の配列を指定し、それらのレイヤのサイズと位置を調整してもこの配列を維持したい場合に役立ちます(詳細は、作図の詳細 軸スケール間のリンク対応タブのコントロールをご覧ください)。
  • レイヤのリンクにより、子レイヤの軸スケール値が親レイヤの軸スケール値の変更に追従するように設定することができます。 これは、例えば区分グラフの中で、データの一部を拡大するような場合に役立ちます。親レイヤのデータプロットを拡大すると、子レイヤのプロットも同時拡大され、軸は、それに従って再スケールされます。(詳細は、作図の詳細 軸スケール間のリンク対応タブのコントロール)をご覧ください。)

2つのグラフレイヤ間にリンクを作成するとき、リンク先のレイヤとして親レイヤを参照します。 他のレイヤを参照しているレイヤを子レイヤと呼びます(例えば、レイヤ4がレイヤ2にリンクしていると、レイヤ4が子レイヤでレイヤ2が親レイヤとなります)。 親レイヤはコントロールレイヤです。 親レイヤのサイズ、位置、軸スケールに行った変更に従って、子レイヤも一緒に変更されるように設定できます。

レイヤのリンクには3つのタイプがあります:

  • なし: レイヤはリンクされますが、軸スケール値はリンクされません。 親レイヤのサイズと位置 を変更すると、それに従い子レイヤのサイズと位置が変更されます。
  • 直接(1対1): レイヤはリンクされ、その軸スケール値は1対1でリンクされます。 親レイヤのサイズ、位置、軸スケールを変更すると、それに従い、子レイヤのサイズ、位置、軸スケールが変更されます。
  • カスタム: レイヤはリンクされ、軸スケール値は、ユーザ指定の線形の関係でリンクされます。親レイヤのサイズ、位置、軸スケールを変更すると、それに従い、子レイヤのサイズ、位置、軸スケールが変更されます。

Note:すべての子レイヤは、同じ親レイヤにリンクする必要はありません。 例えば、3つのレイヤがある場合、レイヤ2をレイヤ1にリンクし、レイヤ3をレイヤ2にリンクすることができます。 しかし、親/子のリンクは、変更が親レイヤに直接行われた場合のみ有効です。 親レイヤと子レイヤの両方に変更が行われると、リンク関係が解除されます。 そのため、すべての子レイヤを共通の親レイヤにリンクすると、リンクされたレイヤ(子レイヤ)の管理が簡単になります。

Originは、単一のグラフレイヤに対するカスタマイズを、複数レイヤグラフ内の選択されたレイヤに適用するための共通の表示コントロールを提供しています。上記のように、これらのカスタマイズをリンクされているレイヤーに限定することを選択できます。詳細は、共通の表示を参照してください。

リンクレイヤのあるグラフを統合する時、与えられたグラフページ内のリンク関係は維持されます。詳細は、グラフウィンドウの統合ダイアログボックスを参照してください。