アルゴリズム(分布フィット)
distribution-fit-Algorithm
変数に分布をフィットするために分布フィットを使用します。
与えられた変数のフィットには、7つの分布を使用できます。パラメータ推定量として最尤法を計算します。いくつかの連続分布では、信頼限界だけでなくフィットの良さの検定を利用できます。
分布と最尤法(MLE)
正規分布
PDF
-
ここで かつです。 と です。
最尤法(MLE)
パラメータ
- .
信頼区間
と の信頼区間は
ここで は、信頼水準 の標準正規分布の 棄却値です。 は、がである時のの標準誤差です。
対数正規分布
PDF
ここで かつです。 と です。
最尤法(MLE)
パラメータ
- .
信頼区間
と の信頼区間は
ここで は、信頼水準 の標準正規分布の 棄却値です。 は、がである時のの標準誤差です。
ワイブル分布
PDF
ここで、です。 と です。
最尤法(MLE)
Originは、ワイブル分布の統計の(MLE) のためにNAG関数 nag_estim_weibull (g07bec) を呼び出します。アルゴリズムについての詳細は、関連のNAG文書を参照して下さい。
指数分布
PDF
ここで かつです。 と です。
最尤法(MLE)
パラメータ
信頼区間
の信頼区間は
ここで は、信頼水準 の標準正規分布の 棄却値です。 は の標準誤差です。
ガンマ分布
PDF
ここで、です。 と です。
最尤法(MLE)
パラメータ
と のMLEを手動で計算するのは、簡単ではありません。しかし、Newton-Raphsonメソッドを使用すれば、簡易化できます。尤度関数の平方根を生成するために、次式であらわされる、適切な初期推定値が必要です。
信頼区間
と の信頼区間は
ここで は、信頼水準 の標準正規分布の 棄却値です。 は、がである時のの標準誤差です。
二項分布
PDF
ここで かつです。 と です。与えられた成功数 とサンプルサイズ です。
最尤法(MLE)
パラメータ
信頼区間
ここで は、信頼水準 の標準正規分布の 棄却値です。
ポアソン分布
PDF
ここで、です。です。
最尤法(MLE)
パラメータ
.
信頼区間
の信頼区間は
ここで は、信頼水準 の標準正規分布の 棄却値です。
フィットの良さ
Kolmogorov-Smirnov
Originは、この統計量を計算するのに、NAG関数nag_1_sample_ks_test (g08cbc) を呼び出します。アルゴリズムについての詳細は、関連のNAG文書を参照して下さい。
Kolmogorov-Smirnov(修正)
修正Kolmogorov-Smirnov 統計は、異なる分布をベースにしたKolmogorov-Smirnov 統計の修正です。
Kolmogorov-Smirnov のp値は、D’Agostino と Stephens (1986)による以下の棄却値表をベースにして計算されます。Dの値が2つの確率レベル間にある場合、p値の推定に線形補間が使用されます。
ここで は、Kolmogorov-Smirnov 統計です。
正規/対数正規分布
D |
<0.775 |
0.775 |
0.819 |
0.895 |
0.995 |
1.035 |
>1.035 |
P値 |
>=0.15 |
0.15 |
0.10 |
0.05 |
0.025 |
0.01 |
<=0.01 |
ワイブル分布
D |
<1.372 |
1.372 |
1.477 |
1.577 |
1.671 |
>1.671 |
P値 |
>=0.1 |
0.1 |
0.05 |
0.025 |
0.01 |
<=0.01 |
指数分布
D |
<0.926 |
0.926 |
0.995 |
1.094 |
1.184 |
1.298 |
>1.298 |
P値 |
>=0.15 |
0.15 |
0.10 |
0.05 |
0.025 |
0.01 |
<=0.01 |
ガンマ分布
D |
<0.74 |
0.74 |
0.780 |
0.800 |
0.858 |
0.928 |
0.990 |
1.069 |
1.13 |
>1.13 |
P値 |
>=0.25 |
0.25 |
0.20 |
0.15 |
0.10 |
0.05 |
0.025 |
0.01 |
0.005 |
<=0.005 |
Anderson-Darling
-
- ここで
- は指定した分布の累積分布関数を表しています。
- は順序データです:
- P値
- 調整されたAnderson-Darlingのp値は、D’Agostino と Stephens (1986)による以下の棄却値表をベースにして計算されます。の値が2つの確率レベル間にある場合、p値の推定に線形補間が使用されます。
正規/対数正規分布
-
-
ワイブル分布
- 調整Anderson-Darling 統計
|
<0.474 |
0.474 |
0.637 |
0.757 |
0.877 |
1.038 |
>1.038 |
P値 |
>=0.25 |
0.25 |
0.10 |
0.05 |
0.025 |
0.01 |
<=0.01 |
指数分布
- 調整Anderson-Darling 統計
-
ガンマ分布
|
<0.486 |
0.486 |
0.657 |
0.786 |
0.917 |
1.092 |
1.227 |
>1.227 |
P値 |
>=0.25 |
0.25 |
0.10 |
0.05 |
0.025 |
0.01 |
0.005 |
<=0.005 |
|
<0.473 |
0.473 |
0.637 |
0.759 |
0.883 |
1.048 |
1.173 |
>1.173 |
P値 |
>=0.25 |
0.25 |
0.10 |
0.05 |
0.025 |
0.01 |
0.005 |
<=0.005 |
|
<0.470 |
0.470 |
0.631 |
0.752 |
0.873 |
1.035 |
1.159 |
>1.159 |
P値 |
>=0.25 |
0.25 |
0.10 |
0.05 |
0.025 |
0.01 |
0.005 |
<=0.005 |
平均値検定
Z検定
検定統計量
ここで
-
P値
は、推定正規検定統計 をベースにして返されます。
信頼区間
指定した有意水準で、標本の平均に対する信頼区間は次式になります。
T検定
アルゴリズム(1集団のt検定)
|