散布図行列

散布図行列は、行列形式で表した変数の散布図を対としていくつか構成したものです。どの変数同士で相関があるかや、相関が正か負かを判断するために使用できます。

Scatter Matrices 01-vNext.png


散布図行列を作成する

散布図行列を作成するには

  1. ワークシートから少なくとも2つの列、あるいは、その部分領域が必要です。
  2. メニューから「作図 > 2D: 散布図行列」を選択するか、2Dグラフギャラリーツールバーの散布図行列ボタンButton Scatter Matrix.png をクリックします。
  3. Plotting:plot_matrixダイアログが開きます。このダイアログでオプションをカスタマイズし、OKをクリックして散布図プロットを作成します。

選択された各列(またはその範囲)は、散布図レイヤとして他の選択された列(またはその範囲)ごとにプロットされ、すべてのレイヤはグラフ内にマトリックス形式で表示されます。

ダイアログ内の設定

そのダイアログを使用して、散布図行列の作成を制御できます。

Scatter Matrices dialog.png

入力

入力 入力データ範囲を指定ワークシートから少なくとも2つのY列、あるいは、その部分領域が必要です。
グループ範囲

グループ範囲を指定します。散布図がグループ範囲のレベルごとに色付けされます。

行列プロファイル

行列表示

行列の形式には4つのオプションがあります。

正方形

Matrix Display Square.png

上三角

Matrix Display Upper Triangular.png

下三角

Matrix Display Lower Triangular.png

散布図+統計情報

このオプションを選択すると、追加の統計情報が利用可能になります。行列の表示は、追加の統計情報の位置を設定できます。

追加の統計情報 行列表示散布図+統計情報を選択すると利用可能になります。追加の統計情報の表示位置を指定します。
  • 下三角
追加の統計情報を下三角に表示し、散布図は上三角に表示されます。
  • 上三角
追加の統計情報を上三角に表示し、散布図は下三角に表示されます。
対角のセルで表示
  • <なし>
ボックスチャートまたはヒストグラムが対角セルに表示されません。
  • ボックスチャート
対角のセルにボックスチャートを表示します。
  • ヒストグラム
対角のセルにヒストグラムを表示します。
  • 分布曲線付きヒストグラム
対角のセルに分布曲線付きのヒストグラムを表示します。
  • 分布曲線
対角のセルに分布曲線を表示します。
  • 塗りつぶし付き分布曲線
対角のセルに塗りつぶし付きの分布曲線を表示します。
対角セル内の変数

ソースデータ列のロングネームを表示するか指定します。

目盛とラベルを表示

目盛とラベルの構成方法を以下のオプションから選択します。

なし

Ticks None.png

全て

Ticks All.png

交互

Ticks Alternate.png

下と左

Ticks Bottom&Left.png

下と右

Ticks Bottom&Right.png

上と左

Ticks Top&Left.png

上と右

Ticks Top&Right.png

ギャップ(ページ寸法の%内)

各レイヤ間にギャップを表示するかどうかを指定します。値を入力してレイヤ間の間隔を幅の%単位で制御します。

オプション

信頼楕円

これがチェックされると、選択された信頼水準に基づいて信頼楕円が各グラフに描かれます。

信頼水準 (%) このオプションは、信頼区間にチェックが付いている場合にのみ利用できます。信頼楕円の信頼レベルをパーセンテージで指定するために使用します。値は0以上、100以下である必要があります。
線形フィット

変数の各ペアに線形フィットを実行します。

  • このボックスにチェックをつけると、フィット線と、補正R^2が各散布図に追加されます。
  • Origin 2019から、補正R二乗値、および選択されている場合はピアソンのr値は、ScatterMatrixStatsNという名前の新しいシートに出力されます。

追加統計

ピアソンのr 散布図ごとに、ピアソンのr(相関係数)値のテキストラベルを追加します。
ピアソンのrのラベル ピアソンのrオプションにチェックがついている場合にピアソンのrのラベルを編集できます。
補正R二乗 線形フィットの結果得られる調整済みR二乗値のテキストラベルを各散布図に追加します。デフォルトでは、このオプションは選択されていますが淡色表示され、線形フィットオプションが選択されている場合にのみ編集可能になります(淡色表示の場合、テキストラベルは作成されません)。
補正R二乗のラベル 補正R二乗のラベルを編集できます。補正R二乗にチェックがついている場合に有効です。
有意差を表す記号 追加の統計情報に有意差を表す記号を表示するか指定します。
有意水準 デフォルト値は0.05 0.01 0.001です。3つのレベルがあり、相関係数<0.001の場合は有意差記号が***、0.001<相関係数<0.01の場合は有意差記号は**、相関係数>0.05の場合は記号なしになります。
値によるラベルサイズ このオプションは、次の場合に使用できます。
  • 入力データセットのグループ範囲が設定されていない
  • ピアソンのrおよび補正R二乗オプションのいずれかが選択されている(両方ではない)

この場合、値に応じてラベルのサイズが変わります。

リストワイズ除去

欠損値を除外するかどうかを指定します(リストワイズ)。行に欠損値がある場合、すべてのデータセットに対する全行を除外します。

グラフテンプレート

散布図 散布図のテンプレートを指定できます。
ボックス ボックスチャートのテンプレートを指定できます。行列プロファイル対角セルで表示なしの場合、このオプションは利用できません。
ヒストグラム ヒストグラムのテンプレートを指定できます。行列プロファイル対角セルで表示なしの場合、このオプションは利用できません。

結果を出力

これにより、楕円と近似の計算データが格納される場所が決まります。デフォルトの場所は、ソースワークブック([<input>])内の新しいワークシート(<new>)です。

NoteN個のデータセットまたは範囲を選択すると、 N^2-N個のグラフが作成されます。多数のデータセットまたは範囲を選択すると、計算時間が劇的に長くなり、グラフが小さくなります。

Origin 2023bから、グループ範囲が指定されている場合、個々のグループでの結果 (信頼楕円、線形フィット、統計情報を含む) が出力されます。対角セルにおけるプロットの色も散布図のグループの色に従います。