関数の偏微分式を指定すると、反復計算の実行時間を削減することができます。しかし、Origin Cでの関数定義は高速に処理されるので、偏微分式を使う必要はありません。
偏微分式を指定したい場合、フィットパラメータに関しては、従属変数の関数の微分式を指定する必要があります。さらに、すべてのフィットパラメータに関する偏微分式を指定する必要があります。
Origin Cで関数を定義する場合、偏微分式の変数はコードビルダで事前に定義します。それらに対する式を入力する必要があります。
例えば、関数が次の形式の場合
各パラメータの偏微分は次のようになります。
そして、Origin Cフィット関数を定義する場合、変数dy_P1, dy_P2, dy_P3が利用でき、偏微分での関数を定義できます。
Origin Cを使わず、LabTalkで実行形式を「Yスクリプト」にして関数を定義する場合 (微分の使用で互換性のある形式のみ)、偏微分の表記が異なります。この場合、上記の偏微分は次のようになります。