FFTフィルタ

フィルタリングは信号データから周波数成分を選択する処理です。OriginはFFTフィルタ、 つまりフーリエ変換を使って入力信号の周波数成分を分析するフィルタリングを備えています。

FFTフィルタでは、ローパス(ideal low-passとparabolic low-passを含む)、ハイパス、バンドパス、バンドブロック、しきい値の5種類のフィルターが利用できます。ローパスフィルターは、カットオフ周波数より大きいすべての周波数成分をブロックし、小さい周波数のみを通します。ハイパスフィルターはローパスフィルターの逆で、カットオフ周波数より小さいすべての周波数成分を除去します。バンドパスフィルターは、低域および高域カットオフ周波数で決められた範囲内の周波数成分を通し、バンドブロックフィルタは選択した範囲の周波数を除去します。しきい値フィルタは、振幅が指定したしきい値より小さいような周波数を除去します。

プレビューがオンの場合、カットオフ周波数またはしきい値をプレビューパネルから選択してダイアログに入力できます。例えば、ローパスが選択されている時、プレビューボタンをクリックするか、自動プレビューにチェックが付いていると、プレビュー画面で赤い垂直線が振幅対周波数のプロットに表示されます。垂直線のX位置は現在のカットオフ周波数の値に対応します。垂直線をクリックして右または左にドラッグする事で移動できます。マウスのボタンを離すと、Originは新しい位置を読み取り、カットオフ周波数を更新します。自動プレビューのチェックを付けておくことをおすすめします。これはプレビューを見る事で効果をはっきりと確認できるからです。

時間に応じて発生する信号の全体像は、プレビュー画面の上レイヤに表示されます。プレビューパネルの左側には、3つのボタンが配置されており、上のボタンはプレビューの拡大、中央のボタンはプレビューの縮小、下のボタンはプレビューの再スケールに使用されます。

Filtering 01-vNext.png

FFTフィルタリングを使用するには

  1. ワークブックまたはグラフをアクティブにします。
  2. メニューから、解析信号処理:FFTフィルタ を選びます。

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