Appendix 5 - 以前のバージョンからの変更点
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Originの以前のバージョンから最新バージョンにアップグレードする場合、ワークフローを適切に調整するために、過去のバージョンで発生したOriginに対する主要な変更を確認する必要がある場合があります。
ワークシート列名
変更されたバージョン:Origin 2017(9.4)
ワークシート列のショートネームの命名は、Excelと同様に、デフォルトでA、B、C...の順になるように変更されました。列の式の記述を簡単にするために個の変更が加えられました。列を移動した場合、名前が左から右へのアルファベット順を維持するように調整され、既存の列式が自動的に更新されます。
この新しい表記法を、スプレッドシートセル表記法(SCN)と呼んでいます。これはワークシートのプロパティで、必要に応じてオフにすることができますが、説明的な名前を付ける場合は、ショートネームでなく列ロングネームを使用するのがお勧めです。
列のショートネームが特定の名前に設定されている以前のプロジェクトまたはワークブックを最新バージョンで開くと、SCNプロパティは自動的にオフになります。プロパティをオンにすると、元々割り当てられていたショートネームは失われます。
詳細は情報は、SCNに関するFAQを参照してください。
ファイルインポート
変更されたバージョン:Origin 2019b(9.65)
ローカルファイルとWebファイルに接続するためのデータコネクタメカニズムは、Origin2019bで導入されました。このときに、データメニューが追加されています。従来のインポートルーチンはデータメニューから引き続き使用できますが、データコネクタの使用をお勧めします。
データコネクタを使用してインポートしたデータは、デフォルトで編集できないようにロックされています。事前設定されたサイズを超えるデータは、プロジェクトの保存時にデフォルトでクリアされ、プロジェクトファイルサイズを小さく維持できます。
詳細については、このデータコネクタのページを参照してください。
プロジェクトファイル
変更されたバージョン:Origin 2018(9.5)
Origin 2018bでは、プロジェクトファイルを保存する際に新しいUnicodeベースのOPJUファイル形式が導入されました。拡張子OPJの以前のファイルは、最近のバージョンでも開けます。ファイル> プロジェクトの新規保存で開くダイアログでは、OPJ形式での保存も可能です。システム変数@OPJを使ってプロジェクト保存のデフォルト形式を設定できます。
64 vs 32-bit
変更されたバージョン:Origin 2020(9.7)
32bit対応の最新バージョンはOrigin 2019bです。Origin 2020以降、Originソフトウェアは64bit版でのみ提供されています。
カスタムメニュー
変更されたバージョン:Origin 2020(9.7)
ショートメニューのオプションがGUIから削除され、@SCNFM=1を設定することで利用可能になっています。しかし、カスタムメニューがある場合、ショートメニューは正しく機能しません。
CNFファイルベースのカスタムメニューは引き続き正常に機能しますが、カスタムメニューオーガナイザ(OMCファイルベース)に置き換えられました。カスタムメニューオーガナイザを実行すると、CNFメニューとOMCメニューを使用できないため、以前作成したCNFファイルベースのメニューは無効になります。CNFファイルベースのメニューを元に戻すには、origin.ini(ユーザファイルフォルダ内)を編集して、以下を追加します。
[Config]
MenuLevelByOMC=0
Origin Cファイルの自動読み込み
変更されたバージョン:Origin 2015(9.3)
Origin 2015以降、ユーザのOriginCファイルをコードビルダのSystemフォルダに追加できません。現在はAutoloadフォルダに追加します。Autoloadフォルダ内のファイルは、Originの起動時に自動的にコンパイルされます。また、Originの起動時に、Systemフォルダでユーザファイルが検出されると、それらは自動的にAutoloadフォルダに移動され、ユーザに通知されます。詳細については、[AutoLoad]フォルダにファイルを追加を参照してください。
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