サンプリング間隔WksCol-SampleInterval
サンプリング間隔とは
プロットと多くの解析ルーチンはデータのX値を必要とします。通常、データ列のX値は別のワークシート列に保存されます。しかし、等間隔のX値(例えば波形データ)に対しては、データ列のサンプリング間隔ヘッダ行に、X値のオフセット値、増分、単位を保存する別のオプションが提供されています。
サンプリング間隔ヘッダ行を使用することの1つの利点は、メモリーを節約するのに役立つことです。また、このヘッダ行に格納されている情報をプロットや分析などのすべての操作に使用できます。たとえば、作図のセットアップ ダイアログでは、サンプリング間隔ヘッダ行の情報で定義されているX値である<自動X>に対してデータ列をプロットすることを選択できます。X値を含む列を作成したい場合は、サンプリング間隔情報を使用して簡単に列を生成できます。
サンプリング間隔ヘッダ行の情報は、いくつかのインポートおよび分析ルーチンによって自動的に生成されます。また、Originに搭載されているツールを使用して、手動で作成および編集することもできます。データ列が操作の入力列である場合、情報を更新すると再計算がトリガーされます。
Note:
- サンプリング間隔ヘッダー行に表示される数値の精度は、環境設定:オプションダイアログの数値の表現形式タブで制御されますが、内部的に値は完全精度であり、ワークブックオーガナイザで表示されるメタデータにあります。
- X、Y、Z列にサンプリング間隔を設定できます。
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サンプリング間隔情報の設定と消去
サンプリング間隔lヘッダ行の情報を直接編集することはできません。ただし、それを作成/変更/消去するには、次のツールを使用できます。
サンプリング間隔の設定
colintXファンクションを使って、サンプリング間隔ヘッダ行を追加、修正、削除を行うことができます。
このXファンクションのダイアログは、次のようにして開けます。
- メインメニューからを選択します。
- 列のサンプリング間隔セルをダブルクリックします。
このダイアログで設定するXの初期値は、サンプリング間隔ヘッダ行でx0で表示され、X増分はdxで表示されます。このダイアログで設定された単位は、サンプリング間隔ヘッダ行にも含まれています。また、X列に対するロングネームを指定することができ、サンプリング間隔ヘッダ行の情報から作成できます。
ヘッダ行の既存の情報を修正するには、このダイアログを再度開き、必要な変更を行い、OKをクリックします。
このダイアログは、ヘッダ行の情報を消去するためにも使用できます。このダイアログを開き、Xの初期値とX増分の両方に1(デフォルト)を設定します。
列の追加情報
サンプリング間隔ヘッダ行が空でない場合は、左上隅に文字 "i"の付いた黄色いアイコンが表示されます。このアイコンをクリックすると、列の追加情報ダイアログが開きます。この列のデータがSPCファイルからインポートされた場合は、サンプリング間隔情報を編集してヘッダ情報を表示できます。
このダイアログの等間隔X初期値ボックスはヘッダ行のx0に対応し、等間隔X増分ボックスはヘッダ行のdxに対応し、それぞれ編集できます。1がデフォルト値であるため、両方の値を1に設定すると、ヘッダ行の情報を削除できます。
列の追加情報ダイアログのヘッダ情報領域には、データの出所であるSPCファイルからインポートされたヘッダ情報が表示されます。列のデータがSPCファイルからインポートされていない場合、この領域は空になります。
サンプリング間隔からX列を作成
サンプリング間隔ヘッダ行の情報からX列(X値を持つ列)を作成することができます。列のプロット属性はデフォルトで無属性となります。
X列を表示サンプリング間隔からX列を作成するには、データ列をハイライトしてからOriginメニューからを表示を選択します。
サンプリング間隔を設定するツール (colint Xファンクション)でロングネームを付けていれば、ロングネームがX列に適用されます。
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