Originプロジェクトを保護する

Originのプロジェクトデータを保護するには2つの方法があります。

  • Originのプロジェクトにパスワードを追加して、権限がない人がOPJを開くのを防ぐことができます。 これは、GUIとLabTalkスクリプトの両方から操作できます。
  • Originのプロジェクトに管理パスワードを追加して、OPJの不正な編集を防ぐことができます。この方法は、OPJのアクセスを制限せず、編集や新しいファイル名でOPJを保存もできません。これはLabTalkスクリプトでアクセスできます。


必要であれば、同じプロジェクトに2つの方法のパスワードを適用して保護できます。

プロジェクトの開封パスワード

プロジェクトをパスワード保護し、権限のない人がOriginデータにアクセスするのを防ぐことができます。

開封権限のない人からプロジェクトをパスワード保護するには、

  1. メインメニューからツール:データ保護:プロジェクト保護を選択します。
  2. パスワードダイアログで、パスワードを作成します。

設定後、このOPJファイルを開こうとすると、パスワードの入力を求められます。これは、OPJファイルを開くどのモードでも適用されます(既存プロジェクトに追加するために開く、LabTalkスクリプトやOriginCから開くなど)。

パスワードを変更するには、

  1. パスワードダイアログを開き、現在のパスワードと新しいパスワードを入力します。


OPJの開封パスワードは、LabTalkスクリプトから設定することもできます。詳細については、document -pwdをご覧下さい。

プロジェクトの編集パスワード

このパスワード保護モードは、OPJファイルに編集を加えようとすると求められる管理パスワードを作成します。この保護は一般的にワークシートやワークブックを対象としていますが、グラフウィンドウに対しても保護が適用されることがあります。

管理パスワード保護は、OPJの権限のない開封を防ぐパスワードの設定とは、完全に異なります。管理者パスワードは、プロジェクトファイルの開封を防ぐことはできず、ファイルに変更を加え、新しい名前で保存するのを防ぎます。不正はアクセスと不正な編集からプロジェクトを保護する場合、2種類のパスワードを設定します。

Origin 2015では、LabTalkスクリプトによる管理パスワード保護が可能です。Originプロジェクトへの管理パスワードの追加についての詳細な情報は、


Note:セルのフォーマットダイアログ (フォーマット:セル)とワークシートプロパティ(フォーマット:ワークシートの表示属性 > フォーマットタブ)ダイアログには編集の禁止オプションがあります。この機能は、データ保護の目的ではなく、意図しない上書き(削除は除く)を防ぎます。

監査ログ

監査ログは、OPJファイルをいつ、誰が変更したかを記録するためのものです。この機能はデフォルトで無効になっています。この機能を有効にすると、OPJファイルを保存するときに、Originはユーザ名(Windowsのログインユーザ名)と時間を記録します。

Audit Log.png

監査ログを有効にするには、メニューからツール:データ保護:監査ログを選択し、ログを取るボタンをクリックします。Originが、監査ログのパスワードをセットアップを促します。これは、任意のステップですが、パスワードがセットされると、監査を無効にするときにパスワードを入力する必要があります。このログは誰でも見ることができますが、パスワードを知らないとログの取得を停止できません。

監査ログを無効にするには、監査ログダイアログを開き、ログを止めるボタンをクリックします。パスワードを設定している場合、入力します。

監査ログのオンオフはLabTalkスクリプトによっても操作可能です。詳しくは、document -log1およびdocument -log0コマンドをご覧ください。

監査ログをデフォルトで有効にするには、メニューの環境設定:システム変数でシステム変数を@ALOG = 1 とします。システム変数@ALOGについての詳細は、システム変数リストをご覧ください。