ワークシートのデータから3D曲面図や等高線図を作成する場合、最初にデータを行列形式に保存する必要があります。Oiginでワークシートを行列に変換する基本的な処理方法は、3つあります。
直接変換は、ワークシートに含まれるZデータをそのままOriginの行列にコピーするか、転置してコピーするだけです。
XYZグリッディングは、より複雑な処理を行います。Originの行列はZ値が四角形に配列され、その列は線形でX値にマッピングされ、行は線形でY値にマッピングされます。元のワークシートのXYZデータがXおよびY方向に等間隔である場合、標準配置グリッディング法を使ってデータを行列に変換します。データがXおよびY方向に等間隔でない場合、いくつかのランダムグリッディング法の1つを使う必要があります。
ランダムデータ配置のグリッディング法では、1セットの不規則なデータポイント(xi, yi, zi)において、F(xi, yi)=ziという式が成り立つようにデータを補間する関数 F(x, y)を構築しなければならないという数学上の問題があります。XY平面上では、データポイントが区別されなければなりません(1対のXYデータに複数のZデータを持つことはできません。Note 1をご覧ください。) 構築された曲面は連続した曲線で、連続した一次導関数を持ちます。
補間するとき、推定されるグリッドに近いデータポイントに、より大きな重み付けがされます。グリッドを定義するときには、グローバルとローカルの両方の計算方法が使われます。グローバルなアルゴリズムは、各グリッドを定義するのにすべてのデータポイントを使用し、ローカルなアルゴリズムでは、定義されるグリッドに近いXYデータだけを使います。そのためグリッディング結果は、使用されるアルゴリズムにより多少の違いがあります。また、グローバルなアルゴリズムは、多くのXYデータから情報を取得する必要があるので、計算量が多くなります。(相対的なスピードの比較はXYZグリッディング法をご覧ください。)
Note1: データセットが同一線上のデータの場合、それは曲面を定義できないので、使用することができません。そのため同一線上のデータは削除する必要があります。また、 特定の (x, y) に対する複数のz値は複合z値を決定するため複数のオプションを 持ちます。
Note 2: Originの行列ブックには、2つのヘッダ表示モードがあります。行/列 (「表示:行/列モード」) と X/Y表示 (「表示:X/Yモード」)です。