インポートファイルのメタデータにアクセスする


メタデータは、いくつかの方法で他のデータを識別したり、説明するデータです。データファイルインポートで説明したように、メタデータは、データを取得した日付と時間、データファイルフォーマットなどのファイル関連の情報を含みます。Originは、メタデータを細かく抽出することができ、ASCII, バイナリサードパーティ製のファイルをインポートするときに、この情報を保存できます。 いくつかのメタデータはデフォルトで抽出されます。例えば、ファイル名、パス、ファイル形式、作成時間、ファイルインポート時間などです。

他のメタデータについては、ファイルインポート前に指定する必要があります。インポートウィザードを使って、データをインポートするとき、ASCII または バイナリ ファイルのヘッダ部からユーザ定義の変数に抽出でき、それをインポート先のワークブックに保存することができます。 NI DIAdem データファイルのようないくつかのサードパーティ製のファイルは、特殊な情報 (例えば、時間フォーマット、欠損値など) が自動的に取得され、このファイルのインポートを取り扱う特別なXファンクション (NI Diademファイルの場合impNIDIAdem)によって保存されます。

メタデータはワークシート内の2つの場所に保存されます。

  • page.info 領域 page.info領域は、ワークブックと結びついている ASCII 保存領域です(実際にはページ)。通常、ファイル名、パス、作成日、インポートしたファイルのタイプ、ファイルをインポートするのに使われたインポートフィルタの情報を持ちます。ユーザ定義変数が、インポートウィザードを使ってASCIIまたはバイナリファイルから抽出された場合、これらの変数も同じくこの領域に保存されます。この領域には、ワークブックに直前にインポートしたファイルと結びついているメタデータのみが含まれます。ワークブックに別のファイルをインポートすると、新しいシートにインポートしたとしても、新しい情報によって古いデータは上書きされます。
  • バイナリ保存 領域 バイナリ保存領域は、page.info領域よりも多くの情報を保存することができます。ファイル名、パス、作成日、ファイルタイプ、ユーザ定義変数に加え、ファイルインポートを取り扱うXファンクション によってサードパーティ製のファイルから抽出した特殊な情報を保持することができます。この領域とpage.info領域のもう1つの大きな違いは、別のファイルがワークブックにインポートされたとしても、この領域の古い情報は上書きされないということです。新しいノードが追加されるだけで、新しい情報がそのノードに追加され、そのワークブックにインポートしたすべてのファイルの情報を保存します。

プロジェクト内で、これら2つの領域に保存されているメタデータにリンクしている変数を使用することもできます。どちらかの領域からいくつかの項目に関する情報、例えばファイル名、を取り出すことができます。どちらの領域を使用するかを決めるのは、この情報で何をしようとしているのかによります。例えば、ワークブックに新しくインポートするたびに変数の値を更新する場合、page.info領域にリンクします。一方、ワークブックが作成されたときからの情報のすべての変数値を保存する場合、バイナリ保存領域にリンクします。

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