インポートウィザードは、ASCIIまたは単純なバイナリファイル(任意のヘッダ部とその後にバイナリデータが続くような構造)のインポートをサポートしています。このどちらのカテゴリーにも含まれないようなデータの場合、データをインポートするOrigin Cコード(ユーザ定義) を記述することができます。
さらに、データファイルをインポートするのにウィザードを使用する別の大きなメリットとしては、ウィザードで行った設定をフィルタファイルとして保存して、同じ構造のファイルを繰り返しインポートするのに使用することができる点があります。自分のフィルタを作成すると、2回目以降はドラッグ&ドロップまたは「ファイル:開く」ダイアログで選択するだけで簡単にインポートすることができます。ファイル名を指定する時にワイルドカードを使うことができ、目的のフィルタを絞って使うことができます。例えば、あるインポート設定(1つのフィルタ)がいくつかのDATファイルを扱い、別のインポート設定(2番目のフィルタ)が別のDATファイルグループを扱うのに使うようにすることができます。正しく定義すれば、フィルタはどのDATファイルと結びついているかを認識するので、特定のデータファイルに対する適切なフィルタを覚えておく必要はありません。
インポートウィザードは、クリップボード経由でOriginにデータをインポートすることもできます。これは、Originの標準のデータインポートルーチンではサポートしていないようなデータを、Webページから取得したり、別のアプリケーションから持ってくるようなときに役立ちます。ウィザードのインタラクティブなデータ表示パネル (インポートウィザードの「データ列」ページ)を使って、クリッップボードデータの解析を行うことができ、ワークブックや行列ブックにデータを適切に配置することができます。さらに、クリップボードデータのインポート設定を保存することができます。これは、例えば、毎回データ構造を設定するためにウィザードのすべてのページを実行しなくても、新しくアップロードされたデータを毎週webページから収集し、結果を再びWebページに戻すようなことができます。(Originがクリッップボードからインポートするとき、クリップボードの内容をTMPという拡張子の一時ファイルを保存します。)
他のウィザードの機能としては、インポートファイル名とヘッダから変数に抽出したり、ユーザ定義の区切り文字や日付フォーマットを指定したり、LabTalkスクリプトを使ってインポートしたデータの後処理を行うことができます。
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