reducedup

メニュー情報

  • ワークブックがアクティブな場合
ワークシート:データ削減:重複X
  • グラフがアクティブな場合
解析:データ操作:データ削減:重複X

概要

重複しているXデータを置換してXYデータを削減します

追加の情報

必要なOriginのバージョン: 8.1 SR0以降

コマンドラインでの使用法

reducedup method:=mean tol:=1 xcount:=<new>

Xファンクションの実行オプション

スクリプトからXファンクションにアクセスする場合、追加のオプションスイッチについてのページを参照してください。

変数

表示
変数
I/O

データ型
デフォルト
説明
入力 iy

入力

XYRange

<active>

入力データ範囲を指定します。
置換方法 method

入力

int

0

同じX値に対応するY値をどの値で置き換えるか指定します。

オプションリスト:

  • mean: 平均
    各グループのデータポイントをそのデータポイントの平均値で置き換えます。
  • median:中央値
    各グループのデータポイントをそのデータポイントの中央値で置き換えます。
  • min:最小
    各グループのデータポイントをそのデータポイントの最小値で置き換えます。
  • max:最大
    各グループのデータポイントをそのデータポイントの最大値で置き換えます。
  • sum:合計
    各グループのデータポイントをそのデータポイントの合計値で置き換えます。
  • sd:SD
    各グループのデータポイントをそのデータポイントの標準偏差で置き換えます。
  • se:SE
    各グループのデータポイントをそのデータポイントの標準誤差で置き換えます。
  • rms:RMS
    各グループのデータポイントをそのデータポイントの二乗平均平方根(RMS)で置き換えます。
許容値 tol

入力

double

1.0e-8

2つのX値が等しいとするための許容値を指定します。詳細については、以下のアルゴリズムセクションを参照してください。
出力 oy

出力

XYRange

<new>

出力範囲を指定します。出力表記のシンタックスを参照してください。
重複Xのカウント xcount

出力

XYRange

<new>

重複Xの数を出力するかどうかを指定します。出力表記のシンタックスをご覧ください。

説明

このXファンクションは、重複するX値を持つデータ行を削除します。このXファンクションでデータを削減した後、同じX値を持つデータはなくなります。元データで同じX値に対応するY値は、選択した統計量で置き換わります。

サンプル

次のサンプルでは、同じX値を含むいくつかのデータ行を削減する方法を示しています。

  1. ワークブックを作成して、<Originプログラムフォルダ>\Samples\Mathematics\Circle.datをインポートします。
  2. ワークシート列を選択してメインメニューの作図:基本の2Dグラフ:折れ線を選択してグラフを作成します。
    Reducedup-1.png
  3. グラフをアクティブにします。解析:データ操作:データ削減:重複Xメニューを選び、 reducedupXファンクションダイアログボックスを開きます。
  4. 自動プレビューにチェックを付けると、ダイアログプションを変更してもプレビューウィンドウで現在の結果を確認できます。
  5. 置換方法ドロップダウンリストで最小を選択します。
  6. 重複Xのカウントにチェックを付け、[<新規>]<新規> にします。これでデータ削減後に重複Xの数を取得できます。
    Reducedup-2.png
  7. OKボタンをクリックします。元のワークブックとグラフで結果を確認できます。
    Reducedup-3.png
  8. 削減データを別のグラフにプロットします。ワークブックを開きます。col(C) と col(D)を選択します。Originメニューから作図: 基本の2Dグラフ:折れ線を選択して、グラフを描画します。
    Reducedup-4.png

アルゴリズム

  • 2つの値が等しいかどうかを確認する許容値

いくつかのXファンクションの同一性の検定では許容値を含みます。このアルゴリズムは、2つのX値が等しいかどうかを検定します。

与えられたvectorデータに対して、最初に昇順でソートし、ソートされたvectorデータが\left (x_1, x_2, x_3, ..., x_n \right ) とします。ここで n はvectorのサイズです。次のステップは、2つのX値が指定した許容値 tol で等しいかどうかを検定する手順です。

  1. Vectorデータの最大値と最小値を見つけ、それぞれ max および min とします。
  2. 次式で検定値 dTol を計算します。
    dTol = tol * \left ( max - min \right )
  3. x_1 から x_n までのソートしたvectorですべての値をループし、\left ( x_n - x_{n-1} \right) の絶対値を dTol と比較します。
    abs \left ( x_n - x_{n-1} \right ) \le dTol の場合、x_n = x_{n-1} \, となり、そうでない場合は x_n \ne x_{x-1} です。
  4. 複数のX値が等しいと決まったら、つまり\left ( x_i, x_{i+1}, ..., x_j \right )、ここで1 \le i < j \le n は、この等しいX値に対して表示X値は次のように定義されます。
    この等しいX値の数が偶数の場合、表示X値は x_{\frac {i + j - 1}{2}} です。
    この等しいX値の数が奇数の場合、表示X値は x_{\frac {i + j}{2}} です。

関連するXファンクション

stats, reducexy


キーワード:データ削減、代表値、平均、合計、最小値、最大値、統計