Web-Connect-Copy-Link
データコネクタは、定期更新されるデータファイルへの「ライブリンク」を作成するための理想的な方法です。従来のファイルインポート機能の場合、ソースデータが変更されるたびにユーザがデータを再インポートする必要があります。しかし、ブックにコネクタを追加した場合は、プロジェクトを開くたびにデータソースに対して自動的にクエリを実行できるため、データ管理タスクが簡素化されます。
このチュートリアルでは、アメリカ地質調査所(USGS)のWebサイトで「リアルタイム」の地震データに接続する方法、接続されたプロジェクトを開いた時にデータを自動的にインポートするように構成する方法、および、データキャッシュを管理する方法を示します。これにより、プロジェクトを開くたびに最新のデータを確実に取得できます。
必要なOriginのバージョン: Origin 2021 以降
ここでは、OriginLabの無料のMaps Onlineアプリを使用して、緯度、経度、マグニチュード、深度データの散布図のベースマップを作成します。
データコネクタでインポートされたデータはロックされているため、列を再配置することはできません。Originのデフォルトでは、Yデータ列の左側にXデータ列がある必要があります。しかし、ロックされたワークシートでは、Xデータ(経度)はYデータ(緯度)の右側にあります。このような場合、データ列を移動することなく列を指定できる作図のセットアップダイアログボックスを使うと、データへの「ライブ」接続を失うことなく作図できます。
グラフのプロットされたポイントにカーソルを合わせると、カスタマイズ可能なデータポイントのツールチップが表示されます。ツールチップを右クリックし、設定を選択すると、ツールチップでの表示項目を変更できます。例えば、プロット上にマウスカーソルを置くと、すべてのプロット変数(latitude、longitude、magnitude、depth)を任意の順序および数値形式で表示できます。
データコネクタは、サイズが大きいデータファイルのインポートを容易にするために考案された機能です。コネクタは、サイズが大きいファイル(デフォルトでは500kBより大きいファイル)をインポートしてもOrigin内部に保存しないため、ディスク領域を節約できます。プロジェクトファイルにデータコネクタを使ったワークブックが多数ある場合は、必要に応じて選択的にファイルに再接続できるため、その時点ですぐにアクセスする必要のあるデータのみをインポートできます。
接続の更新に時間がかかり、結果的に作業が遅くなる可能性があるため、更新回数を管理するためのシステム変数@CFDTを使用できます。これは、ソースデータのコネクタクエリ間の時間の長さを制御します。Webに接続機能によってインポートされたデータは、ファイルサイズ100kBあたりの@CFDT 秒の値に等しい期間キャッシュされます(たとえば、10MBのファイルに接続したデータは900 * 100 = 90,000秒、つまり、約24時間キャッシュされます)。
また、必要な時にキャッシュを削除するためのLabTalkコマンド、delete -webも利用できます。ここで作成している地震データのプロジェクトでは、常に最新のデータを取得したいので、これを利用します。
delete -web
このチュートリアルでは、次のようにプロジェクトを構成したいとおもいます。
delete -web; type -b "Webのキャッシュはクリアされました。プロジェクトデータが更新されました。"
ProjectEventsは下図のようになります。