クイックピークガジェット


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概要

クイックピークガジェットはROI(Region of Interest, 関心領域)内でのピーク検索、基線の減算、ピークの積分、フィットを実行できます。また、ピークアナライザと連携することもできます。詳細はこのチュートリアルを参照してください。

必要なOriginのバージョン: Origin 2015 SR1以降

学習する項目

このチュートリアルでは、以下の項目について解説します。

  • クイックピークガジェットでスペクトルのベースラインを検索し、減算する
  • クイックピークガジェットを使用してグラフ内のピークを検索する
  • 初期設定をカスタマイズする

ステップ

  1. 新規ワークブックボタンButton New Workbook.pngをクリックして、新しいワークブックを作成します。ヘルプ: フォルダを開く: サンプルフォルダを選択して、サンプルフォルダを開きます。このフォルダ内のSpectroscopyサブフォルダにあるZircon.dat ファイルを探します。空のワークシートにファイルをドラッグアンドドロップしてインポートします。
  2. 列Bを選択して、2Dグラフギャラリーツールバーの折れ線Button Line.pngボタンをクリックして折れ線グラフを作図します。
  3. Originメニューからガジェット:クイックピークを選択し、クイックピーク:addtool_quickpeaksダイアログボックスを開きます。
  4. 基線タブを開き、モード二次微分にし、範囲全プロット範囲に変更します。OKをクリックして、適用します。
    Quick Peak Gadget 01.png
  5. 黄色いROIボックス内のピークが検出され、マークが付きます。ROIボックスのサイズを変更して、グラフ内のX範囲が[0,7000]の部分を囲みます。ベースラインとピークの検索のために設定を変更する必要があるようです。
    Quick Peak Gadget 02.png
  6. 三角形のボタンTriangle Button.pngをクリックして、メニューから設定を選択し、基線タブのスムージング法の項目を次のように調整します。
    Quick Peak Gadget 03.png
    適用をクリックして適用し、ピーク検索タブで値を調整します。
    Quick Peak Gadget 03-1.png
  7. OKをクリックして設定を適用し、ダイアログを閉じます。しきい値最大アンカーポイントを変更したことで基線が、しきい値高さを変更したことでピークがうまく検出されたのがわかります。
    Quick Peak Gadget 04.png
  8. 三角形ボタンTriangle Button.pngをクリックして、メニューから新しい出力を選択するとピーク検索の結果がレポートシートに出力します。
    もう一度三角形ボタンTriangle Button.pngをクリックして、レポートシートに行くを選択すると、出力ワークシートを確認できます。
    Quick Peak Gadget 05.png
  9. ガジェットを適用したグラフウィンドウをアクティブにして、三角形ボタンTriangle Button.pngをクリックし、基線の減算を選択します。確認メッセージはOKをクリックしてデータからベースラインを減算します。
    Note: 基線を減算した後にワークシートを確認しても何も起こらない場合は、データが接続によってインポートされています。この場合、ワークシートの左上隅にある緑色のアイコンData connector icon.PNGをクリックし、インポートしたデータのロック解除またはデータコネクタを削除をクリックする必要があります。その後、基線を再度減算します。
  10. 右上隅の×ボタンをクリックして、ガジェットを閉じます。最終的なグラフは下図のようになります。

    Quick Peak Gadget 06.png
    Note:フィット時の詳細設定を行う場合はクイックピークガジェットとピークアナライザを組み合わせて使用します。