MultiLayer-LinkAxes
グラフレイヤはOriginのグラフの基本となる部分です。グラフレイヤは複数の座標軸と1つ以上のデータポイントに加え、軸タイトル、凡例、テキストラベル、描画オブジェクト、ボタンオブジェクト等で構成されています。グラフレイヤはグラフウィンドウ内では移動したり、サイズを変更することができます。グラフウィンドウは1から1024のグラフレイヤを開くことができます。
複数のレイヤを含むグラフを操作するときは、各プロットまたは各軸のスケールを個別に変更するのではなく、一度に複数のレイヤにカスタマイズを適用するためのツールを用意すると便利です。Origin 2018bからは、作図の詳細のレイヤタブにある共通の表示コントロールを使って、複数のグラフレイヤを同時に編集することができます。
必要なOriginのバージョン:Origin 2018b
上記のグラフウィンドウを1つの4パネルグラフウィンドウに統合します。その前に、統合されたグラフでこれを制御する方法を理解できるように、要素(軸のタイトル、グラフの凡例など)の拡大/縮小について簡単に説明します。
複数パネルグラフのレイヤ要素・設定、プロットや軸をカスタマイズするにはどうすればよいでしょうか?レイヤを1つずつ編集することもできますが、それでは煩雑になります。Origin 2018bからは、作図の詳細:レイヤタブ:共通の表示コントロールで一つのレイヤの編集内容を他のレイヤに適用できます。
ここで、グラフのカスタマイズが完了したように思われます。しかし、4つのグラフが統合された場合、フォントサイズの縮小が問題となります。
しかしこの詳細情報はスキップしても構いません。スケール変更されたフォントサイズはユーザの混乱を招く元であり、上記のメニュー項目でフォントサイズをリセット出来ます。
これでグラフは完成しているようですが、さらに改良する点がいくつかあります。1つはグラフの余白を削除することです。これにはいくつかの方法がありますが、「レイヤをページに合わせる」メニューを利用すると簡単に行えます。
グラフを外部のアプリケーションにエクスポートする場合、エクスポートの余白ダイアログボックスを利用してグラフの外側の余白を削除することができます。
4つのパネルは共通の2つ変数を利用しているので、それぞれの凡例は必要ありません。ですので、3つのオブジェクトを削除して4番目の凡例オブジェクトを若干変更し、4つ全てのパネルの凡例とします。