ワークブック、ワークシート、ワークシート列

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Originのワークブックは、Excelのような表計算を行うスプレッドシートに似ていますが、いくつか重要な点が異なっています。スプレッドシートでは、セルまたはセル範囲で操作を行います。セルが操作の単位になっています。行や列には特に重要な意味はありません。スプレッドシートの行や列の関係は、ユーザによって作成されます。

それに対し、Originワークブックのシートは、Originのシートにある各行は行内の各セルが共通の行番号(インデックス)結びついているデータベースのレコードであるという点で、本質的にはデータベースに似ています。ですから、例えば、行番号で各行を識別し、その行のセルにはそれぞれ異なる変量の測定データが存在します。つまり、1つの行内のセルの中には基本的な関係があり、ユーザが思いつく明示的な関係から独立しています。

同様に、ワークシート列の各セルには、列内のセルの関係を作成し、ある1つの変数の測定データが含まれます。1つの変量の測定データの列はOriginのワークシートデータセットとして定義されます。

Originのワークシートには必ず1つの変量の測定データを含むので、データ保存領域とは別に必要なメモリの大きさを最小化することができます。スプレッドシートの各セルは幅広い複雑でさまざまな情報--数式やマクロなど--を保存できますが、Originのワークシートのセルは、1つのデータタイプだけに対応しています。これにより、Originは、100万行や10,000列のデータセットを取り扱うことができます(制限はシステムリソースのみに依存します)。それに対し、スプレッドシートは通常約256列、65,000行に制限されます。

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