補間ガジェット


Video Image.png 関連する動画はこちら:Origin VT-0010 Interpolation

概要

補間ガジェットはROI(Region of Interest)範囲のすばやい補間を行います。

Interpolate Gadget.png

このガジェットで、次のことができます。

  • 線形、3次スプラインまたは3次Bスプライン法を使用して矩形領域上のデータ点を簡単に補間
  • 任意のX値から補間されたY値を素早く検索
  • 補間値をスクリプトウィンドウや結果ログ、特定のワークシートに出力
補間ガジェットを使うには

このツールを使うには、グラフがアクティブなときに、メニューからガジェット:補間を選びます。

ダイアログ設定

このダイアログは、メニューからガジェット:補間を選ぶか、ROIフライアウトメニューから設定を選ぶと開くことができます。

ROIボックス Xスケール
ROIのXデータ範囲を指定します。
開始
Xスケールの開始値を入力します。
終了
Xスケールの終了値を入力します。
固定(ROIによる変動を防止)
Xスケールを固定してROIボックスによって再スケールするのを防ぎます。

ツール名を表示する

ROIの上部付近にツールの名前を表示するかどうか指定します。

塗り色

ROIボックスの塗り色を指定します。

補間線の色

補間線の色を指定します。

補間線の幅

補間線の幅を指定します。
ROIボックス上中央への表示 数値の量をROIボックスの上部に表示します。
左のY
ROIの左端に対応するY値
右のY
ROIの右端に対応するY値
特定XでのY
X 編集ボックスで指定するX値に対応するY値
X
この編集ボックスは、特定XでのYチェックボックスが選択されているときにのみ編集できます。
補間/補外オプション 手法
補間/補外の手法を指定します。以下のオプションがあります。
  • 線形
    線形補間が速い方法で、隣り合う2つのデータポイント間に直線を引き、データポイントの値を求めます。
  • 3次スプライン
    この方法は入力データを指定した数に分割し、各セグメントに対して、3次多項式でフィットします。各3次関数に対して2階微分が0に等しくセットされます。これらの境界条件があっていると、関数全体はで構成できます。
  • 3次スプライン
    この方法も入力データを分割します。各区間はベジエスプラインでフィットされます。
  • Akimaスプライン
    この方法は複数の多項式から作成された区分関数を元にしています。akima補間は外れ値に対しても安定しています。
ここから アルゴリズムをご覧下さい。

ポイント数

補間/補外のポイント数を指定します。

境界

方法で「3次スプライン」が選択されている時のみ選択できます。以下のオプションがあります。
  • 自然
    両端で2階微分が0
  • Not-A-Knot条件
    2階微分および2階微分の最後のポイントで3階微分が連続

スムージング因子

方法3次B-スプラインが選択されている時のみ選択できます。非負のパラメータは、キュービックBスプラインで補間された曲線の滑らかさを指定します。因子はスムージングと実際のデータへの忠実度のバランスをコントロールします。より大きな値は、より滑らかな曲線になります。

フィット制限範囲

補間の曲線境界を指定します。
  • 枠の端まで補間
    ROI の端まで補間します。 ROI範囲が元のデータ範囲より大きい場合、補間は元データの端までとなります。
  • 枠の端まで補間/補外
    元データの範囲を無視して、ROI端点の補間/補外を行います。
  • データポイント
    ROIの四角形で囲まれた、特定のデータポイント間を補間します。
  • 軸全体に補間/補外
    入力されたグラフのX 軸のスケール範囲全体に対して補間/補外をかけます。元のデータ範囲は関係ありません。
  • カスタム
    の値で指定した値まで補間/補外を行います。
出力先 出力結果のワークシートを指定します。
  • 結果は、デフォルトで [Interpolate]Result に出力されますが、ほかのブックやシートを指定することもできます。指定したブックやシートがない場合、作成して出力します。
  • もう一つの方法として、結果ワークシート名の右側にあるフライアウトボタンGadget flyout button.pngをクリックして、入力ブック内のシートを選択します。これにより、編集ボックスには[<input>]Resultが入力されます。結果は、元データのワークシートResultに出力されます。

フライアウトメニュー

ROIボックスの右上角にある三角形のボタンROI menu.pngをクリックして、フライアウトメニューを開きます。メニュー には次のものが含まれます。

新しい出力 指定したワークシートに結果を出力します。
すべての曲線で出力(N) 現在のレイヤ内にある全ての曲線の結果を、指定したワークシートに出力します(空でない場合、結果を追加します)。
すべてのレイヤで出力(L) 現在のグラフ内にある全レイヤの全ての曲線の結果を、指定したワークシートに出力します(空でない場合、結果を追加します)。
レポートシートに行く レポートワークシートをアクティブにします。
データ変更 元データセットを選択します。これは複数の曲線がグラフ内ある場合のみ適用されます。
  • デフォルトで自動モードになっています。 自動が有効になっている場合、プロットの選択は、グラフウィンドウまたはオブジェクトマネージャでプロットをクリックすることによって可能です。 Origin 2019より前のバージョンでは、自動はサポートしていないので、変更する場合はフライアウトメニューを使います。
  • 各プロットにチェックを付けて、そのプロットを選択します。
  • 選択...または、詳細...をクリックするとプロットを選択ダイアログが開きます。
プロット群の最大範囲に拡大する ROI範囲を全プロット範囲に拡大します。
ROI位置の固定 ROIボックスの位置を固定します。
X/Yの補間 XからYを補間ダイアログを開きます。 このダイアログを使うと複数のX値を入力でき、それぞれに対応する補間されたY値を出力します。
テーマに名前を付けて保存 現在の設定を保存します。
<デフォルト>として保存 テーマをデフォルトとして保存します。
テーマのロード テーマファイルから設定をロードします。
設定... 補間 設定ダイアログを開きます。