LinuxのFLEXnetサーバの設定方法


次のシリアル番号は、ネットワーク同時起動版ライセンスです。

xxxxx-2xxx-79xxxxx, または、
xxxxx-3xxx-79xxxxx

シリアル番号が

xxxxx-9xxx-xxxxxxx, または、
xxxxx-6xxx-xxxxxxxの場合は、

ノードロックライセンスですので、このページの情報は関係ありません。

ネットワーク同時起動版を使用すればあなたの組織内の任意のPC上にOriginをインストール・展開できます。ただし、FLEXnetサーバ(OriginLab社提供)をインストールし、ライセンスマネジメントのために設定がされているコンピュータ(ワークステーション、または、サーバー)に、各コンピュータは接続する必要があります。すでに別のソフトウェア用にFLEXnetライセンス管理を使用している場合は、オペレーティングシステムがOriginLabでサポートされている限り、同じコンピューターを使用してOriginを管理するためのサービスをセットアップできます。

FLEXnetのサービスは、購入した同時起動のOriginの数に基づいて、同時に実行できるOriginの数を制限します。したがって、25ユーザのネットワーク同時起動版を購入した場合、同時にOriginを実行できるコンピューターは25台までです。Originが実行されると、Originを「借り出し」するオプションがあり、FLEXnetサーバから切り離した状態で設定した最大時間だけOriginを実行できます。

Linuxで新規にFLEXnetサーバを設定する方法

FLEXnet用に安定したコンピュータを選ぶ

次のようなコンピューターを選択してください。

  • 安定していて(頻繁に再起動する必要がないもの)、ネットワークトラフィックが少ない。
  • Originを使用する可能性のあるコンピュータ全てと通信できる。また、FLEXlmライセンスサーバとクライアントが TCP/IPプロトコルで通信できる。
  • RAM容量が64MB以上

OriginLabは、次のオペレーティングシステム用のFLEXnetライセンスサーバー(および、FLEXnetサーバが既にある場合はベンダーデーモンのみ)を提供します。

  • Red Hat Enterprise Linux

OriginLabはAlmaLinux 9とDebian 12でテストしています。

Imgrd OriginLabが提供する32ビットアプリケーションは、32ビットと64ビットの両方のLinuxオペレーティングシステムにインストールできます。

64ビットシステムの場合、32ビットlmgrdをインストールするには、32ビットライブラリをインストールする必要があります。

  • Red Hat Enterprise Linux
sudo dnf install glibc.i686
  • Debian/Ubuntu:
sudo dpkg --add-architecture i386
sudo apt update
sudo apt install libgcc-s1:i386

FLEXnet サーバのダウンロード

FLEXnetサーバ(OriginLabベンダーデーモンを含む)

Linux用のFLEXnetサーバはバージョン11.19.5.0です。


OriginLab ベンダーデーモンのみ

別のソフトウェアベンダーなどのFLEXnetサーバを既にお持ちの場合は、そのFLEXnetサーバを使用して、Originを管理するサービスをセットアップできます。この場合、Originサービスをセットアップするために必要なのはOriginLabベンダーデーモンとライセンスだけです。ただし、別のソフトウェアのFLEXnetサーバを使用する場合は、FLEXnetエンドユーザおよび管理者ガイドに記載されているように、FLEXnetコンポーネントのバージョン互換性要件を考慮する必要があります。

Linux用のベンダーデーモンはバージョン11.19.5.0です。

FLEXnet サーバのインストール

以下のコマンドを入力してLinux_FLEXnet_Server_ver_11.19.5.0.zip を解凍してください。

unzip Linux_FLEXnet_Server_ver_11.19.5.0.zip

OriginLabのWEBサイトでライセンスファイルを取得する

  1. 同時起動シリアル番号とバージョンをご用意ください。
  2. FLEXnetサーバのホスト名とホストIDを確認
    1. ./lmutil lmhostid -hostname

      これはシステムのホスト名を返します。
      例えば、次の出力があった場合にホスト名はmy-computerです。

      ./lmutil lmhostid -hostname
      lmhostid - Copyright (c) 1989-2015 Flexera Software LLC.All Rights Reserved.
      The FlexNet Host ID of this machine is "HOSTNAME= my-computer"
    2. ./lmutil lmhostid

      これはシステムのホストIDを返します。 例えば、次の出力があった場合にホストIDは000c294dc666です。

      ./lmutil lmhostid
      lmhostid - Copyright (c) 1989-2015 Flexera Software LLC.All Rights Reserved.
      The FlexNet Host ID of this machine is ""000c294dc666 000c294dc667""
  3. ライセンスファイルを取得します。
    1. www.originlab.com を開きますサポートメニューの下にある「Originのライセンス/登録」リンクをクリックします。
    2. 既にWebメンバーシップを持っている場合はログインします。必要な場合はアカウントを作成してください。
    3. お持ちのアカウントに対してすでにシリアル番号の登録がある場合、ログインをすると「登録済みのOrigin製品を表示」ページがあります。
      • 今回のシリアル番号とバージョンに対して今までライセンスファイルを取得したことがなければ、新しいシリアル番号を登録ボタンをクリックしてください。
      • 以前にも同じシリアル番号・バージョンに対してライセンスを取得したことがあれば、シリアル番号の横にあるチェックボックスにチェックを付け、表の下にあるFLEXnetライセンスを取得ボタンをクリックしてください。(FLEXnetを別のマシンに移行中で、システム移行のリクエストを送信済みの場合等)
    4. 『Originを登録し、また、コンピュータに入れるべきライセンスファイルを取得したい』ラジオボタンを選び、「次に進む」ボタンを押します。
    5. シリアル番号、バージョンなどを入力して登録をクリックします。
    6. FLEXnetサーバーのホスト名とホストIDを入力して送信ボタンをクリックし、ライセンスファイルを作成します。
    7. 処理が成功すると、ライセンステキストが表示されます。ライセンステキストをコピーして、メモ帳等のテキストエディタに貼り付けます。
    8. orglab.licのように.licファイルとしライセンスファイルテキストを保存します。通常、ライセンスファイルはFLEXnetサーバーの\Licenses\フォルダに保存されますが、必要に応じて別の場所に保存することもできます。

FLEXnetサービスの設定と起動

./lmgrd -c <path>orglab.lic -l [+]<path>orglabDebug.log

Orglab.lic はOriginLab社のWebサイトから入手したライセンスファイルの場所です。

例えば、/home/originlab/orglab.lic にライセンスファイルがある場合、サービスを開始するために次のコマンドを入力します。また前のデバックログの内容を保存するには、ログファイルの下から新しいデバッグ情報を追加します。

./lmgrd -c /home/originlab/orglab.lic -l +/home/originlab/orglabdebug.log

または、サービスを開始して、前のデバッグログ内容を消すには、次のコマンドを使うことが出来ます。(コマンドが実行されると、デバッグログファイルは消去されます)

./lmgrd -c /home/originlab/orglab.lic -l /home/originlab/orglabdebug.log

ライセンスサーバーーが動作していることを確認するためにlmutil lmstatユーティリティを使用します。

./lmutil lmstat -a -c <path>orglab.lic

クライアントにOriginをインストール、またはファイルサーバに展開

次の記述では、Originの展開方法を紹介します。同時起動型/プロダクトキー型の両方に対応しています。

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