List

スクリプトウィンドウに現在のプロジェクト内のオブジェクトを一覧表示します。

目次

構文

list option [name]

Notes:

  • 生成されるリストは、指定されたオプションに依存します。
  • オプションの最初の文字だけを提供する必要があります。
  • オプションを指定するときはダッシュを含めないでください。
  • データセット内の指定された値のインデックス番号を見つけるList()関数もあります。


オプション

オプション Listで得られるもの ワイルドカードへの対応
オプションなし LabTalk変数と関数のダイアログを開きます。
Editコマンドも参照してください。
@ レジストリに保存されているすべての永続システム変数 Yes
a すべてのセッション変数 Yes
aa 文字配列(セッション) (8.1 SR0) Yes
ac 定数(セッション) (8.1 SR0) Yes
af ローカル関数(セッション) (8.1 SR0) Yes
afc 全てのコンテンツを含んだローカル関数(セッション) (8.1 SR0) Yes
afp ローカル関数のプロトタイプ(セッション) (8.1 SR0) Yes
ag グラフオブジェクト(セッション) (8.1 SR0) Yes
ar 範囲変数(セッション) (8.1 SR0) Yes
as 文字列変数(セッション) (8.1 SR0) Yes
at ツリー変数(セッション) (8.1 SR0) Yes
av 数値変数(セッション) (8.1 SR0) Yes
c すべてのLabTalkコマンド
cf LabTalkからアクセス可能なすべてのOrigin C関数プロトタイプ
cfn 数値を返すOrigin C関数のプロトタイプ
cfo voidを返すOrigin C関数のプロトタイプ
cfs 文字列を返すOrigin C関数のプロトタイプ
cfv ベクトルを返すOrigin C関数のプロトタイプ
例: アクティブなワークシートに埋め込まれたすべておグラフを一覧表示する
f LabTalkからアクセス可能なすべてのOrigin C関数
ff 全てのフィット関数 Yes
fn 数値を返すOrigin C関数
fo voidを返すOrigin C関数
fs 文字列を返すOrigin C関数
fv ベクトルを返すOrigin C関数
lg 最後に実行されたXファンクションのGetNツリー
macro すべてのマクロ
o 現在のレイヤ内のすべてのオブジェクトとラベル
op すべての操作を一覧表示
opi 入力がアクティブシートにあるすべての操作を一覧表示
opo 出力がアクティブシートにあるすべての操作を一覧表示
opp 保留中のすべての操作を一覧表示
rc 開いているプロジェクトのデータ範囲の総数
rn 既存の名前付き範囲を一覧表示 (2025)
rng 解析操作やインポートなどで生成されたプロジェクト範囲をすべて一覧表示します。doc.rangescount()メソッドを使って数値のみを出力することができます。
rrvs 仮想データセットを使用しているすべてのデータプロットを一覧表示
s 全てのデータセット(以前はシリーズと呼ばれていたもの)
sl 全てのルーズデータセット
so すべてのorphanedデータセット
soc orphanedデータセットの数
sr すべての同じ(重複した)データセット (9.0 SR0)
st すべてのプロジェクトデータセットとストレージ
svr Origin内のすべての永続システム変数
v すべての数値変数(データセットを含まない)
vs すべての文字列変数
vt すべてのツリー変数
xf すべてのXファンクション


例と注意事項

listコマンドの使用例と注意事項を、コマンドオプションごとに説明します。

@; レジストリに保存されている永続システム変数をすべて一覧表示する

構文:list a

スイッチの前にダッシュ(-)文字を付けないでください。次のように単独で使用する場合、

list @;

... HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\OriginLab\SysVar に格納されているすべての永続変数が一覧表示されます。永続変数のリストをフィルタリングするには、次の例のように、アスタリスク(*)ワイルドカード文字と組み合わせて文字を使用します。

list @A*  // HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\OriginLab\SysVar にある文字 "A"で始まるすべての永続なシステム変数を一覧表示

delete@コマンドと下記のlist-svrも参照してください。

a; すべてのセッション変数を一覧表示

構文:list a
8.1 SR0以上では、オプションの引数[name]は特定の変数を見つけるために使用できます。例:

list -as str*;

eg; アクティブワークシート内の全ての埋め込みグラフを一覧表示

構文:list eg


f; LabTalkから呼び出すことができるOrigin C関数を一覧表示

構文:list f

Note:@OCシステム変数はlistコマンドのこのオプションに影響します。 デフォルト値は1で、これによりOrigin C関数を呼び出すことができます。 この値を0に設定すると、Origin C関数を呼び出す機能がオフになります。


ff; すべてのフィット関数を一覧表示

構文:list ff [<wildCardName>]

wildCardNameが指定されていない場合は、すべてのフィット関数が一覧表示されます。wildCardNameが指定されている場合、出力は名前にワイルドカード文字列が含まれている関数に限定されます。例:

list ff Gauss*;

lg; 最後に実行されたXファンクションのGetNツリーを一覧表示

このコマンドは、最後に実行されたXファンクションのGetNツリーを返します。

//ワークシートをアクティブにして列Aにいくつかの値を入れる
colsplit irng:=col(A) nrows:=3;
list -lg; // colsplit XファンクションのGUIツリーが一覧表示される


o; 現在のレイヤ内のすべてのオブジェクトとラベルを一覧表示

構文:list o

このコマンドは、アクティブなグラフウィンドウレイヤにあるオブジェクトの3つの属性を返します。

  1. index
  2. type
  3. name

typeは以下の通りです。

Type=0 テキストオブジェクト
Type=1 直角/円
Type=2 線/矢印
Type=3 多角形/折れ線
Type=7 データプロットスタイルホルダー

出力値Typeの横にアスタリスク文字(*)が表示されている場合は、スタイルホルダーが使用されていることを示します。たとえば、次のコマンドを入力します。

list o;  // 最初にグラフを選択してアクティブウィンドウにする

次のような出力が表示されます。

1 0 YL, 0x0cfd2bd0
2 0 XB, 0x0d02eff0
3 3 __BCO2, 0x0d02f108
4 0 Legend, 0x0cb78fd8
5 7* _202, 0x0cfb90f0


op UID; プロジェクト全体での操作を一覧表示

構文:list op [UID]

プロジェクト内のすべての解析操作、またはUIDで指定した操作を一覧表示します。

list op 812; //812はUID

opi/opo; 入出力がアクティブシートにある操作を一覧表示

構文:list opi/opo

アクティブなワークシートに関連するリスト操作:

list opi;  // 入力がアクティブシートにあるUIDによるリスト操作
list opo;  // 出力がアクティブシートにあるUIDによるリスト操作
1:ClassName: XFOperation(rnormalize), UID = 803, GUID = , duration=0
  Input:
    <DataRange>	UID = 804	Plots:	0
	(0) X: [Book1]Sheet1!A	c1 = 0, c2 = 0  r1 = 0  r2 = -1
	(1) S: <empty>	c1 = -1000000001, c2 = -1000000001  r1 = -1000000001  r2 = -1000000001
  Output:
    <DataRange>	UID = 805	Locked: 00000000000000000000000000000000	Plots:	0
	(0) X: [Book1]Sheet1!C"Normalized1"	c1 = 2, c2 = 2  r1 = 0  r2 = -1
	(1) S: <empty>	c1 = -1000000001, c2 = -1000000001  r1 = -1000000001  r2 = -1000000001

ここで取得したUID番号は、run -auc UIDを使用して対応するツールのパラメータ変更ダイアログを開くために使用できます。例:

run -auc 803; // 列の正規化ダイアログを開く

rc; 開いているプロジェクトのデータ範囲の総数

構文:list -rc

list -rc;  // 開いているプロジェクトのデータ範囲の総数

rn; 既存の名前付き範囲を一覧表示

(2025) 構文:list -rn

rrvs L/P/D<more options>; 仮想データセットを使用しているすべてのデータプロットを一覧表示

構文:list -rrvs L<more options>
アクティブグラフレイヤ内で仮想データセットを使用しているすべてのデータプロットを一覧表示

構文:list -rrvs P<more options>
アクティブグラフウィンドウ内で仮想データセットを使用しているすべてのデータプロットを一覧表示

構文:list -rrvs D<more options>
プロジェクト全体で仮想データセットを使用しているすべてのデータプロットを一覧表示

<more options> は仮想データの情報をどのように出力するかを決定します。次の2文字が使用可能です。

R 範囲が見つかった場合、範囲情報(UIDを含む)を出力します。
N 範囲が見つからない場合、範囲情報(UIDを含む)を出力します。


たとえば、仮想データセットを使用するプロジェクト内のすべてのデータプロットを、対応する範囲が見つかるかどうかにかかわらず出力するには次のようにします。

list -rrvs DRN;

出力は次のようになります。

Page: Graph1
	Frame Index = 1
(1):   bPlotType = 103	UID = 0	op = 0x0C53E298
	->s           	= 02B35FA4  VM1
	Virtual Series uid = 1340 	Range = 12CC9EC8
	->dependent   	= NULL
	->pXdependent 	= NULL
	->pDrawData 	= NULL
Page: Graph2
	Frame Index = 1
(1):   bPlotType = 103	UID = 0	op = 0x0C53EEA0
	->s           	= 02B360C4  VM2
	Virtual Series uid = 1346 	Range = 12CC9BA8
	->dependent   	= NULL
	->pXdependent 	= NULL
	->pDrawData 	= NULL

s; 全てのデータセットを一覧表示(以前はシリーズと呼ばれていたもの)

構文:list s


sl; すべてのルーズデータセットを一覧表示

構文:list sl

ルーズデータセットの詳細については、Datasetsを参照してください。またlist soも参考にしてください。


so; 全てのorphanedデータセットを一覧表示

構文:list so

このオプションは、古いバージョンのOriginで作成された可能性のある"orphaned"データセットをクリーンアップするために存在します。orphanedデータセットは、いくつかの方法で作成できます。通常、それらは内部使用のために作成された余剰データセットで、それを使用していた関連オブジェクトまたはプロセスが破棄されたときに何らかの理由で削除できなかったものです。

Note: soオプションは宣言なして作成されたルーズデータセットも返します(例:temp = {1,2,3,4,5})。

soc; orphanedデータセットの数を出力

構文:list soc [var]

ここで、[var]はorphanedデータセットの数を保持するためのオプション変数です。

list soc v1; // orphanedデータセットの数を変数v1に入れる


st; すべてのデータセットとストレージを一覧表示

構文:list st

Originデータセット(ワークシート列、行列オブジェクトなど)は、他のOriginオブジェクトと同様にメタデータを格納できます。ストレージを含むデータセットの名前とUIDを返すには、このlist コマンドスイッチを使用します。

注意:まれに、これにより、ファイルのサイズがプロジェクトの可視データに比べて不釣り合いに大きい膨張したプロジェクトファイルが作成され、プロジェクトファイルを開いたり、操作したり、保存したりする際に問題が発生することがあります。-st スイッチを使用して、関連するストレージとデータセットが存在するかどうかを確認します。

ストレージを持つデータセットが見つかった場合は、ストレージオブジェクトが保持する可能性のあるものをさらに調べることができます。スクリプトウィンドウまたはコマンドウィンドウを開き、データセットの名前を入力し、そのデータセット名の前に下記を追加します。

dataset.

更に次を追加します。

.info.

例:

dataset.Book1_B.info.=;

この時点で、疑わしい名前付きオブジェクトが見つかった場合は、次のように問題のオブジェクトを削除します。

dataset.Book1_B.info.Remove(SYSTEM)

ここでSYSTEMは疑わしいオブジェクトの名前です。


データセットストレージへのアクセス参照してください

svr; Origin内のすべての永続システム変数を一覧表示

構文:list svr

これは永続的なシステム変数の包括的なリストであり、その値がユーザーによって変更され、レジストリに格納されているものを含みます。詳細についてはLabTalkシステム変数リストの「はじめに」を参照してください。

v; すべての数値変数を一覧表示

構文:list v

出力はIndex VariableName Type Valueの形です。

表示される3番目の列は、変数のタイプを示します。

Type=1 現行のOriginセッションで設定
Type=2 Origin.INIファイルの[Document]セクションによって割り当てられたファイル(ユーザーフォルダ内)で定義されたSYSVAR変数
Type=3 予約されたLabTalk変数
Type=5 設定ファイルで設定

例:

list v;   // スクリプトウィンドウにすべての数値変数を表示

Project:
1 X 3 10
2 Y 3 7
3 FITNPTS 5 60

LabTalk変数を表示する別の方法については、変数エディタ、言語リファレンス:オブジェクトリファレンス:オブジェクトのアルファベット順のリスト: Ed (object)も参照してください。


vs; すべての文字列変数を一覧表示

構文:list vs

文字列レジスタを含みません。


vsh; 共有データフィルタを使用するすべての仮想データセットを、共有データフィルタの定義とともに出力

構文:list vsh

doc -vsshdfdと同様


vsha; アクティブなグラフページで使用されているVSShDFのみを一覧表示

構文:list vsha


vt; すべてのツリー変数を一覧表示

構文:list vt


xf; Xファンクションを一覧表示

構文:list xf [<wildcardName>]

wildCardNameが指定されていない場合、すべてのXファンクションが一覧表示されます。 wildCardNameが指定されている場合、出力はワイルドカード文字列を含む名前のXファンクションに限定されます。 例:

list xf impi*;

次の出力が生成されます。

impIgorPro
impImage
impinfo


Xファンクションlxも同じことを行いますが、出力をより柔軟に制御することができます。


関連情報:

Ed (object):コードビルダーのスクリプトアクセスを提供します。

Edit:LabTalk変数と関数ダイアログを開きます。

Document (command):オブジェクトをループします。

Delete (command):LabTalk変数を削除します。