記述統計量

Originには記述統計量を計算するいくつかのXファンクションがあり、最も一般的なものには以下のものがあります。

名前 説明
colstats 列の統計
corrcoef
(Proのみ)
相関係数
freqcounts データセットの度数カウント
mstats
(Proのみ)
行列の記述統計を計算
rowstats データの行の統計
stats 選択したデータセットを完全なデータセットとして扱い、データセットの統計を計算します。

これらのXファンクションのそれぞれの説明や入力出力については、記述統計量をご覧下さい。

列と行の記述統計量

Xファンクションcolstatsは列の統計を実行できます。デフォルトで、これは各入力列の平均、標準偏差、データポイント数、中央値を出力します。しかし、変数に異なる値を割り当て、出力をカスタマイズすることができます。 次の例では、colstats を使って、4つの列の平均、標準偏差、平均の標準誤差、中央値を計算します。

//4列あるサンプルデータをインポート
newbook; 
fname$ = system.path.program$ + "Samples\Statistics\nitrogen_raw.txt";
impasc;
 
//列1から4の記述統計を実行
colstats irng:=1:4 sem:=<new> n:=<none>;

rowstats Xファンクションを同様の方法で使うことができます。 次の例はアクティブなワークシートの平均を算出します。結果は、追加された新しい列に入力されます。

Note: 平均標準偏差は、デフォルトで出力が<new>になります。必要無い場合は<none>に設定してください。
newbook; 
fname$ = system.path.program$ + "Samples\Statistics\engine.txt";
impasc; //サンプルデータをインポート
 
wunstackcol irng1:=1 irng2:=2; //列のアンスタック
wtranspose type:=all ow:=<new>; //ワークシートを置き換える
range rr1 = 1:2;
delete rr1;
range rr2 = 2;
delete rr2; //空列を削除
int nn = wks.ncols;
wks.addcol();
wks.col$(nn+1).lname$ = Mean;
wks.col$(nn+1).index = 2; //平均列を追加
wks.addcol();
wks.col$(nn+2).lname$ = Sum;
wks.col$(nn+2).index = 3; //合計列を追加
 
//行の統計をとり、合計と平均を算出後、対応する列に保存
rowstats irng:=4[1]:end[end] sum:=3 mean:=2 sd:=<none>;

度数カウント

データ範囲の度数カウントを計算する場合、 freqcounts Xファンクションを使います。

//サンプルワークブックを開く
%a = system.path.program$ + "Samples\Statistics\Body.ogw";
doc -a %a;
 
//列4にあるデータの度数を数える
freqcounts irng:=4 min:=35 max:=75 stepby:=increment intervals:=5;

相関係数

corrcoef Xファンクションは、2つのデータセット間の相関係数 を計算するのに使うことができます。

//サンプルデータのインポート
newbook;
fname$ = system.path.program$ + "Samples\Statistics\automobile.dat";
impasc;
 
//相関係数
corrcoef irng:= (col(c):col(g)) rt:= <new name:=corr>