コマンド文

3番目の文の種類は、コマンド文です。 LabTalkには、プログラムを制御、修正するため、数多くのコマンドが用意されています。

コマンド文は、識別子であるコマンド名で始まります。この名前は、(一意に識別できる限り)最高2文字までに省略できます。 ほとんどのコマンドは、オプション(スイッチとも言います)を取ることができ、これはコマンドの機能の詳細を制御する1文字です。 オプションスイッチは、ダッシュ記号"-"に引き続いて、1文字ないし数文字アルファベットで指定されます。 コマンドは引数を持つこともできます。 引数は、データオブジェクトか、ひとまとまりのスクリプトです。 また、多くの場合、オプションも、それに付随するオプション引数を伴っています。

コマンド文は一般的に次の構文で表されます。

command [option] [argument(s)];

大括弧[ ]はオプションである事を示しています。全てのコマンドがオプションと引数の両方を設定できるとはかぎりません。 大括弧は、実際のコマンドの入力には含めません。

オブジェクトメソッド は別種のコマンド文です。 オブジェクトメソッドは、(名前の付き)オブジェクトに対し、直接操作を施します。 オブジェクトメソッドの文は次の構文で表わされます。

ObjectName.Method([options]);

For example:

次のスクリプトはアクティブワークシートにnewと呼ばれる列を追加し、ウィンドウをリフレッシュします。

//最初にスプレッドシートセル表記をオフにする
page.xlcolname = 0;
wks.addcol(new);
doc -uw;

ワークブックのスプレッドシートセル表記については、FAQ-849 を参照してください。

以下に、いろいろなコマンド文の例を示します。

ゼロを基準にdataset myData を積分します。

integ myData;

integコマンドに、オプション-rと引数baselineを追加することにより、myDataがbaselineと呼ばれる基準曲線を基に積分されます。

integ -r baseline myData;

repeat コマンドは次の2つの引数を取って実行します。

  1. 実行する回数
  2. 繰り返す手順を示すスクリプト

このコマンド文は、3度「Hello World」とダイアログボックスに表示します。

repeat 3 {type -b "Hello World"}