rowttest2(Pro)
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統計:仮説検定:行のt検定(2群)
概要
分散が等しいと仮定して、または仮定せずに、行に対して2標本のt検定を実行します。
追加の情報
Origin Proのみの機能です。
この機能は、Origin 2015 SR0で更新され、Origin2022でも更新されました。
コマンドラインでの使用法
1. rowttest2 irng1:=(1,2,3) irng2:=(4,5,6);
2. rowttest2 irng1:=col(a)[1]:col(c)[8] irng2:=col(d)[1]:col(f)[8] prob:=wcol(8)[1:8];
3. rowttest2 irng1:=(1,2,3) irng2:=(4,5,6) sig:=<new>;
4. rowttest2 -r 2 irng1:=[Book6]data!B"1994"[1]:AC"1994"[5] irng2:=[Book6]data!AD"2004"[1]:AK"2004"[5] statistic:=<new> wt:=<new> wprob:=<new>;
Xファンクションの実行オプション
スクリプトからXファンクションにアクセスする場合、追加のオプションスイッチについてのページを参照してください。
変数
表示 名
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変数 名
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I/O と データ型
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デフォルト 値
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説明
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1番目のデータ範囲
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irng1
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入力
Range
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<unassigned>
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第1標本のデータ範囲(複数列)を指定します。各行はデータ変数を表します。
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2番目のデータ範囲
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irng2
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入力
Range
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<unassigned>
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第2標本のデータ範囲(複数列)を指定します。各行はデータ変数を表します。
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検定する平均
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mean
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入力
double
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0
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2つのサンプルの平均間の仮説的な違い
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対立仮説
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tail
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入力
int
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Radio
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t検定の対立仮説を指定します。
オプションリスト
- 2つのサンプルの平均が等しいかどうかという対立仮説を指定します。
- サンプル1の平均がサンプル2の平均よりも大きいという対立仮説を指定します。
- サンプル1の平均がサンプル2の平均よりも小さいという対立仮説を指定します。
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t統計量
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statistic
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出力
ベクター
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<new>
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選択して、t統計量を出力します。値の出力列を指定できます。各行は行中のデータのt統計量を表します。
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自由度
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df
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出力
ベクター
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<new>
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選択して、自由度を出力します。値の出力列を指定できます。各行は行中のデータの自由度を表します。
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P値
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prob
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出力
ベクター
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<new>
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選択して、p値を出力します。値の出力列を指定できます。各行は行中のデータのp値を表します。
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有意性
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sign
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出力
ベクター
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<new>
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選択すると判断のフラグを出力し、値の列を指定します。値が1の場合、平均値の差は0.05レベルで有意で、0の場合、平均値の差は0.05レベルで有意に異ならないことを示します。
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t統計量(Welch)
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wt
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出力
ベクター
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<new>
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選択して、t統計量(Welch-分散が等しくないと仮定)を出力します。値の出力列を指定できます。各行は行中のデータのt統計量を表します。
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自由度(Welch)
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wdf
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出力
ベクター
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<new>
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選択して、自由度(Welch-分散が等しくないと仮定)を出力します。値の出力列を指定できます。各行は行中のデータの自由度を表します。
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P値(Welch)
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wprob
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出力
ベクター
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<new>
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選択して、P値(Welch-分散が等しくないと仮定)を出力します。値の出力列を指定できます。各行は行中のデータのp値を表します。
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有意性(Welch)
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wsign
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出力
ベクター
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<new>
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選択すると、判断のフラグ(Welch-分散が等しくないと仮定)を出力します。値の出力列を指定できます。値が1の場合、平均値の差は0.05レベルで有意で、0の場合、平均値の差は0.05レベルで有意に異ならないことを示します。
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説明
独立した2標本のt検定は、正規分布からの2つの独立変数の平均が、等しいかかどうか、またはそれらが与えられた値と異なるかどうかを検定します。
この機能は、行の2標本のt検定を実行します。両方のサンプルのデータを1つの行に設定して、2サンプルのt検定を実行します。
サンプル
1. \Sample\Statistics\フォルダのrowttest2.datをインポートします。
2. スクリプトウィンドウまたはコマンドウィンドウで入力し、デフォルトの設定で実行します。
rowttest2 irng1:=(1,2,3,4) irng2:=(5,6,7);
このスクリプトは、列1から列4がサンプル1であり、列5から列7がサンプル2であると指定します。これらの2つのサンプルは、独立した2標本のt検定を実行するために使用されます。そしてソースワークシートの新しい列にp 値が出力されます。
3. p値と有意正のフラグの両方を出力するには、p値と有意フラグを8列目に配置します。以下のスクリプトを実行してください。
rowttest2 irng1:=(1,2,3,4) irng2:=(5,6,7) prob:=wcol(8) sig:=<new>;
Notes:probなどの変数を出力するために、既存の範囲を指定することができます。ただし、既存の列を指定した場合、列ヘッダは出力変数の名前を表示しません。
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詳細な情報
詳細は、ユーザガイドをご覧下さい。
関連するXファンクション
rowttestpair, ttest1, ttest2, ttestpair
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