mquantiles
概要
選択したデータの四分位を計算します。
追加の情報
これはOriginProのみの機能です。
コマンドラインでの使用法
1. mquantiles im:=MBook1;
2. mquantiles im:=MBook1 median:=mymedian;
変数
表示
名 |
変数
名 |
I/O
と
データ型 |
デフォルト
値 |
説明 |
入力行列 |
im |
入力
MatrixObject
|
<active>
|
この変数は、計算される四分位に対する入力行列の範囲を指定します。
|
最小値 |
min |
出力
double
|
<unassigned>
|
この変数は、データセットの最小値の出力を指定します。
|
Q1 |
q1 |
出力
double
|
<unassigned>
|
この変数は、データセットの値が順に並べられた場合の小さい方から25%までに区切られる1番目の四分位の出力を指定します。
|
メディアン |
median |
出力
double
|
<unassigned>
|
この変数は、データセットの値が順に並べられた場合の小さい方から50%までに区切られる2番目の四分位の出力を指定します。
|
Q3 |
q3 |
出力
double
|
<unassigned>
|
この変数は、データセットの値が順に並べられた場合の小さい方から75%までに区切られる3番目の四分位の出力を指定します。
|
最大値 |
max |
出力
double
|
<unassigned>
|
この変数は、データセットの最大値の出力を指定します。
|
四分位範囲 |
iqr |
出力
double
|
<unassigned>
|
この変数は、四分位範囲:IQR(Q3 Q1)の出力を指定します。
|
説明
四分位は与えられたデータセット内のデータポイントの与えられた比率以下に含まれるデータからの値です。例えば、データセットの下位25%のデータポイントが最初の四分位以下に存在し、データポイントの50%が2番目の四分位、または中央値(メディアン)に存在します。データが100個の部分に分けられるとき、パーセンタイルが計算されます。
mquantilesのXファンクションは、行列オブジェクトの四分位を計算するのに使われます。行列の基本的な統計情報を出力します。例えば、最小値、最大値、第一四分位、メディアン、第三四分位、四分位範囲を出力できます。 これらの統計情報から、 指定した行列の一般分布情報を知ることができます。
サンプル
1. 行列をアクティブにします。
2. メニューから「行列:値の設定」を選択し、ダイアログを開きます。
3. 編集ボックスに次のコードを入力します。
- sin(i)+cox(j)
4. OK ボタンをクリックします。
5. スクリプトウィンドウに次のコマンドを入力します。
mquqntiles
6. Enterを押します。
すると、最小値、最大値、第一四分位、メディアン、第三四分位、四分位範囲のような行列の基本情報を得ることができます。
アルゴリズム
まず、与えられたデータをソートします。ソートしたデータ範囲は次のようになっているものとします。 ,
1. 最初の四分位は、のように計算され、ここで は数式の整数部であり、 は、分数部です。
2. メディアンまたは2番目の四分位は、のように計算され、ここで は数式の整数部であり、は、分数部です。
3. 3番目の四分位は のように計算され、ここで は数式の整数部であり、 は、分数部です。
4. 四分位範囲またはIQRは次の式で計算されます。
参考文献
David, H.A.1981.Order Statistics.2nd ed.Wiley, New York.
Tukey, J.W.Exploratory Data Analysis.Addison-Wesley, 1977.
関連のXファンクション
stats, moments, rowquantiles, rowstats, mstats
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