データベースからのインポートをLabTalk置換で更新する

概要

このチュートリアルで使用するデータベースはMicrosoft Azure上に設定されています。

このチュートリアルでは、SQLでLabTalk変数が定義されたOriginワークシートにデータベースからデータをインポートし、インポートされたデータから棒グラフをプロットする方法を示します。次に、LabTalk変数を変更し、データベースを再インポートします。

手順はOrigin 2023bに基づいています。

学習する項目

このチュートリアルでは、以下の項目について解説します。

SQLエディタを使ってデータをインポートする
SQLステートメント内でLabTalk置換を使う
棒グラフを作図する
データベースからのインポートをLabTalk置換で更新する

手順

データベースからデータをインポートする

新しいプロジェクトを開始します。メニューのデータ：データベースに接続：新規作成...をクリック、またはデータベースアクセスツールバーのSQLエディタを開くボタンをクリックします。

接続文字列を選択してOKをクリックします。接続文字列の欄に下記を貼り付けます。

Driver={SQL Server}; Server=olab.DATABASE.windows.net; Port=1433; 
DATABASE=sample1; Uid=Olabts; Pwd=Origin@2024;

ODBC Drive 18 for SQL Serverを使用している場合は、

Driver={ODBC Driver 18 FOR SQL Server}; Server=olab.DATABASE.windows.net; Port=1433; 
DATABASE=sample1; Uid=Olabts; Pwd=Origin@2024;

問題なければ、OKをクリックしてデータベースにアクセスします。

以下のクエリをコピーして、SQLエディタのテキストボックスに貼り付けます。クエリは、指定されたcompany名で各製品の総売上を表示します。

SELECT SalesLT.ProductCategory.Name AS ProductName, 
SUM(SalesLT.SalesOrderDetail.LineTotal) AS &apos;%(company$)&apos;
FROM SalesLT.SalesOrderDetail 
INNER JOIN SalesLT.Product
ON SalesLT.Product.ProductID=SalesLT.SalesOrderDetail.ProductID
INNER JOIN SalesLT.SalesOrderHeader 
ON SalesLT.SalesOrderHeader.SalesOrderID =SalesLT.SalesOrderDetail.SalesOrderID 
INNER JOIN SalesLT.ProductCategory 
ON SalesLT.Product.ProductCategoryID  = SalesLT.ProductCategory.ProductCategoryID 
INNER JOIN SalesLT.Customer 
ON SalesLT.Customer.CustomerID = SalesLT.SalesOrderHeader.CustomerID 
WHERE SalesLT.Customer.CompanyName LIKE &apos;%(company$)&apos;
GROUP BY SalesLT.ProductCategory.Name

LabTalk文字列変数companyを追加するには、クエリー：LabTalk...を選択してLabTalkサポート設定ダイアログを開きます。
LabTalk置換 (%,$) をするチェックボックスをオンにします。
次のスクリプトを入力して、LabTalk文字列変数companyを定義します。
```
string company$ = "Professional Sales and Service";
```
これをクエリー前のスクリプト に入力します。OKをクリックします。
ボタンをクリックして、SQLエディタボックスでLabTalk変数が置換されたSQLクエリ文字列をプレビューします。
OKボタンをクリックするとワークブックにデータがインポートされます。デフォルトでは、SQLはワークシートと一緒に保存されます。
ワークブックの左上にあるアイコンは、シートにSQLクエリが含まれていることを示します。