クイックシグモイダルフィットガジェット

サマリー

クイックシグモイダルフィットガジェットはユーザがインタラクティブに操作できるROI領域に指定したグラフの一部分に、すばやくシグモイダルフィットを実行できるツールです。

必要なOriginのバージョン: Origin 2015 SR0以降

学習する項目

  • グラフ上でクイックシグモイダルフィットガジェットを使う
  • フィットオプションを選択する
  • NLFitダイアログに切り替える
  • フィット結果を出力する
  • フィット曲線上でX/Y値を探す

ステップ

このチュートリアルは、チュートリアルデータプロジェクト(<Origin EXE フォルダ>\Samples\TutorialData.opj)と関連しています。

クイックフィット

  1. TutorialData.opj を開き、プロジェクトエクスプローラQuick Sigmoidal Fit Gadget フォルダを開きます。
  2. DoseResponseN ワークブックを選択し、列AからDを選択します。メニューから作図:散布図:散布図と選択して散布図を作成します。
    Quick Sigmoidal Fit Gadget 01.png
  3. X軸をダブルクリックして、X軸ダイアログを開きます。スケールタブで、タイプLog10 に変更してOKボタンをクリックします。
    Quick Sigmoidal Fit Gadget 02.png
  4. 再スケールボタンRescale button.pngをクリックしてプロットのスケールを調整します。
    Quick Sigmoidal Fit Gadget 03.png
  5. メインメニューからガジェットクイックシグモイダルフィットを選択し、addtool_sigmoidal_fitダイアログを開きます。設定タブの関数ドロップダウンリストからLogistic5を選んでください。
    Quick Sigmoidal Fit Gadget 04.png
  6. ROIボックスのタブを開き、パラメータリストのブランチ内にあるパラメータx0hsのチェックを外します。
    Quick Sigmoidal Fit Gadget 05.png
  7. フィット曲線タブを開き、グラフタイプのドロップダウンリストから平均、SDを選びます。そして、フィット曲線の出力先のドロップダウンリストからはソースブック、新しいシートを選びます。
    Quick Sigmoidal Fit Gadget 06.png
  8. OKボタンをクリックし、ROIボックスをグラフに追加します。ROIボックスの右上角には三角形のボタンTriangle button.pngがあるのでそれをクリックし、コンテキストメニューからプロット群の最大範囲に拡大するを選択します。ROIボックスはグラフ上の全範囲をカバーします。
    Quick Sigmoidal Fit Gadget 07.png
  9. 再び三角形ボタンTriangle button.pngをクリックして、メニューから設定...を選択します。シグモイドフィット設定ダイアログが再度開きます。このダイアログ内ではレポートタブを開き、出力先を「なし」に設定します。
    Quick Sigmoidal Fit Gadget 08.png
  10. OK をクリックして、ダイアログを閉じます。三角形ボタンTriangle button.pngをクリックし、コンテキストメニューから関数変更:Logisticを選び、フィット関数をLogisticに変更します。ROIボックスの上にあるラベルは、自動的に更新されます。
    Quick Sigmoidal Fit Gadget 09.png
  11. 再度三角形ボタンTriangle button.png をクリックして新しい出力を選び、フィット結果をワークシートとグラフに出力します。
    Quick Sigmoidal Fit Gadget 10.png

NLFitに接続

クイックシグモイダルフィットガジェットを使用している時は、簡単にNLFitに切り替えが出来ます。これにより、ガジェット内の設定で詳細なフィット結果のレポートを表示できます。

  1. 上記のステップ1からステップ8までをやり直してください。
  2. 三角形ボタンTriangle button.png をクリックし、NLFitに行く…を選んでガジェットの設定を引き継いだNLFitダイアログを開きます。
    Quick Sigmoidal Fit Gadget 11.png
    Quick Sigmoidal Fit Gadget 12.png
  3. フィットボタンをクリックすると、曲線フィットを実行します。フィット結果は、結果シートの出力と元のグラフに表示されます。 フィット結果はソースシートに出力されます。
    Quick Sigmoidal Fit Gadget 13.png

X/Y値を検索

このガジェットでは、フィットした曲線上でX/Yの値をすばやく求めることが出来ます。

  1. 一番目のセクションにあるステップ1からステップ8までをやり直します。
  2. 三角形ボタンTriangle button.pngをクリックし、X/Y値の検索...をメニューから選び、X/Y検索ダイアログを開きます。
    Quick Sigmoidal Fit Gadget 14.png
  3. ワークシートのラジオボタンを選択してYには40;45;50と入力し、Xを検索をクリックすると対応するXの値が空欄のXボックスに表示されます。それから出力ボタンをクリックすると、XとYの値を指定したワークシートに出力します。
    Quick Sigmoidal Fit Gadget 15.png
  4. ワークシートラジオボタンを選択してから今すぐ出力ボタンをクリックすると、FindX/Yワークブックを開きます。そして、閉じるボタンをクリックしてX/Y検索ダイアログを閉じます。
    Quick Sigmoidal Fit Gadget 16.png