線形制約の構文

下表は非線形曲線フィットで線形制約で使用する表記方法についてサンプルとともに説明したものです。

適用先 表記法 サンプル

単純な線形制約

=, <, <=, >, >= , +, -, *, /
単純な線形制約のために5つの関係演算子がサポートされています。a * b >3; 1/b > c + 3; のような非線形の組み合わせはサポートされません。

a > b;
a + 2 * b >= c * 2 − d;
a < b < c;
a / 3 < 9;

初期値

(i)
パラメータの初期値を参照できます

xc__2(i)-xc_2 <=0.3;
xc__2-xc__2(i) <= 0.3;
初期値xc__2(i) の+/- 0.3 の範囲内のxc__2 のパラメータ値を制限

同じパラメータ (a)


全ての同じパラメータを示します。

A(a) < 1;
全ての振幅 (A)が1より小さい

1つを除くすべてのパラメータ (e)


(e)が付いているパラメータを除いたすべてのパラメータを示します。

A__3 >= 2*A__3(e);
A__3 は他の同じパラメータと比べて少なくとも2倍大きい

ひと続きの同じパラメータ (n)


ひと続きの同じパラメータを示します。

w(2*n-1) < w(2*n), n=1..5; equivalent to:
w__1 < w__2; w__3 < w__4; w__5 < w__6; w__7 < w__8; w__9 < w__10;

特別な表記の組み合わせ (ie), (ia)


(ie) は、(e)が付いたパラメータを除外して、同じパラメータの全ての初期値を参照します。
(ia) 同じパラメータの全ての初期値を参照します。

xc(ia) - xc(a) <= 0.2;
xc(a) - xc(ia) <= 0.2;
対応する初期値の +/- 0.2 内に全てのピーク中心を制限

複製フィット

パラメータ名+__n
n は(n-1)番目の複製を表します。アンダースコアが2つ使用されていることに注意して下さい。

y0がパラメータで複製があると仮定します。使用可能な表記は次のようになります。
y0 は最初のピークを参照
y0__2 は最初の複製を参照

グローバルフィット

パラメータ名+_n
n は(n-1)番目のデータセットを表します。

aというパラメータがあり、データセットが2つあると仮定します。すると使用可能な表記は次のようになります。
a は最初のデータセットのフィットパラメータ a を参照
a_2 は2番目のデータセットのフィットパラメータ a を参照