ユーザファイルの移行

アップグレード後ユーザファイルを自動移行

Origin 2018以降、Origin 2017からユーザファイルを自動的に転送することができます。

Origin 2017を既にインストールしていて上位バージョン(Origin 2018など)にアップグレードした場合、上位バージョンを起動してUser Filesフォルダ(UFF)を設定すると、以下のポップアップダイアログが表示されます。

アップグレード後ユーザファイルを自動移行
  • 「はい」をクリックすると、ツールバーのカスタマイズやドッキング可能なウィンドウのステータスなど、Origin 2017のワークスペースレイアウトがコピーされて適用されます。
  • 「いいえ」をクリックすると、デフォルトのワークスペースレイアウトが使用されます。

次に、別のポップアップダイアログが表示され、ユーザファイルを2017のUser Filesフォルダから現在のOriginのUser Filesフォルダに転送するかどうかを決定できます。

アップグレード後ユーザファイルを自動移行
  • 「はい」をクリックすると、Origin 2017上のすべてのカスタマイズが自動的に最新バージョンに転送されます。
.opjファイル、新しいテンプレート/テーマファイル、.FDFファイル、.oifファイルなど、ユーザーが保存した/ユーザー作成のファイルを直接転送する以外に、組み込み設定ファイル(.iniファイルなど)のユーザーカスタマイズセクションは、現在のバージョンの同じ設定ファイルにも提供されます。この間に、設定ファイル内のすべてのexe / UFFパスは、現在のバージョンにそれぞれ変換され、すべての参照ファイルは最新のものになります。
  • 「いいえ」をクリックするとユーザファイルの移行は自動で実行されません。しかし、ユーザファイルの移行ダイアログを使用すればいつでも手動で移行作業が可能です。

手動でユーザファイルを移行

ユーザファイルを移行ダイアログは、Originの古いバージョンのユーザファイルフォルダから現バージョンのユーザファイルフォルダにファイルを手動で移行するためのものです。

ユーザファイルの移行

このツールを開くには

Originのメニューから環境設定:ユーザファイルの移行を選択します。

ファイルの表示

ダイアログ内には6つのチェックボックスがあり、ファイルリストに特定のファイル形式のみを表示するようにできます。

プロジェクトとテンプレート OPJ, OGW, OTW, OTP, OTM
設定(メニュー、ボタンなど) OMC、XML、INI、TXT
フィット関数 FDF
テーマ、インポートフィルタ、パレット OIS、ODT、OTH、OIF、ODQ、ODS
コード、ツール OGS、H、C、CPP、OXF、OPK、OPX
その他 DOC、DOCX、PDF

ソースフォルダパネル(左側パネル)

ソースの場所ドロップダウンリスト

ドロップダウンリストで、インストールした各Originのバージョンのユーザファイルフォルダか特定フォルダを選択できます。

特定のフォルダをこのパネルで開くには

  1. ドロップダウンリストにある特定フォルダを選択します。
  2. 右側にある参照ボタンButton Browse.pngをクリックすると、開いたフォルダの参照ダイアログで目的のフォルダを選択できます。
  3. 特定フォルダが選択されると、回帰チェックボックスが利用できるようになります。このチェックボックスをチェックすると、下に追加されるリストには、特定のフォルダ内のサブフォルダも含まれます。

パス

選択されたソースの場所フォルダの詳細なパスを表示します。

ソースファイルリスト

このパネルには、選択したファイルタイプとソースの場所にあるファイルの詳細情報 (ファイル名ファイルタイプファイルサイズ変更日時) の一覧を表示します。

リストされたファイルと同名のファイルが現在のユーザフォルダにあるとき、対応するファイルのステータスが色で表示されます。

意味
現在のユーザファイル内にある、同名のファイルより古いです。
現在のユーザファイル内にある、同名のファイルより古いです。
Note: 新しいファイルのみ表示のチェックが付いている場合、現在のユーザファイルフォルダ内にある同名のファイルよりも新しいもののみが表示されます。
もう1つのフォルダ内にある同名のファイルと同じです。
新しいファイルです。このファイルはソースフォルダにだけ存在し、現在のユーザフォルダ内に同名のファイルはありません。

このパネルでは、指定したソースの場所にあるファイルを選択し、追加ボタンButton Add01.pngを押して移行ファイルリストに表示します。

含むフォルダを開く

指定されたファイルを含んでいるフォルダを開くには

  1. ソースファイルリストか現在のユーザファイルフォルダリストで右クリックをします。
  2. コンテキストメニューから、含むフォルダを開くを選択します。

移行ファイルリスト

現在のユーザファイルを表示のチェックボックスが選択されている場合、このリストは現在のバージョンのユーザファイルフォルダを灰色で表示します。

現在のユーザファイルフォルダに移行される、一時的なファイルのリストがあり、ソースファイルリストから追加されるファイルを表示します。表示されたファイルが現在のバージョンのユーザファイルフォルダにある同一ファイルより新しいまたは古いことをそのファイル名の色で表示します。

意味
現在のユーザファイル内にある、同名のファイルより古いです。
現在のユーザファイル内にある、同名のファイルより古いです。
現在のユーザファイルフォルダ内にある同名のファイルと同じです。
新しいファイルです。このファイルはソースフォルダにだけ存在し、現在のユーザフォルダ内に同名のファイルはありません。


Note: 転送ボタンButton Transfer.png現在より新しい現在より古い新しいファイルのいずれかのステータスをもったファイルがあるときに利用できるようになります。現在のユーザファイルフォルダにファイルが転送されると、ソースファイルリスト転送ファイルリストの両方でファイル名が青くなります。


転送ボタンをクリックして現バージョンにファイルを移行すると、自動でメッセージログウィンドウが開き、移行済みファイルを表示します。

追加/削除ボタン

ソースファイルリストで選択したファイルを、追加ボタンButton Histogram Add01.pngをクリックして、転送ファイルリストにコピーすることができます。 転送ファイルリストにファイルが追加された場合、現在のユーザファイルフォルダに転送される前に削除ボタンButton Remove.pngをクリックすれば、リストから削除されます。

削除ボタン

転送ファイルリストにファイルが追加された場合、現在のユーザファイルフォルダに転送される前に削除ボタンDelete Button.pngをクリックすれば、リストから削除されます。

OPXにエクスポート

OPXにエクスポートするには

  1. OPXにエクスポートを許可にチェックをつけると、「n個のファイルがエクスポートされます」というヒントが左下角に表示されます。
  2. エクスポートボタンButton Export.pngをクリックすると、そのファイルはOPXファイルとしてエクスポートされ、他のユーザと共有できます。
  3. ファイルがエクスポートされると、そのファイルのパスはメッセージログに出力されます。
Note: グレーアウトしたファイルはエクスポートできません。